見出し画像

欅坂46のイメージに関する考察と研究。(ナチスドイツやユダヤ教)

 自分にとってアイドルは日常生活の一部です。
 よくある歌詞解説ではありません。欅坂46のコンセプトをタイトルや事実から研究したものです。

 ある日、点と点が1本の線になり、そこから新しい疑問が生まれました。
欅坂46の自己啓発的メッセージのコンセプトは「ユダヤ教」や「ナチスドイツ」にあるんじゃないか?作詞を担当する秋元康氏にとって今の平手友梨奈はイメージを具現化した存在ではないかと。

 近年の欅坂46は目覚しい活躍を見せながら、幅広い年代に支持されています。それは、”笑わないアイドル”のきっかけとなったデビュー曲「サイレントマジョリティー」から始まりました。その後も最新シングル「黒い羊」まで基本コンセプトはほぼ変わらず貫いてきました。その演出と自己啓発的な、訴えかけるようなメッセージ性のある歌詞が共感を生んでいます。
 例えば、サイレントマジョリティーのこの歌詞。

「君は君らしく生きていく自由があるんだ
 大人たちに支配されるな 
 初めからそう諦めてしまったら
 僕らは何のために生まれたのか
 夢を見ることは時には孤独にもなるよ
 誰もいない道を進むんだ
 この世界は群れていても始まらない
 YESでいいのか、サイレントマジョリティー」

 インターネットの発達により若い人の思想は大きく変化してきており、その中で現実世界にもがく人向けに響くような歌詞になっています。

 話を戻します。こういった自己啓発的なメッセージ性のある作詞を、なぜ秋元康は欅坂46に書いたのか。その戦略性はどこにあるのか。いくつかの項目から考えてみたいと思います。

目次
1.点と点が繋がったきっかけは「ガラスを割れ」から
2.欅坂46にある団体から問い合わせが来ていた事件
3.表題曲のタイトルにはキーワードがある
4.平手友梨奈がセンターであるのは唯一神「ヤハウェ」と重ねるから
5.これから先の戦略はどうなるのか、乃木坂と重ね合わせる

1.点と点が繋がったきっかけは「ガラスを割れ」から

 皆さんは「水晶の夜事件」(クリスタルナハト)をご存知ですか?

水晶の夜(すいしょうのよる、ドイツ語: Kristallnacht、クリスタル・ナハト)とは、
1938年11月9日夜から10日未明にかけてドイツの各地で発生した反ユダヤ主義暴動、迫害である。
ユダヤ人の居住する住宅地域、シナゴーグなどが次々と襲撃、放火された。

 この事件は上記の通り、ヒトラー率いるナチス・ドイツがユダヤ人を迫害するために実行したものです。この事件の由来は、この迫害や暴動によって割れたガラスが真夜中の街にきらきらと光っていた事から名付けられた、とされています。いわゆる少数派を大衆派が抑圧していることです。

 「ガラスを割れ」の歌詞を見てみましょう。

Oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh
Hey! Hey!
Oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh
Hey! Hey!
Oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh
Hey! Hey!
Oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh
Hey! Hey!
川面に映る自分の姿に
吠えなくなってしまった犬は
餌もらうために尻尾振って
飼い慣らされたんだろう (bow wow)
噛みつきたい気持ちを殺して
聞き分けいいふりをするなよ
上目遣いで媚びるために
生まれて来たのか? (hound dog)
今あるしあわせに どうしてしがみつくんだ?
閉じ込められた 見えない檻から抜け出せよ

Rock you!
目の前のガラスを割れ!
握りしめた拳で oh! oh!
やりたいこと やってみせろよ
おまえはもっと自由でいい 騒げ!
Oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh, oh
邪魔するもの ぶち壊せ!
夢見るなら愚かになれ
傷つかなくちゃ本物じゃないよ

他人を見ても吠えないように
躾られた悲しい犬よ
鼻を鳴らしすり寄ったら
誰かに撫でられるか? (bow wow)
リードで繋がれなくても
どこへも走り出そうとしない
日和見主義のその群れに
紛れていいのか? (hound dog)
すべて失っても手に入れたいものがある
がむしゃらになってどこまでも追い求めるだろう

Rock you!
抑圧のガラスを割れ!
怒り込めた拳で oh! oh!
風通しをよくしたいんだ
俺たちはもう犬じゃない 叫べ!
Oh, oh,…

 あくまでファクト(事実)のみの仮説に基づくものであるが、調べれば出てくるが、この時期のナチス・ドイツは「差別主義」であった。あるお店では「ユダヤ人と犬はお断り」という看板があったとされている。出てくる人物や場面的には合致していると考えられます。
 そこからこの歌詞が派生していると予想する事ができますね。

2.欅坂46にある団体から問い合わせが来ていた件

 ニュースに取り上げられていた事もありますが、具体的な内容については報道されていなかったので、知らない方もいるでしょう。

 要約すると、
・最初に作成した衣装がナチスを想像させるものだった
・ユダヤ人権団体から問い合わせがくる
・ソニーミュージックグループと秋元康氏から謝罪
・制服についてはそのイベント以降使われなくなった

