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#1 レバレッジ・リーディング


著者:本田直之

1500円の本1冊から得た知識は、100倍のレバレッジが効いて、およそ150万円の利益を生むのです

汗水たらし、血のにじむような努力をした他の人の数十年分の試行錯誤の軌跡が、ほんの数時間で理解できるよう、本の中には情報が整理されているのです。

できるだけたくさんの本を効率よく読むこと、すなわち、多くの人の成功のプロセスを吸収することが必要です。これにより累積効果が出て、「パーソナルキャピタル(自己資産)」の言わば「含み資産」がどんどん増えていき、条件反射的に実践で必ず活用できるようになるのです。この発想から、わたしの「多読術=レバレッジ・リーディング」は生まれたのです。

一般的に読書というと、「自分は何もしないで著者の意見を一方的に聞くだけの受け身な行為である」というような印象があるかもしれません。しかしレバレッジ・リーディングというコンセプトは、これらの従来の読書のイメージをとはまったく違うものです。言うなれば戦略的で、能動的な行為です。目的をはっきり持って読むべき本を峻別し、役に立たない部分はどんどん捨てていくことも必要です。
今までの読書に対する固定概念は捨ててください。この本は読書家のための本ではありません。教養のための読書や、単に早く読むための方法論を紹介した本とも違います。「ビジネスで成功したい」という目的をはっきりと持った人のための本なのです

役に立たない本はさっさと読むのをやめます。半端でない量の本を買いますし、読んでいてチェックするところが少ないようなダメ本はほとんど捨てます。
「この本はこれくらいの時間で読み終わるぞ」という制限時間を設けます。基本的には1冊につき1時間というようにしています。

一方、読まない人に限って異口同音に、「読む時間がない」とか「忙しいから本は読めない」と言います。
本当は本を読めば読むほど、時間が生まれます。本を読まないから、時間がないのです。なぜなら本を読まない人は、他人の経験や知識から学ばないからです。何もかも独力でゼロから始めているので、時間がかかって仕方ないのです。本を読めば、そこに近道を行く方法が書いてあるというのに、本を開く時間を惜しんで、わざわざ遠回りをしている状態です。
むしろレバレッジ・リーディングを使えば、本を読む量が増えるに従って、時間にどんどん余裕が出てくるようになります

多読はふつうの読み方と違い、すべて読まず、必要なところ、自分にとって役に立つところだけ選び取る読み方です。常に目的意識を持って、「この本から何を吸収したいのか」を意識し続けます。

「この人はすごいな」と思ったら、「最近読んだ本で何か面白い本はありましたか?」と尋ねるようにしています。
すすめられた本は必ずタイトルをメモして、忘れないうちに買って読むことです。あるいはその場で携帯電話を使ってAmazonで注文してしまいます。

重要だと思った箇所にはボールペンで線を引き、そのページの角を折ってください。そうすれば、後からでもすぐにそのページを開くことができます。ちなみにページの角を折るのを、英語でドッグイヤー(犬の耳)と言うそうです。
そして、思いついたことを余白にどんどん書き込みます。
本はとにかく汚して、ボロボロにするべきです。
そのためレバレッジ・リーディングでは人や図書館から本を借りることはNGです。

例)
本1冊200ページ
重要なのは40ページ(20%)
拾うのは32ページ(16%)

自分で重要だと判断したところはゆっくり読み、それ以外は猛スピードで飛ばすというように「緩急」をつけることです。

最重要な読書後のフォロー
メモすることで記録に残し、実戦に使ってみましょう。メモの内容を自分の中に刷り込んでいき、習慣化することで正しいやり方を身につけたり、あるいは、実践のプロセスで、メモしたことがそのままで使えるか使えないかもわかるでしょう。そうした反復を繰り返しながら、自分に会うようなアレンジをすれば良いのです。そして、その洗練されたノウハウが自分のものになり、結果が伴うようになるのです。

本の内容を暗記する必要はありません。
線を引いた重要な部分をパソコンに打ち込んで印刷したり、いつも使うメモ帳に書き込みます。このめもはさまざまな本の中で自分にとって重要なポイントを集めた、いわば「究極の本」のようなものです。
それを常に持ち歩き、ちょっとした隙間時間にパラパラめくって眺めることで頭の中に焼き付けていきます。そして、実践して自分の身につけていきます。この作業をしなければ1500円が150万円になることはありません。
この究極の本を本当に何度も繰り返し読むことが重要です。



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