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「クライムオブザフューチャー」を見終わったカップルの会話

「なんか私ピアスとかあけよっかな」
「やめなよ、ヘンな影響受けちゃだめだって」
「いいじゃん。タトゥーとかでもいいかな」
「キミ、接客じゃん。仕事するときにわざわざテーピングで隠したりしなきゃだよ?なんかそれって手間を増やしてるだけじゃん。それにツノ生やしたり切ったり貼ったり、何の意味があんのさ。ちょっと映画ならまだしも感覚的にそういうのついていけないわ」
「でも、そこから人類の進化が始まると考えたら?それはのちに何らかの機能を生み出すことにならない?」
「ならない・・・」
「・・・・・」
「肉体改造っていうものの究極系ととらえることもできるかもしれないけど、進化って結局人間の医学や科学による修復のシワ寄せなんじゃないかなって思ったな、観ててさ」
「シワ寄せ・・・」
「物理的に事故のケガとか腫瘍とかって外科手術で治したりできてはいるのかもしれないけど、それって結局人間の細胞の連なりを断然したものを縫い合わせてるだけであって、そのなくなった部分ってのは永遠に取り戻せないわけであって」
「ウチのおばあちゃん、病気で手術して一気に老けちゃった」
「そう・・・やっぱり治すっていっても、その取り除いた部分を補うことってなかなかできないよ。バランスが崩れるっていうか。でも、それを人類の進化レベルで考えると、その病気やウイルスで傷ついて修復した肉体のコピーが繰り返されることで新しい肉体が構築されると考えることもできるわけで・・・」
「ほら、やっぱり何らかのリスクは新しい未来を創造するってことでしょ?」
「ちがう気がするだけど・・・」
「率先して私が肉体を改造することで、後続の人類の舵取りするわ。子どもつくろう!」
「・・・・・・」