カンボジアの肥料袋を見て感じた事
カンボジアの肥料袋を見て感じた事、それは、とにかく袋がデカイ!!という事に尽きる。
写真は、今年の三月まで赴任していた職場近くにある肥料屋(肥料や種、鉢などの農業資材全般がおいてある個人商店)で見た肥料袋。
NPKの複合肥料、尿素、塩化カリの単肥、どの袋も大体50kg袋で売られていた。
デカイ。日本だと農協で出回っている肥料袋は20kg袋や15kg袋。ホームセンターで売られている肥料も大体は10~20kg(もしくはL)じゃないかな。
いや、とにかくデカかった。
これ、日本とは逆の現象なんです。
日本では、肥料袋というのは近年出来るだけ小型化するのがトレンドになっている。先に述べた通り、農協取り扱いの肥料袋は殆どが20kg袋。
それが、農業労働者の高齢化により、15kg袋、10kg袋と肥料袋をどんどん小型化させて、実務面で取り扱いやすいようになってきている。まあ、昨今の「少子高齢化」をモロに受けている影響が、第一次産業(農業)の、肥料という分野にも現れているとも言える。
そして、この肥料袋の荷姿から、カンボジアでは日本と真逆の社会情勢なのだという事を教えられた気がした。カンボジアは「若者の国」だ。1970年代のポルポト政権時代の虐殺により、60代以上の高齢世代が少ない、というのもそれをより強く印象づける。
肥料袋のこの大きさから、カンボジアの農業従事者は若年層が主であり、近年はハンドトラクターなどの農業機械の導入も広く進んでいるのだろうと考えられた。
自分が訪ねた肥料屋は、個人商店の農業資材屋、という形だったのだが、今この世界的なコロナウイルス禍でどのような営業を続けているだろう。
カンボジアでは、今は雨季。
ちょうど、水稲作のシーズンだ。
日本に帰ってきて半年近くが経っても、カンボジアの田園風景や市場の心落ち着く雑踏が忘れられない。
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