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【フリー台本】素直じゃなくて不器用なキミ

(遠くに聞こえるチャイムの音…)
ねぇ、ねぇってば、聞こえてる?もう閉門の時間だよ…ほんとに大丈夫?
やっぱり明日からあたしがお弁当つくるよ。
いつも作ってもらうのはさすがに…ね?
大丈夫、あたしだってやればできるんだから!
(必死になって断られる)
もう、そんなに断らなくってもいいじゃん…
でもそこまでいうなら、明日もお願いできるかな?
じゃあ、もう帰ろうよ
(すこし心配そうにのぞきこむ)
いつもいつも大丈夫って... 本当に無理してないの?
もし、無理してるならあたし…
(相手がしつこさのあまり少し語気を強める)
ご、ごめん…なさい
(怯えたような表情で)
あたしってキミの何かな…?
(寂しそうな表情)
好きって…ほんとうに? 本当にそう思ってるならちゃんと君を見せて!
(感情が昂るように、そして急に悲しそうな表情で)
お願い...自分に嘘をつかないで...。 君って...あたしと仲良くなる前は...こんな人...じゃ...
なかったよね...。
(涙こらえる感じで)
素直じゃなくて、不器用って見えるけどさ...いざってなったら大切な人のためには、誰よりも..…頑張ってくれてたよね。
(小声になって)
そんなところが好きだったんたよ...今も好きだけど…
だけど...君はあたしといるようになって、変わってしまった
ねぇ...どうしてそんなにふうになったの?
釣り合うような人にならなきゃって、そう思ったら自分を出すのが怖くなった…って?
そっか
なんでもそつなくこなキミは、周りから見たら理想だよね。
でもね。違う、そうじゃないの。
(やさしく語りかけるように)
あたしが好きなのは、そんなキミじゃなくて、本当のキミ。
完璧な君じゃなくて不器用でがさつなキミが………好き。
(そっと距離を詰めながら)
だから…ね 無理はしないで?そのままでいいんだよ…
■クレジット:久川ルカ(@HAYATE_kawaii)本作品は可能であればクレジットの表示をお願いします。改変・営利目的での二次利用を許可します。

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