事業・起業の成功に最も重要なスキルは売上高の予測~売上高を予測できる方程式は、売れない理由も分かる

100億稼ぐキャリアを創る名著『100億マニュアル』書評4回目です。

売上高の予測は、事業・起業の成功に最も重要なスキルです。
事実、予測できずに失敗する役所の事業は多い。例えば、箱物・道路・空港など建設事業は毎度「売上高の予測が(デタラメ)過大すぎる」。

売上高の予測が過大だと、赤字が過大で、企業なら倒産します。 逆に
売上高の予測が過少だと、販売(利用)機会の損失→信用喪失。

売上高の予測は過大でも過少でも、事業・起業は必ず失敗します。失敗者は
「売上高を予測できる方程式」を知らないのでしょう。ここで学習しよう!

売上高を予測できる方程式は、売れない理由も分かる

『100億マニュアル』の核は、売上高を予測できる方程式で、6要素で構成される。 今回の論点とは関係が薄い1要素は非公開(著作権に配慮)。

価格 x ターゲット顧客数 x 購入回数/年 x ぜひ欲しい率 x 認知率 =売上高

今回の論点:6要素のうち「ぜひ欲しい率」が、最も重要だが、最も意識されていない 。理由は、自分が売りたい願望が強く、顧客の欲しい願望が見えない(顧客目線の欠如)!

顧客目線の実践は「ぜひ欲しい率」の意識改革から

商品が売れない理由は、顧客目線の欠如に集約できる。顧客目線の実践には
顧客の「ぜひ欲しい率」を意識して、ぜひ欲しい率を高める工夫をする事!

お客さまが、ぜひ欲しいと思わない商品は、売上高はゼロ(商品棚に置いてもらえない)。ぜひ欲しいと思う理由(ぜひ欲しいと思わせる方法)は以下3つに限られます。

1 他の商品と価値・機能は同等だが「価格が安い」 
2 他の商品と価値・機能は同等だが「認知率=ブランド力が高い」
3 他の商品には無い「新しい価値・機能」を創造した新商品

ぜひ欲しい率3要素:価格、認知率、新しい価値

『100億マニュアル』では 「ぜひ欲しい率」という要素を、3(新しい価値・機能)に限定し、価格と認知率(ブランド)の2つは、別の要素と位置付けています。

価格と認知率は、金(予算)で操作できる:楽な政策

 なぜなら、価格も認知率も、他の商品と価値・機能は同等で、金さえ有れば簡単に操作できるから。 
例えば、認知率の向上は、広報・広告で行うが、電通など代理店へ 多額の予算を投じて、丸投げする役所・企業が多い。値引きも金があって出来る事。

