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【副業の取扱説明書】の著者が教えるライティング技術

【記事の中身】
この記事は「ライターを副業にして収入を得たい方向け」に必要なライティングスキルについて教材にしたものになります。

【対象者】
・副業でライターを始めたばかりの方
・出版ライターをしている方
・ライティングに苦戦している方
・ライティングスキルを早期に上げたい方
・著者や読者を感動させる文章を書きたい方

単なるサラリーマンだった私が、副業でライターを始め、その後出版まで果たすことができました。

そして、これからますます増えてくる副業希望者に向けて、既に副業ライターをスタートさせて、まがいなりにも本を出版するまでに至った私が、これから副業で稼ぎたい方に向けて、必要なライティングスキルを記しました。

ここでは出版を軸としたライティングスキルに特化した内容をお話していますが、私のブログには実際にライターの仕事を継続していく方法も記事にしてありますので、興味のある方は是非ご覧下さい。

この教材は、全部で10章立てで価格は1,280円です。1章あたり130円を切る価格に設定しました。これは私の想いですが、副業をする人がいかに低コストで良質な情報を得られるかは非常に重要な要素だと思っています。また第2章までは無料で読めるようにしました。

明日からすぐに使える「超実践型の教材」になっています。
副業含め、ライターをしている方は迷う時間がもったいないので、購入することをオススメします。

おそらく現役のサラリーマンが、副業でライターをして、出版を経験した。というのは周りを見渡してもいないでしょう。更に現在進行形で継続していることで、よりリアルなライター事情をお伝えできると思いました。

是非、ライターを始めてみたい人や既にライターを始めている人に、このテクニックを身につけて欲しいと切に願っています。副業を始めてみたい方には私もステップアップとして始めたライターをおすすめします。

少し前置きが長くなりましたが、早速、ライターとして稼ぐためのライティングスキルについて一つずつご紹介していきます。


1. ストーリーを作るのがライターの役割

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まず始めにライターの役割について考えてみましょう。仕事を依頼されるライターの役割とは何でしょうか? 答えはストーリーのある記事を作ることです。私自身は出版ライターとして本に携わることが多いですが、本で言えば著者のストーリーを作ることです。

少し難しい話に聞こえますか?

実はここが一番重要です。全員とは言いませんが、文章を読みたい人など、いないはずです。人が文字や文章を読む理由は、そこに書かれている中身が知りたいから読むのです。そしてそこには必ずストーリーがあるわけです。

ディズニー映画などが作られる手順で有名なのが、最初に主人公の悲劇を考えることです。主人公にどこまでの挫折を与えるか考えて、次にそれを乗り越えることを考えます。そうすると、誕生〜挫折〜栄光といった一連の流れを作ることができます。

では、ライターがどのようにストーリーを作れば良いでしょうか?
作り方は以下のような形です。


(実践)ストーリーの作り方

大中小区分.001

ストーリーは大きく分けて大区分・中区分・小区分に分けられます。


【大区分】
章立てタイトル・第1章、2章、、、などに使われる区分です。幼少期、学生時代、社会人、現在など、人生を大きく分けた時に、何分割かしたものをこの大区分として考えます。そこから中区分に繋がるものへと枝が分かれていきます。ここにはストーリーとは別に著者自身が伝えたいメソッドや想い、ノウハウなどを大区分として構成する場合もあります。


【中区分】
第1章、2章などで構成された章の中にある目次タイトルです。ここでは各世代でのストーリーを繋げていくわけですが、その中で大切なのは思い入れのある出来事をピックアップした目次タイトルを1つ以上作ることです。

例えば、高校時代の部活動の出来事が自分の学生時代を振り返った時に、一番の大きな影響を与えたものであれば、それについてストーリーを作成します。全体感でお伝えすると、以下のような形です。

学生時代の大区分に対して、
・幼少期
・小中学生時代
・高校時代
・高校で体験した忘れられないエピソード
・専門学校、大学時代

このような構成になります。もちろんタイトル名は第3部でお伝えする疑問が湧くようなタイトル付けや著者本人が感じた想いをタイトルにすると読者が読みたいものへと繋がりやすくなります。


