宣告からが長かった① 泣
ほぼほぼの確定宣告を受け、それを確定させる為に針生検の予約をして取り敢えず一旦持ち帰る。
父と姉に結果報告。これが精神的にハードだった。なるべく淡々と端的に。
とはいえ免疫がついている二人なので話は早かった。私としては一刻も早くオッパイを切ってしまいたかった。
だが、二人は違っていた。
セカンドオピニオンを要求してきたのだ。
私はとてもせっかちだ。癌と決まったらさっさと手術日を確定したかった。居ても立っても居られなかった。なにより面倒くさかった。
ネットでセカンドオピニオンを調べる。
予約して、話を聞いてもらい治療方針を伺う。
これ、今の病院と方針が同じなら差し戻しされる事もあるようで。
え。二万〜三万払って、時間使い、またスタート地点に戻される???いや、マジで勘弁して欲しい。
家族はもちろんだが、友人達にもセカンドオピニオンを薦められた。
病気なのは私だし、こんな時くらい我儘言わせてもらうわと、一度はねじ伏せた。
今の先生はとても良い先生だったし、自宅からも近いから通院も楽チンだ。
そんな私の気持ちが変わったのは、「乳房切除と同時に再建を行う一次再建」を知った時だ。
一石二鳥、めんどくさがりでせっかちの私に刺さった。グッサリ。
オッパイが無くなることには余り躊躇は無かったが、洋服が好きな私は片胸が無くなることで起きるフラストレーションを考えた。パッドでも良いかと思っていたが、色々な方の意見を聞いて「面倒くさそう」と思ってしまった。毎日洗わなきゃいけないとか、夏は汗疹ができるとか。
ここで問題発生。今の病院には形成外科が無かった。この時初めて、他の病院での治療が選択肢として持ちあがった。
だが、「他の病院を考えております」的なんとも言えない気不味い感じを出さずに他の病院を探す事ができる。これならwin-winな家族&友人、私。
一次再建が出来て、家族友達が納得する病院を探す。所謂、癌に強いとされている御三家だ。
A病院、B病院、C病院。
各病院のホームページで個室利用料を確認して、AとBに絞った。
私は入院に際しては個室至上主義である。神経質な私は同室者に気を遣って生活するのはストレスであり、余計な情報を耳に入れたくないからだ。なにより人生で初めての入院だ。一世一代の大事件、少しくらい贅沢してもバチは当たるまい。
色んな人からB病院は乳癌に強いよ〜とかC病院はホスピタリティが最高だよなど他人に意見を求めた数だけリターンが返ってくる。当たり前だが。こっちがアドバイスを求めてるわけだから真摯に対応してくれる。10倍、20倍の情報量をのせて。もちろんありがたいし、感謝である。
だけど基本、人の話を右から左(左からだったか?)に受け流すタイプの人間なので大方決断したあとで人に意見を求める癖がある。よく友人に怒られる。
自身の決断を覆すほどの情報のみ取り入れる。結果、最初から自分で「ここだ」と思っていたA病院に決めた。
※セカンドオピニオンについてはあくまで私がネットから得た情報に私のフィルターがかかっています。かなり主観的な意見であることご了承ください。
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