僕が考えるFXの資金管理と複利運用について

こんにちは。ひろゆきです。
今日は僕が考えるFXの資金管理と複利運用のルールについて説明します。
一般的に言われているルールと同じような内容の部分もある反面、自分流のやり方も組み合わせておりますので、必見です。


損失許容額

まずは損失許容額からです。
一般的に言われているのは1回の損失額は口座資金の2%〜3%ですが、僕もこれくらいがちょうどいいかなと思っています。
人によっては1%だったり5%だったりしますが、それも問題ありません。
結局リスクを取る額は、口座資金や、トレード手法や、どのくらいの期間でどのくらい稼ぎたいかによっても変わってきます。
どう言うことかといいますと、例えばご自身の手法のエントリー回数が週に2〜3回とか、それよりも少なくて、且つ、資金も少ないとなると多少リスクを多めに取らないといけないかもしれません。
でも、目標が月1万円程度ならそこまで大きく張らなくていいと思います。
反対に、トレード回数が1日に何回もあるのであれば、そこまで1回のトレードにリスクをかける必要はないかもしれません。

損失許容額は本来①1回辺りのトレードの期待値と②トレード回数③そこから算出された利益とを合わせて、総合的に判断する必要があります。

ここでは簡単に説明しますが、
例えば、
口座資金100万円で1回の損失額を20,000円に設定します。
そして、1回辺りのトレードの期待値が、4,000円だったとします。
さらに、1日のエントリー回数が平均2回だったとします。そうすると月で40回です。
4,000円✖️40回で月に16万円の利益になります。
つまり、この手法で1回あたりの損失額が20,000円なら月に16万円稼げるということになります。
これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれですが、少ないと思う方は損失許容額を増やすか、手法を変えるしかありません。

余剰資金

次は余剰資金の話です。
FXは必ず余剰資金でやることをおすすめします。
余剰資金というのはもし無くなってもその後の生活や人生に影響のないお金のことで、目安として総資産の10%程度になると思います。
これは人によって変わると思います。
ただ、全財産を突っ込むようなことはないようにお願いします。

複利

いよいよ複利のお話です。
最初に申しますが、FXをやる上で複利運用は魅力の1つとか、欠かせないものといった内容の記事や本をよく見ます。
しかしながら、僕はFXの複利運用は、そこまで大事なものではないと思っています。
もちろん、全くいらないと言うわけではありませんし、僕ももちろんFXで複利運用はしますが、最悪やらなくても良いと思っています。

と言ってるくらいですので、僕の複利運用のやり方は一般的に言われているものと比べて少しオリジナリティがあります。

一般的な複利運用のやり方

よくネットや書籍にある方法としては、1回のトレード毎に複利運用をしていくというやり方です。
例えば、100万円スタートで損失額は口座資金の2%と設定した場合、最初のトレードでは損切りは2万円に設定します。
そして、そのトレードが勝ちトレードとなり口座資金が102万円になった場合、次は102万円に対して、2%を設定するやり方です。

このやり方を教えているものはとても多いですし、実際にうまくやれば、効率よく大きな資金を稼ぐことができます。

それはもちろんメリットにはなりますが、しかしながら、このやり方は、それ以上にデメリットも多いと僕は思っています。

一般的な複利運用のデメリット

デメリット
・最初に連敗すると、予定よりも大きな損失を被る。
・口座資金が最初の額よりマイナスになった時に、どうするか迷う。
・スタートダッシュに失敗すると、勝率50%でもリカバリーできない。
・勝ちにくい時でも、ロットを上げなければならない

↑であげた複利運用の方法は、資金が増えるたびにロットを少しずつ上げていくので、勝ちが続けば、ずっと一定のロットでやるよりも、資金の増え方は早くなります。

しかし、これは、あくまで勝ち続けた場合のみです。特に、最初のスタートダッシュがとても肝心です。

デメリット①
1つ目のデメリットでもありますが、最初の段階で、負けが込んでしまうと後々かなり厳しくなります。最初の1トレード目はとても大事ですし、連敗は絶対に避けなければいけません。
しかし、これはトレード箇所を厳選するなど、上手くやれば、乗り越えられる場合も多いと思います。

それでも、もしスタートダッシュにミスって、口座資金が、最初に投入した額からマイナスになった場合はどうでしょうか?

