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新宿租界炊き出しに参加してPART2

前回6月15日に炊き出しに参加した時の感想をTwitter上に投稿したところ、思っていたよりも反響があったため今回も自分の目で見たことをまとめたいと思う。
その前にいくつかお礼を言わせていただきたい。まずZ李さん投稿のいいね・引用RTありがとうございました。あの文章を読んでいただけると思っていませんでした。読んでいただけたこと、加えて感想までリプライをしてくださったことに感謝申し上げます。「夏休み日記としては100点」という表現に少し悔しさを覚えたのは事実ですが、お褒めいただきありがとうございました。また、自分のtweetに反応してくださった方たちにも感謝申し上げます。正直拙い文章だったと思います。ですが、そんな文章を読んでいただき、加えてリプライやいいね・RTをしてくださったことに御礼申し上げます。今回も下手くそな文章だと思いますが、読んでいただけたらありがたいです。
 さて、話を戻そう。前回の炊き出しに参加してから自分の中の気持ちは大きくなっていった。『もう一度あの空間に行きたい。自分の目で現状を知り、サポートできることはサポートしたい。』そう思った。ただ、一度参加しただけで距離感を間違ってはいけないと思い草下さんに連絡するのは少しためらっていた。だが、モヤモヤしていてもしょうがないと思い6月22日の炊き出しに参加されるか尋ねてみた。その週は参加されないとのことだったので、『まただいぶ先の参加になりそうだな』と思った。
そんなモヤモヤを抱えながら時間は流れ、6月20日草下さんから連絡をいただいた。「7月6日は参加予定です。ヒロさんも参加したいようでしたら運営に聞いてみますがいかがでしょうか?」といった内容だった。正直テンションがものすごい勢いで上がった。またあの現場に立ち会えるチャンスをいただけたのだ。すぐに参加したいという内容の返信をした。こうして自分の二回目の参加が決定したと思っていた。
また参加できることにテンションが上がりながら数日を過ごした。そんな中7月1日に草下さんから連絡があった。「6日は自分が参加できなくなってしまった。」そんな内容だった。正直な感想を言わせてもらうなら絶望の一言だった。『7月6日におっちゃん達に会える。また炊き出しに参加できる。』その思いだけが自分を動かしていたからだ。6日に照準を絞って課題やバイト等をしていたため心の支えがなくなってしまったような感覚だった。
そこから数日はモヤモヤをまた抱えながら生活していたが、居ても立っても居られなくなり、前日に寅太郎さんに直接DMをした。本心は伝えずに人数が足りていなければ手伝いたいと送った。
返信があったのは午後10時11分「17時からなのでまた都庁下から参加お願い致します!!」とのことだった。自分の部屋でガッツポーズをしながら飛び跳ねた。不死鳥のような舞い戻りである。正直ラッキーだったとしか言いようがなかった。また自分の目で、体であの空間を体験できる。その事実が決まっただけでテンションが上がった。火曜日は大学の講義が1限からのため、5:00には起きなくてはならない。前日は11:30には寝たいところではあったが上手く寝付けなかった。
 今回は草下さんがいない中での参加という事もあり、前回よりも緊張していた。自分で参加を願い、自分のみで参加する。ミスをすれば次に声をかけてもらえる可能性はほぼないという感情を抱きながら新宿を目指した。
自分は人と待ち合わせをするときにギリギリで着くのが嫌いだ。ましてやまだ1度しかお会いしたことない人たちに会うのにギリギリに着くなんてありえない。30分前には着くつもりだった。つもりだったのだ。都会の駅とは怖いものである。出口がいくつもあり、いくつもの路線が地下で交差している。新宿駅の中で大迷子をしてしまったのである。記憶を頼りにしながらあっちでもないこっちでもないとウロウロすること10分。ようやく見たことある景色にたどり着いた時には少し安心した。多分緊張も重なって記憶が曖昧になっていたのだろう。
最初の炊き出し現場である都庁ガード下に着いたのは16時45分だった。ギリギリセーフといったところだろうか。すでに租界のTシャツを着ていた方がいらっしゃったので挨拶をした。前回お会いしなかった方なのでどのアカウントの方だろうと思った。声をかけてみるといつも炊き出しの記録を取って下さっているTakacさんだった。少しお話する中で「もしかしてHIROさんですか?感想文読みましたよ。よかったです。」と言っていただいた。ちゃんと文章にして残しておいてよかったと肌で感じた。少し経ってからワジさん、ほくろさん、hinaさん、atsumiさんと前回お会いした方たちが集まった。ほくろさんがコーラの差し入れをしてくださったのでありがたくいただいた。ご馳走様でした。
ここでキッチンカーとカスタムハイエースが到着した。雄一さんと寅太郎さんの到着である。今回は音威子府TOKYOさんの提供でかき揚げ付きのおそばをお渡しすることになった。前回は丼ものだったため、水・ご飯・お箸を渡すといった感じだったが、今回はやることがたくさんあった。器に入ったそばを配る人、箸・水を配る人、かき揚げをトッピングする人、そばつゆを入れる人、薬味を入れる人。役割分担がされる分しっかり働かなくてはいけないと感じた。
手順と役割分担をしたのちまさかのゲストの登場があった。なんと漢a.k.a.GAMIさんたちがいらっしゃったのである。雄一さんがインスタライブを漢さんとしながら準備をしていたので、『あ、漢さん見ているんだなぁ』なんてどこかで思っていたらまさかの登場である。中学生の時にHIPHOPにハマってからお会いしたいと思っていたラッパーの1人だったので心臓が高鳴りすぎて止まるのではないかと思った。