 ユニフォームのどこがナチスを想像させるのかというと、
・直線的なワシはナチス独特のワシ
・ワシが下部に丸いマークを掴むデザイン
・帽子のあの位置に独立したワシの徽章を付けるのは、ナチス時代の制服の
 特徴
以上3点がだめな点だと述べられています。

そもそもアイデアモデルがここから来るのが不思議ですね。

3.表題曲のタイトルにはキーワードがある

 あくまで主観的な仮説ですが、欅坂46が出した全8枚のタイトルには共通のキーワードがあるような気がしています。(但し、それらはあくまで仮説であり運営側の戦略や感情があるので一概には言えません)

 まずは全8曲のシングルタイトル。(英語については日本語訳も表記)

1.サイレントマジョリティー(静かな大衆)◎
2.世界には愛しかない
3.二人セゾン(セゾンは仏語、季節)
4.不協和音◎
5.風に吹かれても
6.ガラスを割れ◎
7.アンビバレント(相反する気持ちや感情)◎
8.黒い羊◎

 これだけ見てもいまいち分かりづらいですよね。
(今回調べてある程度の関係性が見られたもの、根拠のあるものについては<◎>をシングルタイトルの横につけています。)

「サイレントマジョリティー」については、
①日本語訳が「静かなる(=意見を言わない)大衆」となること、
②あるダンスの振り付けがナチスの動作に似ている?という事があります。
 
「不協和音」については、
ヒトラーという独裁者がいたことによって崩壊したナチスドイツになぞらえていると感じます。
ヒトラーが政権を握っていたため、そこに反発する集団がクーデターを企てていたこともありました。
 
「ガラスを割れ」は冒頭で話したので割愛します。
 
「アンビバレント」は日本語訳で「相反する気持ち・感情」となります。
例えば、ユダヤ教に対する嫌悪感は無いが、差別しなければ自分が迫害されてしまうなど。
「知られざるヒトラー」という本がその時代に出版され、
そのなかでは、ヒトラーも同じ人間である、と神格化を抑えるような動きもあった。
つまり、ここではヒトラーに従う集団内の”アンビバレント”がある、それがこの曲に繋がっていると思います。
 
「黒い羊」については心理学で用いられる言葉で、意味は「のけ者」などを表します。
まさにこれはユダヤ人のことですね。誰かを正当化するために誰かを差別する。これが「Black Sheep」です。

 ここまで楽曲ごとにナチスドイツやユダヤ教との関連について述べてきました。次はこの8枚の共通するキーワードです。

 先にキーワードから。キーワードは「本質を考える」だと思います。
なぜ、大衆に属さなければいけないのか、この世界で必ず善となる感情はなんなのか、そういったことを深く自分で考えさせる、これが全てのタイトルに共通していると考えました。

4.平手友梨奈がセンターであるのは唯一神「ヤハウェ」と重ねるから

 これは完全に憶測です。
 欅坂は乃木坂と異なり、イメージ先行型のグループです。この歌詞をダンスや雰囲気から世界観を創り出せるのは恐らく現メンバーの中で平手友梨奈、ただ一人だと思います。可能性として、十戒のなかに書かれている 「汝は、汝の神・主の御名をみだりに唱えてはならない。」「汝は私の他に、何者をも神としてはならない。」から平手友梨奈が欅坂の活動に参加していないのかもしれない。(怪我はしているが、メディアに出ない。そして先日SEKAI NO OWARIのMVに出演していた)本人の感情によってあのキャラクターへ変化したのか、演じた姿なのか、それは一部の人間しか知りえない事ですが。

5.これから先の戦略はどうなるのか、乃木坂と重ね合わせる

 これから先は、正直平手友梨奈が演じきれなくなるでしょう。メンバーが増えれば全員が出れる機会は減ります。乃木坂のように選抜制が取られる日は近いでしょう。それと同時に、グループ内の不協和音も考えられますし、節目の年齢になれば自然と別の選択肢もメンバーは考えるでしょう。
 今のイメージを大事にするのであれば、卒業まで平手友梨奈を引っ張るしかないでしょう。しかし、このグループが今後も今の「自己啓発的」なイメージを大事にしながら”象徴”が変わるなら、「世代交代」と銘打って方向転換をするでしょう。どちらにせよ現状は、自分で自分の首を絞めた状態でしょう。この点は乃木坂と大きな差となるでしょう。現に乃木坂46は、清楚や女性からも応援されるアイドルとしてのイメージが定着しています。最近では、水着も解禁しているなどあまり制限がない状態となっています。若干の不安要素としては、1度決まった序列を大幅には個人の努力で覆しにくい点ですね。

 ここまではある程度関係性が見える事実を基に秋元康氏が歌詞を書いていて表題を決めているのか、その背後には何があるのかを考えました。残念ながら、欅坂46のイメージの阻害となる迷惑行為があるので不確定要素を多く抱えている状態なので、これ!と決め付けることができません。

 歌にはその歌手が表す世界観のみならず、歌詞やダンスによって1つの形を成します。そのバックグラウンドをいかに知って抽象化→転用に繋げられるかだと思います。

 ブログやTwitterでも情報を発信しているのでそちらでも応援よろしくお願いします!

サッカーに必要な道具の購入、 それらを活かした情報発信へと活用していきたいと思います!