ひろたか@中医学ノート

日本茶インストラクター/医薬品登録販売者 noteは中国医学のアウトプット用です📓 ※漢方薬処方は中医専門の内科医か、漢方薬剤師に相談してください<(_ _)> 興味関心:中医学/日本茶/医療全般/神事(神道)/民俗学/奈良県

ひろたか@中医学ノート

日本茶インストラクター/医薬品登録販売者 noteは中国医学のアウトプット用です📓 ※漢方薬処方は中医専門の内科医か、漢方薬剤師に相談してください<(_ _)> 興味関心:中医学/日本茶/医療全般/神事(神道)/民俗学/奈良県

マガジン

  • 中医養生学(生活養生)

    日常生活の養生についてのまとめ

  • 中医日本茶論

    私が生涯学習しているテーマです。 中国医学×日本茶の理論と実践したものや思考について記述します。

  • 奈良県宇陀市

    日本の薬学史を語る上で絶対に外せないのが奈良県宇陀市です。 私の知っている全知識を提供します。

  • 食養生薬膳

    食養生薬膳の内容一覧(多分これが一番簡単で実践的)

  • 中医基礎理論

    中医基礎理論の内容です。 全然基礎じゃないという突込みは無しでお願いします 多くの方が基礎理論で中医学を挫折しますが健闘を祈ります。

最近の記事

【疑問 食べること】中医養生学

上記の中医学的な養生に関する内容をさらに詳しく説明します。以下は、具体的な食材や食習慣に関する中医学的なアプローチを深掘りした解説です。 1. 昆布だしとミネラル摂取 昆布は、海藻の中でも特に「化痰」や「利水」の作用があり、体内の痰湿(余分な水分や脂肪が滞っている状態)を取り除くため、痰湿体質の改善に非常に有効です。海藻類は「寒性」で、体を冷やす作用がありますが、その冷やし過ぎがないように調整しながら摂取することが大切です。昆布だしで得られるミネラル(カルシウムやマグネシ

    • 【食事を楽しむことの重要性】中医養生学

      この動画の内容は、食養生(食事を通じて健康を養うこと)についての具体的なアドバイスを提供しています。特に、食事に対する心構えやアプローチ方法が重要なテーマとなっています。以下に詳しく解説します。 1. 楽しむことが最も大事 食事を楽しむことが健康への第一歩です。動画では「食事を楽しむ」ことが最も大切だと強調されています。楽しむことなく食事を続けることは、精神的にも身体的にも負担をかける原因になります。 完璧を求めてすべてを規律通りにしようとするのは、実際には無理であり、

      • 【食べ過ぎの体調不良症状と食べる量を減らす】中医養生学

        食事の習慣について、特に「食べ物を減らすこと」の重要性を深掘りしていくと、現代の健康問題の多くが過剰な食事摂取に起因していることに気づきます。私たちは豊かな食文化に囲まれており、食材も多様化し、手軽に高栄養価な食品を摂取することが可能になっています。しかし、これらが必ずしも健康を維持するための最適な選択肢であるとは限りません。食べ物を減らすことが、実はより健康的な体を作るための鍵であるという視点について、詳細に考えてみましょう。 1. 食べ過ぎが引き起こす体への負担 私た

        • 【よく噛むの効果とメリット】中医養生学

          今回は「よく噛むこと」の重要性を解説します。 1. 胃の役割と消化過程 胃は消化のための重要な臓器であり、食べ物を「袋」として受け入れますが、胃自体には歯のように食べ物を裁断する機能はありません。食べ物をそのまま入れても、内蔵の筋肉だけで食べ物を処理するのは限界があります。ここで「噛む」という行為が重要になります。噛むことで、食べ物は物理的に細かくされ、消化液が均等に行き渡るようになり、胃が効率的に栄養を吸収しやすくなります。 2. 噛むことで消化を助けるメカニズム

        マガジン

        • 中医養生学(生活養生)
          55本
        • 中医日本茶論
          7本
        • 奈良県宇陀市
          0本
        • 食養生薬膳
          60本
        • 中医基礎理論
          36本
        • 外部学習(中医学)
          36本

