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やわらかいひと

  ランジャタイの国崎さんの私なりのイメージは、やわらかいひと。それ以上の形容詞が浮かばない。高級なホテルのまくらのような、綿ぼうしのような、そんな感じ。ふんわりふわふわというイメージ。

   誰かの悪口を言わない、誰にも暴言をはかない、誰かの人の心や体を傷つけない、誰かを妬まない。相手のまちがった行為にはやんわりと注意をするー。生配信を見るたびに思う。見習わなきゃ。わたしは怒りが頂点に立つと手を上げたり大声をあげることがあるってのに。そんな彼がうらやましいと思う。恋人がいて精神的に安定していたり、宝くじにでも当たって金額的に安定しているからかな。彼の存在を知りまだ数ヶ月程度しか経っていないから、勝手な想像だけれど。

   30代の男性が『お嫁さん』『赤ちゃん』というのを、今まで生きてて初めて聞いた。これまた生配信から。うちの嫁だの、妻だの、嫁さんというのを聞くことは多い。だから世の中の男性というのは、男女平等になった今でも、それが当たり前だと思っていた。なのに、『お嫁さん』『赤ちゃん』。たぶん彼にとっては、その言葉はあたり前なのだと思う。帰省した際に、例えばご両親に『いとこの✕✕ちゃんが〈お嫁さん〉になるんだって』。妹さんも『まだ20代前半だよ。〈お嫁さん〉になるのは早すぎない?』その彼女の親御さんに『お父さんが〈お嫁さん〉になるのは早すぎるからって怒ってるのよ』。色々なかたに言われているうちに、彼にとっては『お嫁さん』が当たり前になったんだと思う。『赤ちゃん』というのも同様に。『いとこの✕✕ちゃんに〈赤ちゃん〉が生まれたんだって』『〈赤ちゃん〉を明日見にいこうよ』見に行った先では『〈赤ちゃん〉見てあげて。✕✕ちゃんによく似てるでしょ?』同じように『赤ちゃん』が当たり前になったと思う。

  人は、他人を出自であったり出身校で判断しがち。どんな生まれかたをしてどんな名の通っている学校を卒業しても、人間としてできていたり常識があったり尊敬されるとは限らない。少なくてもわたしは確実にそうではない。とにかく人間ができてない。常識もない。ときにはすっとんきょうなことを言ってまわりを困らせる。軽べつはされてないと思うけど尊敬もされてない。 そんな彼がうらやましい。少しでも見習わないと。

   



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