公園の未来
各務原市市民公園リニューアル整備基本計画が策定されました。
正確にいうと前年度で社会実験を行いその結果もふまえてのはずでしたが、
コロナウイルスにより開催できず、年度をまたぎオンラインで最後の会議が行われ(各務原市役所初のオンライン会議だったそうです!)基本計画は終了となりました。
今年度は設計の1年となり、プロポーザルでどの設計者、どのプランになっていくか決まっていきます。
市民公園リニューアル基本計画には、とても多くの可能性がふくまれています。
従来だったらいれない内容やリニューアルすることよりも、
それをどう使うか?誰がつかうのか?
という部分を大事にしてあります。
つくるからつかうではなく、
つかうからつくる
というのが、これからのスタンダードです。
さらにここからは個人的な話になりますが、
自分の考える公園の未来について少しふれていきたいとおもいます。
公園にとって一番大事なことは、
使う人が自由につかえることだとおもいます。
もちろん火の問題や音の問題などある程度の常識をもっての話です。
公園の未来は、自由につかっていくうえで、
いろんな楽しみ方の選択肢があり、それを相手や目的によって、
気分や季節、天気によって公園を使い分ける、
公園を、暮らしを着こなしていく。
それが自分の思い描く公園の未来の日常です。
もうひとつ大事なことが、自分の活動すべてに共通することですが、
想像できるけど、まだみたことのないもの。
というキーワードです。
相手にプレゼントをわたすときに何がほしいか聞いて渡すのが今は多いみたいですが、
これは便利だったり得はしますが、
本当に欲しいプレゼントはプレゼントをもらうがわが知らないかもしれない
携帯電話、インターネットなど、これは消費者の要望からつくられたものではないはずです。新しい豊さはまだ知らないことが多い。
美容師の教育の中で毎回言い続けたことがあります。
いい意味でお客さんの言うことは聞かないでください
です。
よくあるのです。
お客さんが
『すいません、おもってたのとちょっと違うんですけど、、』
美容師さん
『お客さんがこういう感じでやれっていったからそのとおりにやったんですよ』
多少コトバは極端にしていますが、
あなたのいうことを聞いてそれをやっているから
間違ってないでしょ
ということです。これは作業です。
お金をいただいてるプロにシゴトではありません。
行政のしごとで市民の言うことを聞いてそれを実行しますは、
間違っていませんが、どこかでいうこと聞くことが役所のしごとになっていたり、
市民側もいうことを聞いてくれるのが当たり前になっていませんか?
もうそれでやっていける時代は終わったとおもいます。
もっというならそれがすべて正しかったらいまの世の中にはなっていないはずですよね。
公園の未来は、
公園に来る人、関わる人が、公園にこんなことがあったらもっと楽しめるのではないか?
を一緒につくっていき、つくることをゴールにせず、
共に歩み、公園の使いかた、楽しみ方、ルールをアップデートしていき、
それを市内外関わらず伝えていく。
公園を楽しんでいる人を見た人が公園のさらなる新たな楽しみ方をつくっていってくれる。
使う人もまだ答えを知らない、作る側も答えをもっていない
その間にある本当の答えをともにつくりながら探していく。
公園のデザインには大きな余白と、
使う人が自由に選択できる楽しみ方の選択肢、
それを全体にイメージバランスをとりながら伝えていく。
こんなことを軸としていままですべてのことをすすめてきました。
これからはじまるパークブリッジ(P-PFI事業)
そして市民公園リニューアル、図書館リニューアル。
各務原市の公園にはいろんな選択肢があって、
その選択肢を使う人たちが勝手に組み合わせていって、
その人らしい公園の楽しみ方を日々の暮らしの中に見つけていければいいとおもっています。
いまもそうですが、予想もつかないおもしろい公園の使いかたが生まれてくるんですよ。
公園の主役は使う人たち。
面白くしていくのも使う人たち。
つくるひとは、楽しみ方のスイッチを増やしたり、楽しめるためのルールを準備すること。
楽しみ方のレールをつくってしまうと使う人たちがアップデートしていけないので、素材や調味料だけでよい。
これからも公園で新しい料理がうまれていくのをニヤニヤしながらみていきます。
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