【小区分】
最後は枝葉の葉の部分になる小区分です。ここではタイトル付けしたものに対して文章を作っていきます。基本的には著者が経験してきた順に文章を作っていくのですが、そこにスパイスとして思い入れのある体験を記していきます。

主に、親や先生から常々言われてきた言葉や、今の自分に影響を与えている体験。それがどのような時に言われて、その時どう思ったのか、なぜそう感じたのかを臨場感のある話として創り上げていきます。

そうすることで、読者は文章を読んでいるのでなくストーリーを読むことを繰り返せるので、感動や共感を生む書籍へと完成されていくのです。そうすれば大・中・小区分、どの区分であってもストーリーが作られている状態になります。


これが、大・中・小区分に分けたストーリーの作り方です。


2.ライターは経営者マインドとカウンセリング力が身につく

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ライターをしていると、どうしても単調で辛いと感じる時期があります。さらに納期に追われることもあれば、筆が進まない時期もあり、頭を抱える瞬間も少なくないのが実情です。

そんな中、ライターを続ける価値のあるものが存在すると私は思っています。それは著者の真の想いを聞くことができることです。 著者になる方の多くは、著名人や企業の社長です。それらの方々から想いや話を、3時間、4時間と聴ける機会は日常の中で存在しないのではないでしょうか?

たとえサラリーマンとして仕事をしていて、相手方の社長や役員と面談する機会があったとしても、創業の経緯や社長としての想いを聴く機会は少ないと思います。ましてや、今まで会社経営でどんな苦労があって、どんな困難を乗り越えてきたのか、そんな話はインタビューなどのタイミングでないと聞けないでしょう。

ところがライターはそれを無料で聴くことができるのです。しかも1社だけでなく、何十社もの経営者の想いをです。ライターを続けていけば、100社の経営者からそのような想いを聴くことが可能です。

これは経営者マインドを身につけるのに非常に役立ちます。なにせ、経営していなくても経営する時に考えること、経営の苦難や臨場感をライティングの中で疑似体験できるからです。

更にカウンセリングを副業にしようとしている方にも、相手の話をヒアリングし、文章にすることは相手の話を汲み取るいい機会になります。経営者であっても当然、口下手な人はいらっしゃいます。その時に、この人が言おうとしていること、言いたいことはこのようなことかな? とイメージして表現することは、カウンセリングを行うときに必ず使えるスキルです。

代弁することで相手も話しやすくなったりしますよね。このようなコミュニケーションスキルの向上をライティングをしながら伸ばしていけるのもライターの大きなメリットではないでしょうか。


続いては、今お話したそれらの事例についてご紹介いたします。


(事例1)経営者マインド

例えば、ある社長がこんな話をしていました。
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私はとにかく「やる」ということを重視して仕事をしてきました。無理であっても「やりますよ! できます!」と言って仕事を受注してきたのです。聞く人によってはリスクがあるのでは? と思うかもしれませんが、私はそのようにして仕事を受注し、しっかりと仕上げてきました。

できることばかりしていては成長しません。できないことをできるようにすることが私たちの仕事だと思うのです。このような成功体験を積み上げていくと、必ず次の仕事もできる自信がつくのです。

チャレンジせずに勝手にできないと判断しない。頭を使って工夫しなければ次のステップはありません。想像力に限界はないので、とにかく考えて考えて答えを出す。それが次の成功へと繋がる行動です。

失敗ももちろんありますが、失敗が多いから成功が楽しくなるのです。失敗は次の成功につながるチャンスだと思って、私は仕事をしています。
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ここから見えるのは「行動」が成功に結びつく。ということですよね。考えているだけでなく、実践していく。多くの人が言っている言葉ですが、ライターとして仕事をしていると、この文章を書いた瞬間。やはり行動を優先するのは間違っていないのだと確信を得ることができます。

そして、このような話は生のインタビュー音声を送ってもらうことができるライターだから、聴ける話なのです。ぜひライティング活動の一環として、この発想を取り入れて自己成長してもらえればと思います。

(事例1)であれば、このような話を普段聞くことはできますか? もしあなたが将来、経営者になってみたい。小さくてもいいので、個人事業主を経験した後に起業してみたい。そう思っているのなら、このライターの仕事は決して無駄になりません。繰り返しになりますが、あなたがこれからなりたいと思う経営者の体験を、無料で聴くことができる。

これがライターという職業です。


(事例2)カウンセリングスキル

あまり話が上手でない著者の話の場合、少ない言葉の中から著者がどのような想いだったかをイメージして不足部分を構成します。これには言葉から相手がどんなことを伝えたかったのかを汲み取る力が必要です。

(インタビュアー)

Q:社長が社員に対しての思うことはどんなことはありますか?
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それぞれの社員がその人らしくいられる環境を作ってあげたいですね。
そんな感じです...