金が無い中小企業は頭を使い、新しい価値を創造しろ

金が無い中小企業の売上高向上には、新しい価値・機能を創造すべき。 
新しい価値・機能を創造したら、発売前に「ぜひ欲しい率」の調査は必須。

ぜひ欲しい率が発売前調査で、2割以下なら、発売せず開発し直しが必要。
「新しい価値・機能の創造、発売前の調査」の方法は以下、前回記事にて。

 キャリアづくり、商品づくりの事例は以下の連載が参考になります。

1話 成功例を、縦割主義で定義・美化するから、読者は失敗する

2話 歴史を書き換える出版で、シビックプライドを創造→移住者が増加

3話 金/予算が無いなら、協働のプル戦略~努力しても成功できない原因

4話 地方が衰退する原因は弱いくせに、競争するから~競わない地方創生

5話 個性を磨け~ありきたりな政策は供給過多で、価格競争/デフレに陥る

6話  連携ありきで無節操に人を集める失敗~連携/恋愛は1本釣りで成功 

7話 顧客目線とは顧客を絞る事~嫌われる勇気を持つと顧客目線になれる

8話 売上増加より、コスト削減に、予算を使え~代理店へ丸投げ多すぎ

9話 地域おこし協力隊の採用/活用5分類~人を使い捨てるブラック自治体

10話 役所の広報予算は 1/10に抑制できる~役所は広告代理店のカモ

11話 役所の 婚活パーティが酷い~政策と情報発信を改革する公務員研修録

12話 ゆるキャラ使い、重い結論を、軽い言葉で依頼するな~公務員研修録

13話 政策を考える前提~研修は同じでも環境が正反対なら、成果も正反対

14話 公務員は博打好き~成功確率1%で、いきなり多額投資の政策は博打

15話 帰納法で創造力と個性を高める~演繹法は皆が同じ(無個性)になる

16話 政策立案ノウハウ全公開~成功例だけ紹介→真似するから地方は衰退

17話 「裏が見えない=表面だけ視る」から失敗する~質問力を高める方法

18話 論理偏重は信頼されない~感情と論理の調和で、信頼される公務員に

19話 人材育成(研修)の基本~今は大物の恩師は新人の私をこう指導した

20話 創造的&貢献的な仕事だけが残る~役所仕事と裁量仕事は消滅

21話 地域資源がPRしても「埋もれる、顧客に伝わらない」訳と解決策

22話 オール与党化の地方自治・議会は、学習と改革を放棄して腐敗

23話 農業や観光をブラック産業にする地方(ブラック自治体)は衰退

24話 箱物(ハード)を集客を高める鍵は、ソフトの切り口

25話 個性あるブランド都市vsミニ東京化で個性を喪失して衰退する都市

26話 役所の仕事をした「ふり、アリバイ作り」が地方衰退の元凶

27話 人口減少策に成功した海士町と下諏訪町の共通項~連携、市民主役

28話 成功者は育てる~成功者に惹かれて、起業者・移住者が地方に集まる

29話 コニュニティの「しがらみ」を価値に変える~久繁哲之介の講演録

30話 地方創生は顧客価値の創造~顧客の声は面倒だから無視して商店街消滅

31話 できない理由・批判されそうな事を先に探して失敗する地方創生の真実

32話 地域ブランドと、ぼったくりは紙一重~ぼったくりでないブランド化

33話 市町村合併で、個性を無くして、地方は更に衰退

34話 お上が認める表彰・計画だから、地方と人を骨抜きにする

35話 人口誘致も、NHK大河ドラマ誘致も、手段が目的化して失敗

36話 定住志向だから失敗~2地域居住など利用志向の地方は成功

37話 空き家と地方衰退は、シェアリングエコノミーで解決

38話 人口減少政策の間違いが、空き家急増や街中衰退を加速

39話 郷に入れば郷に従えは人が流出→人口減少vsダイバーシティで人口増

40話 仕事の引継ぎは、前例と方法でなく、目的と価値を伝え価値を高める

41話 内定辞退率63%のブラック自治体に見る、マザコン公務員

42話 関係人口⇔交流人口⇔定住人口の質量で、政策を創る~商店街再生1

43話 車&ネットは、まちと人を変え、関係人口も変える~商店街再生2

44話 失敗は「良いvs悪い」失敗と「自責vs他責」に分ける~商店街再生3

45話 皆が自分の為だけの消費に走り、地方・商店街は衰退~商店街再生4

46話 子育て政策も商店街政策も、公私連携な働き方で成功~商店街再生5

47話 久繁哲之介の経営指導で再生・成長した商店~商店街再生6

48話 地方創生は個性の創造が必要~地方は閉鎖的・つまらないから衰退

49話 自由裁量が高い町で、移住者が急増~自分探しの若者を受け入れろ

50話 地方移住の成功法~住む場所・目的を変えて、失敗が成功に変わる

51話 事業を始める事しか考えない役所の事業は失敗~育成と撤退も考える

52話 難易度・投資は低く、効果は高い事業を創れ~協働、パラレルキャリア

53話 できる2割を活かすパレート法則で地方創生~ダメな者の保護で衰退 

54話 関係人口・顧客の口コミで観光者と移住者が急増~役所広報がダメな訳

55話 自分探しの若者・定住意欲が低い者を応援できる地方に、移住者が急増

56話 忖度させる首長が、公務員と地方を劣化させる~地方衰退の真実


57話 ふるさと納税&クラウドファンディングの欠陥~寄付で稼ぐな

58話 自治体がクラウドファンディングを運営する効果

59話 住宅の空き家・店舗の空室化を「予測、代替、関係」で解決

60話 スキル無き素人な公務員の補助金ばらまき、6つの病と処方箋

 
 60話の内、読者(地方議員・公務員)から反響が大きいベスト3

3位 働き方をこのように改革したいと、公務員向け研修の依頼
40話 仕事の引継ぎは、前例と方法でなく、目的と価値を伝え価値を高める

2位 人口減少対策・地方へ移住政策に活用したいと、講演の依頼
54話 関係人口・顧客の口コミで観光者と移住者が急増~役所広報がダメな訳

1位 これが地方と公務員が劣化する真の原因。本にして世に問うてほしい
56話 忖度させる首長が、公務員と地方を劣化させる~地方衰退の真実


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