先輩のボケにツッコんだら繊細な人すぎて凹んでしまった件

「青島さん、こないだちょっと遅刻してましたけどどうしたんですか?めずらしい。なんか体調でも悪いんですか?」
「いや、ここ最近雨が続いてたからさ、久しぶりに晴れたからつい青すぎる空を見てたら遅れちゃって・・・」
「ハハハハッ!なんすかそれ!感受性高いっすね~」
「・・・・」
「そんなアホなギャグとばすとは思ってなかったですよ、おもしろいですね、青島さんって」
「・・・・え?アホ?」
「いや、アホでしょ、空が青すぎて遅刻って。おもしろいですよ。使わしてもらいますね、今度」
「いや・・・なんで?おかしいかな、空見てたら遅れちゃったって」
「・・・・・え?」
「よくあると思うけどな・・・」
「え、なんすかそれ・・・引っ張りすぎですよ。せっかくおもしろかったのに・・・ガチじゃないっすか・・・」
「前田くん、なんか失礼だよね」
「いやいや、ボケにツッコんで笑うっていう流れじゃないっすか、今のやつって。そこをつっかかったら会話進まないですって」
「いや、雲ひとつなかったんだよ、その日。しかも前日から少し調子悪くってふさぎこんでたからさ」
「え、じゃあ、体調不良で遅刻してるんじゃないですか、それ」
「ちがうよ、空を見てたから遅刻したんだって」
「だから、それなら遅刻の理由をなんで体調不良って言わないんですか?そっちのほうが真っ当ですよ」
「僕にとっては、心配されちゃうし、空を見ててっていう理由のほうがいいかな」
「なんですか、その考え方は。せっかくのユーモアもなくなって、なにもおもしろくないじゃないですか」
「だれもユーモアを会話に入れてないんだけど」
「そうですか・・・もういいです」