デメリット②
2つ目のデメリットでもありますが、これは結構深刻な悩みになると思います。
例えば、口座に100万円を入金してFXを開始した場合、損失許容額が口座資金の2%、リスクリワード1:1だとすると、勝った場合は2万円のプラスで、負けた場合、2万円のマイナスになります。
もし最初のトレードで勝った場合、口座資金は102万円になり、その次のトレードも2%許容で続けていけばいいと思いますが、負けた場合は口座資金は98万円になります。

この時、次のトレードの損失許容額をどうするかですが、ルール通り口座資金の2%にした場合、98万円✖️0.02で、負けた場合は19,600円のマイナスで抑えられますが、勝った場合も利益は19,600円にしかなりませんので、口座資金も99万9,600円にまでしかリカバリーできません。
これが、スタートダッシュ時に、2連敗、3連敗と負けが込んでしまうと、余計にリカバリーが大変になります。

デメリット③
3つ目のデメリットになりますが、例えば5連敗した後に、5連勝したケースで考えますと、

回数 損益    口座資金
1       -20,000円 980,000円
2       -19,600円 960,400円
3       -19,208円 941,192円
4       -18,824円 922,368円
5       -18,447円 903,921円
6       +18,078円 921,999円
7       +18,440円 940,439円
8       +18,809円 959,248円
9       +19,185円 978,433円
10     +19,569円 998,002円


      loss   account deposit
1     -$200  $9,800
2     -$196  $9,604
3     -$192  $9,412
4     -$188      $9,224
5     -$184  $9,040
6     +$180     $9,220
7     +$184     $9,404
8     +$188     $9,592
9     +$191     $9,783
10   +$195     $9,978

となり、勝率50%なのに、最初に入金した額をリカバリーできません。

誰しも、最初に口座に入れた資金よりもマイナスの状態というのは嫌なもので、早く取り戻したいと思ってしまいます。
連敗すればするほど、1回で取り戻そうと、大きなロットを貼ってしまい、でも、結局また負けてしまい、口座資金がみるみる減っていくというのは、僕も経験しました。

一方、最初のトレードで負けてしまった場合でも、損失許容額は2万円をキープしてやる方法もあります。
こちらの場合は、初回のトレードで口座資金が98万円になっても、次のトレードで勝てば、口座資金は100万円に戻りますし、5勝5敗でもリカバリーできます。
確かに、「損失は口座資金の2%まで」というルールは守れませんが、メンタル面などから考えると、またまこっちのやり方の方がいいのではと、僕は思います。

デメリット④
これまでは、スタートダッシュに失敗した時を想定したデメリットでしたが、もし、スタートダッシュに成功して口座資金を少し増やせた場合はどうでしょうか?
この場合は、特に迷うことなく、増えた口座資金に対して、2%のリスクを取ればそれで終わりかと思いますが、これが、4つ目のデメリットで、僕はここに大きな落とし穴があると思っています。

ご存知の方もいると思いますが、FXは1日単位で見ると、同じ手法でも勝ちやすい時間と勝ちにくい時間というのがあります。
デイトレードなら動きの出やすい時間が勝ちやすいですが、比較的値動きの出やすい東京・ロンドン・ニューヨークの市場を狙うという話は有名です。
それは週単位でも同じで、曜日によって勝ちやすい勝ちにくい曜日がありますし、月単位で見ても、月初が月末か中日か、何周目か、によって勝ちやすい勝ちにくいががあります。
もちろん時間単位でトレードするスキャルピングでも同じです。1時間の中でも、00分や30分というキリの良い時間に大きな動きが出ることがよくあります。