集合写真を撮ったのち炊き出しがスタートした。自分は水とそばの入った器を皆さんにお渡ししに行った。前から配っていっても効率が悪くなるだけなのは前回学んでいたので、箱ごと持って最後尾を目指した。ここである違和感に気づいた。前回よりも列が短い気がしたのだ。もしかしたら気のせいかもしれないがそのように自分の目には映った。天気があまりよくなかったことも関係しているのだろう。前回お会いした方も何人かいらっしゃったので少し安心した。お話をしたわけでもないし、一度しか会ったことはないけれど、元気そうな姿が見られただけでほっとするようないい気持ちになれた。
メンバーの方たちは慣れた動きと声掛けでどんどんどん仕事を進めていく。誰よりも慣れていない自分は前回と同じように少し手が空いてしまう時間があった。もったいないと思いながらも何が出来るかは上手く思考が回らず空いた段ボールをまとめるぐらいしか出来なかった。
ワジさんが一杯目のゴミ回収に向かっていたので付いていかせていただいた。また前回と同じように皆さん「ありがとう。ご馳走様。」と言ってくださった。また暖かい気持ちにさせてもらった。「ありがとう」この5文字には魔法がかかっていると思う。
今回は290食とたくさんの量を提供してくださったのでおかわりには困らなかった。また列を作っていただき、おかわり分のおそばを配る。同時にゴミも回収する。今回の炊き出しで少しはマシに動けたのではないかと自分で思った瞬間である。あまり自分を褒めてしまうと成長には繋がらないのは分かっているが今回のベストポイントとしてここは自分を褒めたいと思う。
皆さんが食べ終わるまで少し余裕のある時間が出来た。ここで自分はまた一人お会いしたかった方と対面した。田中さんである。前回参加した時は寅太郎さんがご飯を配達しに行ったのでお会いすることがなかったのである。印象としては少し変わったおじいちゃんといったところだろうか。帯太郎のステッカーがついた台車を押しながらガード下まで来てくださった。少しお話させていただいて、「若いのはいいねぇ」と言われた。この言葉にどれだけの意味が込められているのかは分からないが、その通りだと思う。自分が炊き出しに参加させていただけたのは少なからず若さが理由にあると思う。この経験を無駄にしてはいけないと改めて思った。
雄一さんと漢さんたちが楽しくお話をされていたので近くまで行って聞いていると、代々木公園には行かず、ここで帰られるとのことだった。このチャンスを無駄にしてはいけないと思い漢さんに声をかけた。「写真1枚撮っていただいてもいいですか?」これが精一杯だった。「いいよ」とイヤホンで繰り返し聞いた声で言っていただき、無事にツーショット写真を撮っていただいた。昔友達とふざけて言っていた「漢さんと写真とか撮ってみてぇよなぁ」という夢のような事が現実になったのである。この写真は一生の宝物だろう。
おかわり分のゴミ回収も終わり次なる目的地である代々木公園を目指した。今回も雄一さんの運転するキッチンカーの助手席に乗せていただいた。車内でもインスタライブを続けられていたので画面には映らないものの、変に緊張してしまった。
代々木公園に到着した時にも列はできていたが、やはり前回参加した時よりも人数が少ないように思えた。代々木でも都庁下と同じ要領で役割分担をした後炊き出しがスタートした。先ほどと同じように最後尾まで行って今度は水とお箸を配った。配りながら気づいたのは代々木公園の方が女性の割合が高いという事だ。なぜなのかは分からないが、何かしら要因があるように思えた。代々木ではおかわりをされる方もたくさんいらっしゃった。冷たいおそばという事もありムシムシして食欲がわかないような日でもするする食べられるピッタリなメニューだったのだろう。
全体が一段落して自分もおそばをいただいた。「あぁうめぇ...」と自然と声が漏れていた。わかめと揚げ玉が入ったおそばにトッピングのかき揚げ。動いて汗をかいていたこともあり、最高の一杯だった。
その後は片づけをして解散となった。前回と同様にここでワジさん・雄一さん、そして今回初めてお会いしたTakacさんとはお別れだった。お三方ともありがとうございました。自分は寅太郎さんの運転で他のメンバーの方と新宿駅まで送っていただいた。途中でatsumiさんとはお別れだったが。atsumiさんありがとうございました。代々木では指示を出していただき助かりました。まだまだ自分の視野が狭いことを実感しました。ありがとうございます。
新宿駅でほくろさんと共に降車した。寅太郎さん、hinaさんありがとうございました。ほくろさんもありがとうございました。その後は前回と同様である。地元に着いたのは21時45分だった。程よい疲労感と高揚感に包まれた帰りの電車だった。
 今回自分の予想よりも早く炊き出しに参加できてありがたかったです。連絡をしていただいた寅太郎さんありがとうございました。また、メンバーの皆さんも暖かく迎えていただきありがとうございました。時間を空けずに参加できたことは自分の中で間違いなくプラスになりました。まだまだ視野が狭い部分や、動き慣れていない部分も多々あると思いますが、次に参加させていただく時はまたよろしくお願いします。最後にZ李さんにも感謝申し上げます。また自分の人生の中で大きな役割を果たすであろう経験をさせていただけました。どのくらいの期間この活動を続けられるのかはわかりませんが、自分が参加できるときはお手伝いしたいと思っています。また、参加して学んだ気持ちや行動は自分の糧にします。また参加させていただく時にはよろしくお願いいたします。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。また参加させていただいた時には感想をまとめて投稿させていただきます。

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