長文/解釈系テキスト最強の復習法

さて,今日は長文系のテキストの復習として,以前紹介した問題の解きなおし以外に大きく力をつける「音読」のトレーニングメニュー例を紹介したいと思います。中部地区の高3イベントを担当する際によくネタとして話しているので,そういった講座を受ける機会があった人は既知の情報かもしれませんが,再確認してください。

音読が「いい」ってことはなんとなく認識しているけど,半信半疑でちゃんとできてなかったり,ただただ「カラ読み」をするばかりで成果が上がっていない人も多いと思いますが,きちんとやる音読ほど,参入障壁が低く(やるのがそこまでしんどくなく),効果が絶大なトレーニングはありません。以下を参考に,意味のあるトレーニングを行ってくださいね☆


◆大前提…音読は自分がちゃんと意味を理解しきった(9割以上)のテキストを使うこと!
理解が不十分なテキストをどれだけやってもチカラはつきません。

特に大受Tテキストの人なんかはなれるまで超辛いはず。あの強烈な解釈問題をアタマから音で理解していこうってんだもん。ハードルはかなり高いです。その場合は,昨年受講していたテキストから始めてもOK。例えば新高3生なら高2OW/TH/S英語のテキストを復習がてら音読して再確認してみよう。今年度から河合生の人は,高1or高2時の学校のコミュ英のテキストでOK。条件は音源があることです。英語が苦手科目だという人は(たとえ難関大志望でも),中1~3の教科書ガイド(CD付き)を買ってきて,そこから始めていきましょう(これには,Tテキストレベルでも抜けている「当たり前」レベルの文法事項を無意識に定着するというメリットがある)。最初は「楽すぎない?」って思うくらいから始めてみると,気分もノッてうまくいきやすいです。ある程度慣れてくると『英語で聴く世界を変えた感動の名スピーチ』(KADOKAWA)なんかをネタに活動できるようになれば最高です。やまもともさいきん購入して,気に入ったものから順に取り組んでいます。

◆具体的なやり方(使用するテキスト/トレーニング方法)

やり方は以下のとおり。(回数は「最低」です。上限ナシ。できるようになるまでこなす意識で。)
河合塾生はe-サポートから大受(英文解釈/長文総合英語)/高G各授業のテキスト本文の音声データをダウンロードできます。

① 発音確認音読(2回~)

鉛筆を持ちながら,まず自力で1回音読。その際に、発音の仕方がわからない後にチェックを入れておく。その後、音声を聞き読み方をチェックし、再度正しい読み方でもう一度音読する。

② サイト・トランスレーション(2回~)

なんとなーく・ダラダラ読むだけではなく、「意味を伝える」ことを意識して読む。スラッシュで区切ってある程度の意味のまとまり(=サイト)ごとに読み、意味を頭の中で確認しながら読んでいきます。対訳プリント等を使って意味がわからないところは確認しながらでOKです。回を追う毎に訳を見る回数を減らしましょう

③ センテンス音読(3回~)

最初はサイト2つ分を語順通りに理解できるか練習してみましょう。次に語順通りで理解できるスパンを徐々に広げていき,最後はピリオドまでを一気に読んで語順通りに理解できるよう音読します。

④ スピード音読(4回~)

「シャトルラン」形式でここでは発音等多少崩れても良いので,とりあえず速く読み切ることに意識を集中させて音読をしてください(音読スピードが上がる=黙読スピードも上がる=速読の訓練になります)。1回目より2回目、2回目より3回目…と毎回タイムを更新できるように。1回目→4回目でタイムを2~3割縮められるようになんど見繰り返しやりましょう。ココはめちゃくちゃこだわっていきましょう。

⑤ リズム・イミテーション(3回~)

今度は逆に発音やイントネーション・リズムやストレスに気を使って「英語っぽく」発音することに集中して下さい(=リスニング&発音・アクセント対策)。音韻変化(音の脱落や変化・連結など)に注意し、音声と同じ読み方を真似するように音声→音読→音声→音読…と繰り返し。ココも3回と言わずにいっぱいやりましょう。

⑥ シンクロナイズド・リーディング(3回~)

音声と全く同じペースで、まさしく音声に「シンクロ」しながら読んでいきましょう。最初はしんどいですが、回を追う毎にうまくなっていきます。最初の5講くらいは辛抱して頑張りましょう。

⑦ J-Eトランスレーション(Read & Look up)(3回~)

和訳の文章に目を通し、それを黙読で英語に直します。正直初期はかなりきつくて挫折することもしばしば。最初はサイトごとで構いません。徐々に長くして最終的には一文を英語に直せるくらいまで修練しよう。

一度勉強した英文を完全に自分のモノにするまで,焦らず取り組んでいきましょう。体感的には夏になるまで諦めずに取り組めば自覚できるレベルの成長ができると確信しています


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