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日々雑感

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#アート

削り、掘る。

最近、土の塊を掘って作る作品が多い。 土の塊を覗き込んで、無心で土を掻き出す。 指で厚さを確かめながら、ちょっとずつ掘っていく。 土が柔らかすぎたら、ちょっと放置して、また掘ってゆく。 そして、あらかた掘ったら今度は少しずつ削っていく。 土と向き合って、削りすぎないように、破らないように。 指先の感覚だけを頼りに。 土を掘るという行為は 自分の内面を、無意識下を掘り進め 真理を探している行為に似ている。 土を掘っている時は、 土のこと、作品のことしか考えていないよう

金沢の展示で感じた皆さんの外出自粛【2021年2月】

(実際の会場への来場者数で感じたコロナの影響) 2021年2月3日から2月14日の予定で、 「それぞれの個性」というタイトルのグループ展を企画・実施していた。 (この時期を書いているのは2月9日、会期の途中である) https://hirotakeimanishi.com/news/371 参加作家は、 はしもと なおこ(捺染)、樫尾 聡美(染色) 髙木 基栄(ガラス)、阪井 ひとみ(陶芸) 佐合 道子(陶)、今西 泰赳(陶) (※残念ながら高木君は不参加になってしまっ

一陽来復

2021年もどうぞよろしくお願いいたします。 *** 人は、ウイルス、細菌など五感で認識できないもの 地震や津波、火災など人知を超えた強大な力に畏怖を感じます それと同時に私は尊敬の念に堪えません 人は、たゆまぬ研究と科学の進歩によってどうにか理解しよう、克服しようと頑張ってきました ひとえに諦めなかったから、そして、知りたい、解明したいと思う知的好奇心によって。 「ものを怖がらなすぎたり、怖がりすぎるのはやさしいが、正当に怖がることはなかなか難しい」 (寺田寅彦)

「作る側の責任」

作家が作品を作るとき、「作る側の責任」というものも存在するのではないかと考える。 ・素材の選択、販売の方法、売り方の工夫 ・展示の方法、メンテナンスと持続性の担保 その責任は様々なものがあって、解釈も色々だとは思うが。 *** 【Art in Living – 生活の中の作品、作品の中の生活 -】 現在、石川県金沢市の インテリアショールーム L’interno BY Yamagishi. さんにおいて、 高級家具 arflex の新作発表に合わせ作品展示をさせていただい

金沢21世紀工芸祭の話(2020年)

毎年、金沢では秋に 金沢21世紀工芸祭(KANAZAWA 21st CENTURY KOGEI FESTIVAL)というものが開催される。 前身のかなざわ燈涼会(かなざわとうりょうえ)から数えるともう10年近い歴史がある。 そんな、21世紀工芸祭だが、大きく分けてコンテンツは5つ。 ・工芸回廊(金沢の町屋を使っての工芸作品展示) ・趣膳食彩(料理人と工芸作家のコラボレーション) ・金沢みらい茶会(さまざまなスタイルでのお茶会) ・金沢みらい工芸部(大人から子供まで体工芸ワー

最初の投稿と自己紹介

ちょっとしたきっかけでnoteを始めることになったので まずは初投稿。 石川県在住の陶芸家です。 生まれは奈良県。 様々な経緯で石川県に住んでおり、 陶芸技法を中心とした作家活動をしています。 詳しい自己紹介はまた次回。 何を書けばいいのか最初はわからないので、 もし書いて欲しい内容・テーマがあればコメント欄にお願いいたします。 目下の不安は、3月にアメリカに行けるかどうか。 どうか飛行機飛んでください、そして入国審査で拒否されずに入国できますように! #初投稿