友だちの話を聞いていたら完全に詐欺にひっかかっていたので慌ててとめた件

「いいなぁ~、ベンツ。やっぱり乗り心地が全然違うね」
「そうな。いろいろビンテージの古い外車とか乗ったけどやっぱりこれに落ち着いた感じかな」
「そうなんだ・・・俺も投資で金は有り余ってるから買おっかな、ベンツ」
「あれ・・・そうなの?知らなかったそんな話」
「ん?ああ、まだ誰にも言ってないけどね」
「投資・・・詳しかったっけ?」
「いや、俺もそんな詳しくなかったんだけど、老後のこともあるからそういうこと詳しい人にいろいろ会って勉強したんだ」
「ほう・・・それはもともと知り合いだった人とかってこと?」
「友だちの紹介って感じ。サークルみたいな感じで勉強会を定期的にしててさ、そこで情報交換して。そこで知り合った人がいろいろやってくれて」
「なるほど。それ、自分でちゃんと投資したってこと?」
「あたりまえだよ。自分の金だよ?」
「いや、ちがう、その投資、ちゃんと自分でやったのかって?その知り合った人?に預けたりしてない?金を」
「・・・・してない」
「なにその間?・・・預けただろ?」
「今頃は結構な貯蓄になってるらしいよ。だから金に関しては今後考えなくていいとは」
「らしいってなに?それ、渡したんじゃない?ダメだよ?今からでも返金してもらえるから取り戻さないと・・・いくら?いくら渡した?」
「なによ。おいしい話になったら随分顔色変わるね?教えるよオマエにも。なんだったらその人紹介するから、な?前見て運転してくれって」
「ちがう!オマエ、騙されてるんだよそれ!
いくらその人に渡したんだって?」
「はいはい、教えるから、そんな興奮すんなって」
「本当にオマエ、バカだな・・・それ、投資詐欺の典型だぞ」
「あ~やだやだ・・・人の幸福を喜べないやつ」
「もういいわ・・・」