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【FEヒーローズ】アビサルおまかせ1pp作成手順



はじめに


 アビサルおまかせ1ppとは、伝承英雄戦・神階英雄戦における難易度アビサルをおまかせでプレイヤーフェイズのターン1でクリアすることを目指す縛りプレイのことである。
 このレギュレーションで遊んでいるプレイヤーは何人かいるが、筆者としては、何を意識して、どういう工夫をしてチャートを作ったかが気になるところである。
 他人に求める前にまずは自分の考えを開示しろということで、2024年4月30日より開催されている〈神階英雄戦 戯神 ロキ〉における筆者のおまかせ1ppの制作過程を記していく。

制作過程

マップ確認


 まずはマップを見てどういう順序で敵を倒すかあたりをつけるのだが、今回はその前にパーティコンセプトを決めた。
 ロキが相手ということで、トールを編成してロキでトールを倒すことを目標とし、ついでにヒーローズ出典縛りでクリアを目指した。
※縛りは筆者が勝手に行っているだけなので、自分の使いたいユニットで挑戦することをおすすめする。

 話を戻そう。パッと見て思いついたのが、獅子奮迅などを持たせてアクスアーマーを倒しながら切り込み+疾風迅雷を発動させ、そのままロキを倒して後続のユニットを呼ぶというやり方だ。しかし、この方法では成立しなかったので別の方法を模索することになった。

パーティ編成

 とりあえずは最初に思いついたやり方を試していく。初手は追撃不可持ちの重装が相手ということで、今回の主役である重装特攻+怒涛・キャンセル3持ちのトール。そしてトールだけではアクスアーマーに届かない+ロキと同じ列はグラビティを受けてしまうということで、踊り子でかつ一斉突撃を付与できる魔器プルメリアを採用した。

 とりあえずこれで想定通りにいくのか試してみる。

 守備魔防の謀策4や敵弱化増幅もあるのに倒せないという想定外の事態になった。理の守備隊形を侮っていたようだ。魔防が低いからといって魔法で倒そうにも、連撃防御を持っているせいで追撃なしのワンパンを強いられる。とりあえずアクスアーマーを後回しにすることにした。

 アクスアーマーをワンパンするということは迅雷を外して攻撃奥義を使うことになる。そうなると手数が足りなくなるので3回行動できる神階グルヴェイグを採用することになった。
 今回はグルヴェイグを最初に動かしたいため、グルヴェイグに補助スキルはつけず、それ以外のユニットに何かしらの補助スキルをつけることにする。
※念の為おまかせ時補助スキルはオフにしておく。


 グルヴェイグは戦闘後回復を持っているため、奮迅だけでは救援圏内に入らないので反撃をもらう必要がある。なので反撃をもらえそうなボウペガサスを起点に考えていく。

 8ダメージ受けるので、3回目の行動が終了した時にHPが半分以下になることが確認できた。この後どの敵に攻撃をしかけるかを考えていく。
攻撃対象の選定については、検証してくださっている方(https://vervefeh.github.io/FEH-AI/glossary.html#section4)や、それを翻訳してまとめてくださっている方(https://fire-emblem.fun/?pid=1625)がいるので、詳しくはこちらを確認していただきたい。

 グルヴェイグは現在、debufferやafflicterに該当するスキルを持っていないので、ダメージ率を見ていく。アクスアーマーは倒せないことが目に見えているので除外する。

 HPが最も多く、反撃を受けずに倒すことができるソードファイターが最もダメージ率が高い(89×3-0=267)ことがわかる。ではソードファイターを倒した後はどうだろうか。

 レッドマージが最もダメージ率が高い(75×3-0=225)ことが分かる。
つまり、グルヴェイグはボウペガサス→ソードファイター→レッドマージの順で倒していくことが分かる。

 さて、ここで考えなければならないのが初期配置である。グルヴェイグが最初にどのマスに移動するのかを考えなければならない。それに伴って追跡対象の選定もしなければならない。
 こちらも詳しくは(https://vervefeh.github.io/FEH-AI/textguide.html)と、(https://fire-emblem.fun/?pid=1450#mozTocId357647)を確認していただきたい。

 一見ソードファイターに最もダメージが入るように見えるが、追跡対象の選定に連撃防御などのパッシブスキルは考慮されないため、グルヴェイグの追跡対象はアクスアーマーとなる。そのため、左端と左から3番目に配置した場合はアクスアーマーの3マス下、左から2番目(ロキのグラビティを受ける位置)と右端に配置した場合はアクスアーマーの4マス下に移動する。
 アクスアーマーの4マス下に移動すると、再行動後にボウペガサスに攻撃することができないため、グルヴェイグの初期配置は左端か左から3番目になる。

 ここから残りの2枠について考えるわけだが、1枠はトールで決定として、もうひと枠にアクスアーマーを倒すことができるユニットを選出しなければならない。
 奥義の火力が高く、カット貫通を持つヒーローズ出典のユニットとして一番に思い浮かんだのは双界カアラだ。

 怒涛・近影3を救援の行路3に変えたため追撃は出せないが、プルメリアの謀策もあるので奥義の火力だけでワンパンできるだろうと考えた。しかしながら、ダメージが少しだけ足りなかったのでグルヴェイグに死の吐息をつけた。

左:死の吐息なし 右:死の吐息あり

(死の吐息込みで)ワンパンできたということは、アクスアーマーの方がロキよりもダメージ率が高いことから、カアラの攻撃対象はアクスアーマーになる。それと同時に、アクスアーマーを倒すことができないトールよりも先に行動することになる。


 最後にトールの調整だが、攻撃守備の渾身4をつけたままだと、ロキをワンパンしてしまい、迅雷を発動することができなかったので外した。

左:攻撃守備の渾身4あり 右:攻撃守備の渾身4なし

このままではブルーナイトに攻撃が届かないので、トールが飛行であることを活かして聖印に曲技飛行(迅雷風烈・奇数でも可)をつけてブルーナイトを倒すことができるか確認する。

本番

 すべての確認ができたら試走をし、問題がなければ不要なスキルを外したり、スキルレベルを下げていく。
 そうして実際におまかせ1ppしたものが以下のものである。

おわりに

 今回は自分の思考開示ということで、なるべく詳しく書いてきたが、実際に考えるときはもっと雑に、なるべく考えることが少なくなるようにしている。慣れればそう難しいものでもなく、時には頭の中で全て考え、一発撮りをする人もいるくらいだ。
 今回使った知識以外にも様々な知識を使って攻略するので、ヒーローズのAIを知る良いきっかけになるかもしれない。
 この記事を読んだ人がおまかせ1ppを始めてくれることを願って終わろうと思う。

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