ここまでで伝わった方もいるかもしれませんが、スキャルでもデイトレでもスイングでも、どの時間軸をベースにしたとしても、1トレード毎にロットを変えるということは、毎回同じ条件じゃないにも関わらずリスクを変動させることになります。
しかも優位性がある時はロットを大きく優位性がない時はロットを抑えめにといった理にかなったやり方ではなく、単にその時の資金に応じてリスクを変えているのです。
これは100万円で2%の時は優位性がかなりあるタイミングだったにも関わらず、150万円で2%の時は優位性がかなり低いタイミングである可能性もあるわけです。
そうなると、リスクがある時に余計大きなリスクを掛けて、自らリスクを倍増しているようなものです。

僕の考える複利運用のやり方

これに対して、僕の考えたやり方は、同じロットで1周して、1周が終わったらその時の口座資金に対して、2%なり3%といった損失許容額のルールを当てはめるというやり方です。

1周というのは、具体的な日にちであったり、1定の利益・損失毎にという意味です。
例えば、僕がおすすめしているやり方は、1ヶ月とか半年とか1年とか、比較的長い周期を1周としてロットを変えるやり方です。
スキャルピングなら、その日は同じロットで回すとか、デイトレなら、その週は同じロットで回すというのもありですし、
もちろん、デイトレ、スキャルでも1ヶ月やそれ以上を、1周とするのもありです。
むしろ、その方がおすすめです。

このやり方に至った経緯ですが、fxを長くやってそこそこ単発的に勝ち方が分かるようになると、次はどうしたら勝てるかよりどうしたら安定的に稼げるを、気にするようになります。
僕は週単位でプラスにできるようになった頃、調子に乗って次の週からロットを上げてトレードしたら、その週の相場が悪く、口座資金がマイナスになってしまうということを、何度か経験しました。

これは、実際のトレードの経験から得たもので、
複利運用に限らず、勝ちやすい時間を狙ってエッジをかけるという、トレードのテクニックの1つになります。
複利運用は別の方法を採用するとしても、これらの時間帯や曜日、月末月初などを意識してFXに向き合うことは、長く勝っていくには必須の要素です。

なので、僕は同じ条件で1周してからロットを変えることをお勧めしています。

もし、1トレード毎に複利運用するというやり方でもうまくいく方は、そのやり方で問題ないと思います😊


おまけ

最後におまけとして、
FXの複利運用はそこまで大事ではないという話をします。

複利運用をうまく活用すれば、短期間で大きな利益を得ることができるのは事実です。
しかしながら、そこまでしなくても、FXである程度の利益を得ることは可能です。

この「ある程度」というのは、金額だけでなく、期間も含まれますが、どの程度を目標とするかは人によって様々ですし、人によって最初に用意できる金額が違うので、一概にどうとは言えませんが、
参考までに、もし100万円を用意できるれば、
・勝率6割、
・リスクリワード1:1、
・1トレード2%(2万円)のリスク、
・トレード回数1日1回
の手法でも、年間96万円を稼げます。
年利でいうと、96%です。

なぜこの手法を例に出したかと言うと、この程度の手法なら、ネットや書籍を探せば普通に転がってますし、ものによってはスマホだけでできたりするものもあるので、専業兼業問わず使えるからです。

年間96万円でも十分だと僕は思いますが、もし最初に用意できるお金がもっと多かったり、もっと勝率の高い手法を使った場合などは、年間の利益はもっと増えます。

また、100万円を用意するのが難しいと言う方でも、海外のFX口座を使ってもっと少ない口座資金で、100万円の時と同じくらいの利益を得ることも可能です。
今回は詳しくは説明しませんが、以上が、僕がFXにおいて複利運用はそこまで大事ではないと考える理由です。

参考になりましたら幸いです。
今回は以上になります。

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