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LED検証~Broncolor F160~

新しく始まりましたLED検証シリーズです。
昨今撮影用LED照明機器が色んなメーカーから出ていますが公式に発表されているスペックだと判らない部分があるなと思い、実際に購入又はレンタルして検証した物になります。

Godox、Aputure、NANLITEなどなどの色んな機種試してアップしていきますがまずは写真撮影用ストロボの雄、BroncolorからF160をテストしました。
今回は国内代理店のアガイ商事さんよりDEMO機をお借りいたしました。

Broncolor F-160紹介

Broncolor F160 実売236,500円~
商品詳細ページ https://www.agai-jp.com/products/brand-search/broncolor/led.html

LED発光部

まず外観ですが小型のストロボヘッドのような感じになってます。
フロストガラスの下にLED素子が並んでいて色温度の他に色差(マゼンターグリーン)の調整も可能です。
本体後方のハンドル部分左付け根にダイヤルがありそれを動かすとLED発光部が前後します。
これは同社ストロボにも搭載されているフォーカス機能になります。

フォーカス機能


セコニックC-700で計測した値

計測はヘッドより1m、リフレクター無しの状態
本体3200K設定
 色温度:3111K 照度:2,940lx Ra:96.9 R9:92.8 CCi:0.3G
本体5500K設定
 色温度:5850K 照度:2,790lx Ra:94.2 R9:61.5 CCi:1.1G
本体5500K+グリーン補正+9
 色温度:5660K 照度:2,700lx Ra:94.2 R9:80.9 CCi:0.1G

色温度調整と色差調整
色温度は2800K~6800Kまで50Kごとに

Raは自然光(太陽光)を100として数字が高いほど太陽光に近い発色をします。
R9はその中でも赤色の発色を評価しておりこの数値が低いと赤色が濁ってしまいます。
CCiは色差と言いグリーン、マゼンタの色の偏りを表しています、0.3Gとあるのはマゼンタに寄っているから0.3Gのフィルター掛けると補正できるという表記です。

光の広がり方はこんな感じ

標準のアンブレラリフレクターを付けるとこんな感じ
モノブロックストロボのような感じですね。

LED発光部+付属アンブレラリフレクター

撮影はSONY α7Slll WB:太陽光 絞り優先 F8 ISO100で撮影しています。
露出は固定していないのでズームやアクセサリーでの中心照度は変わっています。

アンブレラリフレクター、フォーカス1
照度:4,390lx
アンブレラリフレクター、フォーカス7
照度:3,100lx

少し大きな別売のL40リフレクターも借りました、こちらの方が広がりをコントロールしやすいので物撮りなどには良いと思います。

L40リフレクター
L40リフレクター、フォーカス1
照度:9,700lx
L40リフレクター、フォーカス7
照度:5,380lx


まとめ

色々計測してみた結果ですがRGBのLED搭載モデル以外で色差がコントロールできるのはこの機種だけだったと思います。
160Wと人物撮影には少し物足りませんが商品撮影などだと見た目でコントロールできるのでライティングがしやすいと思います。

ひとつ残念だった点は構造上仕方ないのですが複数のLED素子が並んでいるためアンブレラリフレクターやリフレクター無しの状態だと光の中心部と周辺部で色温度や色差が変わってしまう場合が多かったです。
ソフトボックスやL40リフレクタ+ディフューザー越しなどでは緩和されたのでその辺りは注意して使用したほうが良いかもしれません。

broncolorストロボ各種アクセサリーも使えるのでライティングを突き詰めていきたい方向きのLEDですね。


今後GodoxやAputure、NanliteなどのLEDもまとめていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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