友だちに鼻毛が出ていることを教えてあげたらブチギレられた件

「佐々木~」
「ん?なに?」
「おまえ、鏡見てみ」
「なんで?」
「鼻毛出てるよ」
「え!うそ?」
「ほんと、太いやつ一本」
「・・・・・」
「ははは・・・女の子来る前でよかったね」
「・・・・・」
「どうした?」
「え?・・・・べつに」
「なになに?怒ってんの?」
「・・・・は?怒ってないし」
「明らかに不機嫌になってるし・・・」
「なってねえし」
「え、うそでしょ?鼻毛教えるのなんて俺らの仲だし良いことだろ?」
「そうかな・・・」
「そうでしょ?なに、そのままにするのが優しさなの?ってか、そんな傷つくような言い方もしてないし」
「まあ・・・親しき中に礼儀ありって言葉もあるから」
「それは違うだろ。親しいからこそそこまで親しくない人たちに会う前に、身だしなみを整えるためにも今俺が助けたんだぞ?」
「でも・・・鼻毛とかそういうことってデリケートなことだから・・・友だち同志でも気遣いって必要だと思う」
「ちょっと待てって。鼻毛はデリケートでもなんでもないよ。もし、陰毛がチャックからひょっこり出てたんだったらデリケートだろうけど・・・ちなみにその場合も俺全力でオマエの陰毛を指摘するぞ?」
「オマエのそういうデリカシーのないところが嫌いなんだよ」
「デリカシーないのはオマエだろ!鼻毛出してコンパ来やがって。俺の立場も考えろ!鼻毛野郎紹介するヤツって噂になったらどうする?」
「俺帰るわ。オマエとコンパなんかできない」
「帰れ帰れ!鼻毛野郎!ヒジキ男!」