【WACK】零街のノートガルドの片隅へ〜マギレコんだ異世界2〜
まっしろだ‥
あれ?わたし
どうなったんだっけ?
たしか暗いところに
閉じ込められたような‥
なんでこんなところに
いるんだっけ?
ひなたは光の海で
ぼんやりと意識を
とりもどしていた‥
あれ?‥まっしろだ‥
なにもみえないなあ‥
なにもきこえない‥
まっしろな海みたい‥
うーん、これ夢なのかなー
タマちゃん‥
そうだ!タマちゃんっ!!
タマちゃん
だいじょうぶかな‥
ちゃんと
わたしの黒いローブ
タマちゃんに届いたかな‥
届くといいな‥
あっ‥!
お父さん、お母さん‥
ごめんねぇ‥
また失敗しちゃった‥
もう少しで
フーゴも天空の竜も
捕まえられたのに‥
失敗しちゃったなあ‥
もし生まれ変わったら‥
もう一回
やり直したいなぁ‥
こういうとき‥
お母さんなら
なんていうかなぁ‥
あきらめるなーって
いうだろなぁ。。
そうだよねー
もうちょっと
ジタバタしてみるかなー
お母さん‥
お母さんの声が
記憶の奥からよみがえる
「時空を繋ぐためには
星のエネルギーも
太古の文字のエネルギーも
必要になるのよ‥」
「星とRUNEが
生み出す扉で行き来するの」
そんなこと‥
いってたっけなぁ…
うーん‥
よし!
もう一回だけ
全力でいってみよっか
それでダメなら
それまでだし!
よーし
集中‥ 集中‥
タマちゃん
お母さん‥
お父さん‥
RUNEの存在を
RUNEの解釈を
あれ?
何も見えない‥
何も聞こえない
なんにも認識できない
‥
ひたすらまっしろな
空間だけがひろがっている‥
あったかいなあ‥
うーん
やっぱり
だめかぁー
今ので集中力も
つかいきったなー
ひなたはいっそ
すがすがしい気分で
まっしろな海を
ただよっていた
あー、おわった‥
わたしけっこう
がんばったから
もう、いっかな‥
ん?‥
あれ?
黒い影?
なんだろ?
白い光を背に
誰かが立ってる気がする‥
ひなたはさらに集中すると
まわりに街のようなイメージを
ぼんやりと感じた
あれ?もしかして?
うまくいったかも!
そこに
世界はあった!
(つづく)
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