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日々雑感

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#工芸

「Pure science Pure ceramics」

前々から行きたいと思っていた中谷宇吉郎 雪の科学館。 今日は天気も良かったので行ってみた。 柴山潟の辺り。白山がとても美しく見えた。 中谷宇吉郎の研究は知っていたし、その長女中谷 芙二子(なかや ふじこ)の霧の彫刻も知っていた。(霧の彫刻は確か、2018年に銀座のエルメスで見た。) しかし、今回改めて雪の科学館でその足跡を学んだ。 九谷焼の名工・浅井一毫宅に下宿していたり、中村秋塘に英語(!)を習っていたり。そして、私の大好きな寺田寅彦の弟子であったり。 表面的なことは

【寄附金入金完了】【工芸作家チャリティーオークション】

2022年4月1日〜4月3日に実施しておりました、 北海道から沖縄まで日本各地の工芸作家による100%寄付をするチャリティーオークション。 先日、入金処理と事務処理が終了いたしました。 今回の総落札額は「2,407,962円」となりました。 全額を 『日本赤十字 ウクライナ人道危機救援金 』および 『ユニセフ親善大使 黒柳徹子 ウクライナの子どもたちのためのUNICEF募金 ※』へ「50%ずつ」入金させていただきました。 ※当初、『Save the Children J

【備忘】「工芸作家チャリティーオークション」を行うにあたって

【備忘】「工芸作家チャリティーオークション」を行うにあたって 今回、「工芸作家チャリティーオークション」を行うにあたって、 企画に瑕疵があってはいけないと思い、県公安委員会、弁護士、税理士に相談した。 特に今回のチャリティーオークションは、個人で主催したものであり、 「ロシアのウクライナ侵攻被害による負傷者や難民支援」であり、「人道的目的のみ」へ、その落札金額の100%寄付する(手数料も利益も一切発生しない)ものである。 その寄付先*1は「人道的目的のみ」に活用されるところ

¥300

【工芸作家チャリティーオークション】(追記2022/3/24

何かできることはないかと、趣旨に賛同してくださる作家と作品のチャリティーオークションを企画しております。 本オークションの目的は、 「ロシアのウクライナ侵攻被害による負傷者や難民支援」であり、落札金額の「100%」を「人道的目的のみ」への寄付を行います。 募金先は『日本赤十字 ウクライナ人道危機救援金』および 『Save the Children Japan ウクライナ危機 緊急子ども支援』へ 「50%ずつ」です。 随時作家と作品は追加中で、入札期間は【2022/4/

粘土と微生物と細胞。

粘土(坏土:はいど)を用いて作品を作っているが、 もちろんその粘土は”無菌”ではなく、さまざまな微生物が生息している。 天然露天掘りの粘土であれ、人工的に調整された粘土であれ、 さまざまな有機物が混入しており、それとともに多種多様な微生物がいる。 そんな粘土を成形し、乾燥させる。 800度で素焼き(有機物の焼成や水分の蒸発)を行い、 (↑ここで、彼や彼女らはだいたい消失する。はず。) 施釉後、1250度などで本焼成。 上絵付けとして”細胞”の模様を描いてゆく。 見方によ

¥300

2022年年頭に思うこと(パート2)

前回のnoteでは、「2022年年頭に思うこと」と書いておきながら 全然年頭に思ったことを書いていなかった。 先日行った、初詣では「末吉」であった。 要約すると内容は、 「今年は悩みが多い年、焦らずじっくりと物事を進めろ」 というもの。 確かに、去年はコロナ禍ではあったが、色々とイベントのお誘いもあり、 あれよあれよという間に年末を迎えてしまった気がする。 しかも、しっかりと向き合って考えないといけないことを忙しさを理由に追いやり、しかし頭の片隅に常にあって、ふとした瞬間に

2022年年頭に思うこと

明けましておめでとうございます。 2022年の初投稿です。 ます、2022年はもう少し投稿頻度を上げようと思います。 みなさま、三日坊主の私に檄を飛ばし、応援とコメントよろしくお願いいたします。 本年もさらより良い作品制作ができるように頑張っていきたいと思っております。 また、様々な企画や行事などにも参加していきたいです。 ぜひ、お誘いよろしくお願いいたします。 【2022年、どうぞよろしくお願いいたします】 ※※※ で、2021年の振り返りも今さながらら。。。 20

削り、掘る。

最近、土の塊を掘って作る作品が多い。 土の塊を覗き込んで、無心で土を掻き出す。 指で厚さを確かめながら、ちょっとずつ掘っていく。 土が柔らかすぎたら、ちょっと放置して、また掘ってゆく。 そして、あらかた掘ったら今度は少しずつ削っていく。 土と向き合って、削りすぎないように、破らないように。 指先の感覚だけを頼りに。 土を掘るという行為は 自分の内面を、無意識下を掘り進め 真理を探している行為に似ている。 土を掘っている時は、 土のこと、作品のことしか考えていないよう

「作る側の責任」

作家が作品を作るとき、「作る側の責任」というものも存在するのではないかと考える。 ・素材の選択、販売の方法、売り方の工夫 ・展示の方法、メンテナンスと持続性の担保 その責任は様々なものがあって、解釈も色々だとは思うが。 *** 【Art in Living – 生活の中の作品、作品の中の生活 -】 現在、石川県金沢市の インテリアショールーム L’interno BY Yamagishi. さんにおいて、 高級家具 arflex の新作発表に合わせ作品展示をさせていただい