開幕戦 vs鹿島(H)分析

開幕戦の鹿島戦を分析する。

試合日:2020年2月23日
 会場:エディオンスタジアム広島
 結果:サンフレッチェ広島3-0鹿島アントラーズ
得点者:ドウグラス・ヴィエイラ(20分)、レアンドロ・ぺレイラ(25分)、森島司(84分)

スタメンは以下の通り

スクリーンショット (32)

スクリーンショット (62)

<前半>
3分、柏が最終ラインが整っていない状態でクロスを上げたためはじき返された後まともにカウンターを受けてしまい、ファン・アラーノにシュートを打たれるがこれはポストを直撃。こぼれ球を和泉に打たれるがこれもポスト。ポストに救われ何とかピンチを逃れる。その後は鹿島の前線からのプレスに苦しむが、20分にスローインの流れからレアンドロ・ぺレイラが三竿からボールを奪い、ヴィエイラにパス。冷静にネットに突き刺し、先制点を挙げる。流れが鹿島に行っていただけに、この得点は大きかっただろう。25分には鹿島の前線からのプレスをはがし、最後はヴィエイラのクロスから3列目から上がってきた川辺がスルーし、ぺレイラが流し込み追加点。その前の大迫の見事なフィード、森島のトラップも含めて見事な得点だった。30分以降はほぼボールを支配される展開が続くが、決定的なシーンはなかった。

<後半>
ハーフタイムに鹿島は1枚カードをもらっていた広瀬に代わって上田を投入。和泉を右サイドバック、土居をサイドハーフに置き、攻撃的な布陣で臨む。質が伴わずカウンターから決定機を作ることはできないながらも長身2トップに当ててからの攻撃を繰り出す鹿島の攻撃をしのぎ時間を経過させる。そして84分、途中出場の東のボール奪取から最後は森島がネットに突き刺して勝負あり。鹿島のハイプレスに苦しんだこと、リードしている状況だったとはいえあまりボールを保持できなかったことなど課題は残るが見事に開幕戦を勝利で飾った。

<選手個人について>
レアンドロ・ぺレイラ
 1得点2アシストの大活躍。特に1点目の起点になった三竿からのボール奪取は素晴らしかった。個人的なこの試合のMOMである。

森島司
 勝負を決定付けた3点目もよかったが、2点目の得点の起点となったトラップが印象的だった。今シーズンはシーズンを通して活躍してほしいものである。

青山敏弘 
 守備の強度は去年よりも上がっている印象を受けた。時折見せる縦パスやサイドチェンジはさすがであった。

<試合後監督コメント>
クラブ、あるいは県を挙げて今日の集客にご尽力いただいた方々がいた。そして、ここまで足を運んでいただいた方々がいた。彼らの前で良い試合をしたかったし、今年の目標を考えたら、勝って今日来ていただいた方と喜び合いたい思いが強かった。それができて本当に良かった。
内容については、鹿島が非常に前からプレッシャーをかけてきた。ボールを失うリスクも背負いながらプレッシャーをかけ続けてきたことで、少し選手が圧を感じてしまったと思う。最初のポストに2回連続で当たったシーンは、ディフェンダーが足を滑らせたところからスタートしたので、相手の圧力があったのかどうか分からないが、ゲームの入りに圧力を感じたことは事実。ここをしのげば、我々らしくサイドでフットボールができるのではないかと思っていたが、圧力をかけ続けてきた鹿島に対して少してこずった印象は持っている。ただ、いい守備からのショートカウンターという部分で得点を重ねることができた。これは今年我々が目指している得点パターンの一つ。これからも積み上げないといけないが、まずは成功体験を得られたのは大きかった。また、押し込まれた時も最後のシュートブロックのところで我々はしっかり集結して、3人ぐらいがスライディングでシュートコースを消す場面がいくつかあった。本来ならそこまで持っていかれたくはないが、持っていかれた時にはあれぐらいの気迫を持って我々は守るんだというのは、一昨年、昨年と積み上げてきているところがある。そこも積み上げを見せられたのは良かった。
今日の試合には全員が出たかったと思うし、そのために歯を食いしばってやってきた。今日ベンチに入れなかった選手を含めて彼らの思いを持って戦ってくれた選手がいた。ここのスタジアム全員で喜び合えたことは良かった。
(レアンドロ・ペレイラの頑張りについて)彼はストライカーとしてあらゆるものを出せる可能性のある選手だと思う。ただ、攻守両面においてチームに貢献するところは彼が抱え続けていた課題。私と彼自身の個人的なものを含めてチーム全体としてもずっと向き合ってきた。もちろん、コンディション的なもの、チームが求めるもの、プラス彼のストロング、ここをどう両立させるかは今日の出来だけで満足することではない。もっともっと高みを目指して、彼がショートカウンターで起点になってほしいし、彼が得点を取ってほしい。これは積み重ねていきたいと思っている。

この試合のハイライトです。ぜひご覧ください。


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