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「はぴば―」ナイチンゲールダンス、ヤスさんのこと・1

 日付けが変わってすぐに
『はぴばー』 
 とツイートしていた。《自分》から。そんなことができるのは素直でいいし、うらやましいし、かわいらしいし。みんな〜、ぼくのおたんじょ―び、お祝いしてねっっっっ、っていう無邪気な子どもみたいで。サーティワンなのに。それにしても、ポッピングシャワーってどうしてあんなにぶちぷちしゅわしゅわしていておいしいんだろう。

 かねちもお誕生日お祝いおねだりツイートをしていた。《自分》でコラージュした画像をくっつけて。それ、ファンがやるやつー!!って、ファンの方の冷静なツッコミがおもしろかった(かねち、Xやめちゃったね。彼のツイートはもとより、そのファンの方たちの愛にあふれたコメントを読むのが楽しみだったのに。外野の心ない言動がその理由らしいけど、詳しくは分からない。かねちが悩んで出した答えならファンのみんなは納得してくれると思う)。



 それが、おねだりツイートが図々しいか、ほほえましいかは、やっぱり愛情の違いかな。



 当日、歌舞伎町(彼が住んでいる場所)と神保町(神保町漫才劇場がある場所)をクラウドファンディングで達成したアドトラックが走ったらしい。当日まで彼はXで、(予定金額を)50%超えました!70%超えました!達成しました!とツイートしていた。


 でもそれらを見ながら、ちょっとちがうなって思っていた。お客さんを競わせて煽(あお)って天に届くほどのドンペリタワーを作らせるホストみたいで。ファニークラウドファンディングは色々なプロジェクトを出している。アドトラックの提案は吉本興業側からなのか、彼からなのかは分からないけど、もし彼からだとしたら『煽ら』なくてもファンは応援してくれると思う。見た目だけではなくて、きちんと中身も見てくれてると思うで。


 でも、それらを走っているトラックの壁面の
『#ヤス生誕祭』
『年間出演数700ステOVER』
『歴代主催ライブ数ランキング1位』
『神保町漫才劇場売り上げランキング1位』
を見たファンの方たちの
『推しが楽しそうでほんとによかったー』
とか
『ヤスくん、生まれてきてくれてありがとう』
とか  
『ヤスさんのお母さん、ヤスさんを産んでくれてありがとう』
とか
 『この余韻でしばらく生きていけます。幸せすき!!』  
とか
『ヤスくん、おたんじょうびおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとう!!!』
とか  
『ガチで芸人いちかっこいい。ビジュアルが眼福すぎ。ヤスさんの顔見てるだけでしあわせ』 
とか
のツイートやアドトラックの動画の映像を見ていたらなんだかしあわせな気分になった。トレンド入りもしてたし。

 愛ってすごい。


 4パターン全部の写真を撮るためにトラックを追いかけたり、フラスタ出したり(その画像をたぶん本人さんが上げていた。アイコンとフラスタの飾りが似ていたから。スパチャ送ったり、リプライたくさんしてたら、アイコンをなんとなくでも覚えてくれるだろうし、フラスタの飾り見たら、あの子かなと思うだろうな。思ってもらえるだけで幸せ。嫌いな人のいじわるもぜんぶ許せるし、先生や親の小言にもいらいらしない。友だちがノート貸してくれなくてもストレスたまらない。フラスタ出したのわたしじゃないけど。好きな人が喜んで欲しいという純粋な気持ちでそうしたんだろうな。私なら、邪(よこしま)な気持ちでやるかも。スパチャをさ〜、何回も送ったじゃんか。誕プレだってあげたし、クリスマスプレゼントだってそうだし〜〜、なんて思わないんだろうな、その人は。もらってくれるだけでうれしい、見返りを求めない心のきれいな人だと思う。それにしてもこういうお花っていくら位するんだろう。こんな喜ばしい日に、なんて下世話なことを!)、彼はウオーカープラスにエッセイを連載していて、その角川書店からのフラスタの写真もそのまた誰かがあげていた。


 愛って尊い。




 改めまして。古賀康成さま、お誕生日おめでとうございます。実りある一年になりますように。 



 年末に、あなたがトロフィーを頭上高く掲げるのを見れますように。