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中古のFireHDを購入した件

地元のハードオフで、中古のFireHD 8(第10世代)が叩き売られていたので買ってきました。


FireHD 8を購入した理由

FireHDは主にAmazonサービスの利用者向けに設計された端末です。OSは独自(Androidを自社専用にカスタマイズしたもので、Androidとの互換性は意図的に外してある)で、Amazonの提供するストアで購入したアプリを利用する仕組み。

購入したFireHD 8は8インチのタブレット端末。iPad miniより小さいが最近の大型スマホよりは大きい。男性の掌で掴んで閲覧するのにはギリギリくらいのサイズ。

タブレット端末は普段iPad Proを利用しています。iPadの最大の用途がイラストを描くためなのでサイズが大きく、即売会の視聴端末として持ち歩くのに少し不便を感じていました。また、自宅で音楽を聴く際もスピーカーにLDACコーデックで接続できる端末が欲しかったところなので、FireHDは非常に興味深い存在でした。なお、購入時の中古価格は4500円でした。

セットアップとアプリ

端末を起動して、初期設定画面でAmazonのサービスのアカウントを入れてサインイン。内蔵ストレージ容量は32GBと心許ないので、先日までWALKMANに使っていた256GBのMicroSDカードを流用しました。

Amazonのサービスを利用するタイプのアプリは予めインストールされていました。追加で欲しい思ったのは、主に音楽や動画、本のビューアといったアプリでした。

インストールされていたAmazonユーザ向けのアプリに、YouTubeアプリとBookWalkerアプリを追加した。

音楽に関してはAmazon Musicアプリが用意されています。一方で僕が普段利用しているApple Musicアプリは、Amazonのアプリストアに用意されていませんでした。プレインストールされているAmazon Musicは、Prime会員の無料利用の範囲だとあまり使い勝手はよくないようです。取り急ぎAmazon Musicの有料版「Amazon Music Unlimited」のお試し期間を利用してみることにしました。これが「使える」と判断できればApple Musicから乗り換えるのも良さそうです。

Amazon MusicアプリのUIは、クラウドとローカルのライブラリがシームレスに統合されているApple Musicアプリと比較すると少し時代遅れな印象を受けました。クラウドにしかない音楽とダウンロードした音楽は別のタブに分かれて表示されるので、2つのタブを行き来しないといけません(使い慣れていないだけで、この印象はもしかしたら違うかもしれませんが)。必要なものはまめにダウンロードしておいた方がよさそうです。

ただし、Apple Musicのおまけ機能として用意されている独自音楽ファイルのアップロード機能(Apple Musicでは「iCloud Music Library」と呼ばれている)は存在しないようです。数年前まであったようですが廃止したとのこと。この点は残念。

Amazon Music Unlimitedで配信されているライブラリはハイレゾ対応です。FireHD 8はLDACコーデックでの接続にも対応しているので、LDAC対応のBluetoothスピーカーで再生する際には高音質を楽しめそうです。

僕がサブスク配信しているアルバムも聴くことができます。

映像周りはPrime Videoアプリが用意されています。YouTubeアプリはAmazonのアプリストアに公式配布のものがありました。ニコニコ動画アプリはなさそうです。もしニコニコの視聴をしたければWebブラウザを利用することになりますね。普段タブレットでニコニコを視聴することはないので、そんなに気にしないでもいいことかもしれません。

本に関してはAmazonのKindleアプリが用意されています。僕はコミックをAppleのブックストア、ノベルをBookWalker、技術書をKindleで買っているので、(当たり前なのですが)Appleのブックアプリをこの端末で利用できない点は多少不便です。BookWalkerはKADOKAWAが公式の野良アプリを配布しているので、それをインストールしました。外出時にまでコミックを読む必要はない気もするので、コミックは今まで通り家でiPadで読めばいいのかもしれません。

FireHDが利用するFireOSはAmazonの独自OSで、ベースとなったAndroidのPlayストアのアプリをインストールすることは許可されていません。非公式にPlayストアのアプリをインストールする方法はあるのですが、普段iOSを利用している感覚からすると、メーカーの保証していない方法を利用してセキュリティ的な問題が発生する懸念があるのは心配です。特にAmazonやGoogleのアカウントは、現代のIT利用者にとっては生命線にあたるくらい重要な財産なので。

全体の所感

UIの動きはもったりしています。ひょっとしたら普段使っているWALKMANのNW-A100シリーズよりも遅いかもしれません。

ですが単にアプリ起動やスワイプ動作、ボタンを押した際の反応がもたつく程度で、YouTubeで動画を見る程度ではさほど問題を感じません。この端末でゲームをするわけでもなし、必要最低限の端末に求められるスペックはこの程度で十分なのかもしれません。

こうしたネット端末をもう20年以上見続けてきましたが、随分安くなったなというのが所感ですね。テレビも安いもので数千円で買える時代のため、ネット端末も同じくらいの感覚で買えるのは悪くない気がします。ただ、パソコンのような軽快な動作や万能性を期待してしまうと失敗します。あくまでも適材適所なのだと割り切って使用することが大事なのかもしれません。

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