クラスの好きな女子に担任経由でジロジロ見ないでほしいとクレームがきた件

「牧村、元気?」
「まあ・・・はい」
「最近、がんばってるね」
「ありがとうございます・・・あの」
「ん?」
「なんですか?話って・・・」
「ああ・・・そっかそっかごめん。いや、なんだろたいしたアレじゃないんだけどさ」
「はい。なんですか?」
「佐々木いるだろ?うちのクラスの」
「・・・・」
「どした?黙り込んで」
「いや、べつに・・・なんですか?」
「あれ?顔、赤い?」
「赤くないですよ・・・なんですか、佐々木さんが」
「いや、こないださ先生のところに来て『相談がある』って言うから聞いてみたら・・・」
「・・・・聞いてみたら?」
「なんか・・・オマエがジロジロ見てくるってな、そういうことらしくて」
「・・・・・・」
「いや、先生も学生のころ、クラスの女子好きになって見てばっかりだったことあったから、すごいわかるけどな・・・」
「・・・・・・」
「こう・・・なんていうんだろ。その見る頻度っていうのが・・・多すぎるって話でな」
「そんな生徒のプライベートなこと、先生が関与するのはおかしくないですか?」
「いやいや、そうなんだよ、俺もな、そう思うんだよ。だけどさ・・・佐々木が」
「佐々木さんと僕の話に先生関係ないですよ」
「そう、そうなんだけど・・・オマエも奥手なのはわかるけどさ・・・なんか聞くところによると机に突っ伏して寝てるフリして腕の隙間から佐々木のこと見てたんだって?」
「やめてください!そんなこと言うの!」
「やめてったって言ってたんだから佐々木が」
「先生、デリカシーがないですよ!」
「牧村、もうこうなったら佐々木にオマエの想い伝えろよ!」
「もう無理です!メチャクチャだ!」
「お、落ち着きなさい!牧村!」