若い頃は厳しく接してきたのですが、厳しくし過ぎたことで去っていく社員もいました。
その時は悲しかったです。やはりいい気分じゃないですね。

業績にはこだわりました。会社の成長には尽力してきたと思っています。

これからは人ですね。
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このようなインタビューだったとします。
驚くかもしれませんが、あまり話すタイプでない経営者の場合、このような単調なインタビューになることも珍しくありません。

そうした時、ライターはこのインタビューから社長の想いを汲み取り、文字にする必要があります。もちろん誇張する表現や相手が思ってもいないことを書くのはNGです。ただ、文字にしたものは必ず著者が最終確認するので、異なっている内容であれば、著者が修正します。

では一旦、上記のインタビューから社長の想いを仮原稿へと仕上げてみましょう。

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それぞれの社員がその人らしくいられる環境を作ってあげたいです。

若い頃は社員教育に熱心に取り組み、積極的に社員の育成にあたってきました。ところが、厳しくし過ぎたことで去っていく社員も出てきたのです。その時の気持ちは素直に悲しかったです。やはり人が去っていくというのは、気分がいいものではないですし、少なからず周りにもマイナスの影響が出てしまいます。

その時に振り返ってみると、もっとやり方があったかな...と思うこともありました。それから、人材は心を育てることが大事で、それぞれのもつ内面感情を引き出すことが何より大切だと身に染みて分かってきました。

業績には自信をもって取り組んできましたので、今後もやれると自負しています。

年齢的に考えてもこれからは後継者を意識した人を育てる所に注力していこうと考えています。
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いかがでしょうか?
少し原稿らしい文章になったように見えませんか?

ここで短いインタビューからこの文章を作成するポイントを見ていきましょう。

(ポイント)
① 社長はその人らしくいられる環境を作ってあげたいと思っている。
② 理由は、過去に社員に厳しくし過ぎたことで、社員が辞めてしまった経験をしたから。
③ そして今、自分がトップになって必要なことは人を育てることだと改めて思っている。


このように少ない言葉の中にもポイントでヒントが隠れています。これらを汲み取り、社長の言いたかったことを、社長という立場で人材育成する気持ちになって文章を考えてみるのです。

そうするとこのような文章が出来上がります。もちろん最初からうまく書けないかもしれませんが、その立場になって答えを出そうとするのは、良い文章を作る上でのコツになります。ぜひ参考にしてみてください。


というわけで(事例2)は、カウンセリングスキルに関わる部分をお伝えしました。私もライターとは別にカウンセリングセッションを行うことがあるのですが、ライターとして原稿作成している時にふと気がつきました。「これってカウンセリングにも似てない...?」

人の発言から何を言おうとしているのかを汲み取ることは、カウンセリングも同じです。クライアントが言いづらいことを代弁してあげる場面もあります。言葉にしようとしているけれど、言葉が出てこない時、こう言おうとしてるのかな? と問いかけるのもカウンセラーとしてあります。そしてライターも著者の意図を汲み取り、原稿を書くということは、少なからず同じスキルが鍛えられるということがわかりました。


この章をまとめると、ライターの仕事にはライターとして仕事をして報酬をもらう。ライティングスキルが上がる以外に少なくとも2つのスキルが向上できます。

1.経営者マインド
2.カウンセリングスキル

もし、ライターをしながら将来経営者を目指している人。ライターをしながら、別でカウンセラーとしても活動している人には一石二鳥の仕事です! このように一つの仕事から複数のスキルを身につけられるものがあると知れば、モチベーションの維持にも繋がりますし、原稿作成の質も向上できると思います。


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