成功の法則・常識は、正反対な2つの両方を見て考える~情熱は持続しないから今の情熱をビジネス・起業のネタにするな

ビジネス・起業の成功法則や定石(常識)には、正反対なものが多く、それぞれが、正反対な「定石(常識)を疑え」と主張します。 

情熱を起業のネタにすべきか否か」という示唆に富む例で考えてみよう。

1) 情熱を持てる対象を、ビジネス・起業のネタに選べ
2) 情熱は持続しないから、今の情熱をビジネス・起業のネタにするな


 1は、アップル創業者のスティーブ・ジョブスを例に、多くのビジネス書で見られます。例えば『スティーブ・ジョブス 驚異の伝説~勇気と情熱が湧いてくる47のエピソード 』等、タイトルに「情熱」と付く本は多い。

同書は、ジョブスがスタンフォード大学の卒業スピーチ「You've got to find what you love.」等を紹介しつつ「ジョブスは何よりも情熱を大事にしたから、成功した」と説きます。


 一方、2の例は、『FIRE 最強の早期リタイア』の第3章「自らの情熱に従うな」が有名です。同書はこの根拠として、第3章52頁で次のように記しています。

「情熱に従うことが人生のカギだといった言葉こそが最大の嘘なのです。統計的に見ると、情熱に従った先には失業や不完全就業が待っている(中略)ハーバード大学とバージニア大学による心理学の研究によると、19000人のうち、ほぼ全員が過去10年間に、自分の情熱を注ぐものが大きく変わった」

 このように、成功法則や定石(常識)には、正反対なものが多いが、
どうすれば良いか?

 答えは、正反対な2つの両方を見て考える。 
留意すべきは、考え方は「どちらが絶対的に正しいか」ではダメ。

 「誰にとって、いつ、どんな状況」であるかを先に確認して、最適な行動を考える。

例えば、ジョブスという成功例は、情熱を持続させる力など、あらゆる能力が高い。ジョブスなら、実現できる事(例えば、情熱の持続)でも、他の凡人には実現できない。

逆に、ジョブスが実現できた商品も、数年前は社内など周囲が理解できず、ジョブスはアップル社を追い出されてしまった。

 以上の話(ジョブスの成功事例、成功法則)からの学びを纏めます。
成功例や成功法則を、考えないで猿真似はダメ
次3ステップを踏みましょう。

1 成功例や成功法則を見分したら、まず正反対なものを探す。
2 正反対な2つの両方を見て考える。 考え方は「どちらが絶対的に正しいか」ではダメ。
3 「誰にとって、いつ、どんな状況」であるかを先に確認して、最適な行動を考える。

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