        記事

          【食べ過ぎの消化不良と促進】五味と中医養生学

          食べ過ぎが身体に与える影響について、さらに詳しく解説します。中医学では食べ物が五味(甘・酸・苦・辛・鹹)に分類され、それぞれが体内の臓器やエネルギーのバランスに影響を与えると考えています。過剰摂取は身体に負担をかけ、特定の臓器や機能の働きを弱めたり、逆に過剰に強化してしまうことがあります。 1. 塩辛いもの(鹹味) 塩辛いものを食べ過ぎると、腎を強化しすぎる結果、血脈が滞る原因となります。 腎の役割: 中医学において、腎は「水」のエネルギーを司る臓器であり、全身の血液の

          【食べ過ぎの消化不良と促進】五味と中医養生学

          【空腹は健康に良い?】中医養生学

          空腹は、健康にとって非常に重要な役割を果たす時間です。現代の食文化では、忙しさや時間に追われる中で、食事の回数や量が増えがちです。しかし、空腹の時間を意識的に作ることで、体が持つ自然治癒力を引き出すことができます。ここでは、空腹が体に与える影響やその効果、空腹時にどのように食事を摂るべきかについて詳しく説明します。 1. 空腹の重要性 1.1 空腹は自然な調整機能を促進する 空腹は、単なるエネルギー源の不足だけでなく、体の調整機能を促進する重要な時間でもあります。体は食

          【空腹は健康に良い?】中医養生学

          【辛いのが好きな人と苦手な人の特徴】中医養生学

          今回は辛味に関する解説をしていきます。 辛味の効能と作用 肺と呼吸器への影響: 辛味は主に肺に作用します。肺は呼吸を司る器官であり、辛味が肺に働きかけることによって、以下の症状に効果を示します: 呼吸困難や息切れ:辛味は肺の気の流れを促進し、呼吸をスムーズにする働きがあります。肺が弱っていると、呼吸が浅くなり、息切れや呼吸困難を引き起こしやすくなりますが、辛味はこれを改善する作用があります。 咳や痰:辛味は気を発散する作用があり、肺に溜まった痰を排出しやすくするため、

          【辛いのが好きな人と苦手な人の特徴】中医養生学

          【甘いものが好きな人苦手な人】中医養生学

          中医学における「甘味」について、さらに詳しくご説明します。甘味は、単に甘い味だけでなく、身体に様々な調和や補益をもたらす重要な役割を持つとされ、中医学では特に重視されています。 甘味の基本的な効能 甘味は、「補益」「和中」「緩急」という三つの効能を持っています。それぞれの効能について以下のように考えられています。 補益(ほえき) 甘味には、身体に不足しているエネルギー(気)や血を補う作用があります。これにより、疲労や倦怠感を和らげ、体力を回復させると考えられています。特

          【甘いものが好きな人苦手な人】中医養生学

          【苦味が好きな人苦手な人】中医養生学

          今回は苦味の解説をしていきます。 1. 苦味の基本的な作用と治療効果 苦味は、体内の「熱」を冷まし、湿を乾燥させる働きがあります。これらの作用により、苦味はさまざまな体調不良に対処するために重要です。 利尿作用: 苦味は体内の水分の滞留を解消し、尿を多く排出させます。これにより、体内にたまった湿を取り除くことができます。特に、浮腫や湿気の多い状態に対して有効です。 燥湿作用: 湿気が体内に滞留すると、消化不良や体調不良を引き起こすことがあります。苦味はこれを乾かす(燥

          【苦味が好きな人苦手な人】中医養生学

          【酸っぱいものを食べたい・苦手?】中医養生学

          今回は酸味に関する中医学の解説をさらに掘り下げます。 1. 酸味の基本的な作用 酸味は中医学で重要な味の一つで、以下の特徴を持っています。 収斂作用: 収斂とは、物質を引き締め、凝縮する働きです。酸味が収斂作用を持つことで、体内の余分な液体(汗や涙、唾液、尿など)を適切に管理し、過剰な流れを抑えます。 止血作用: 酸味は血を収斂し、出血を止める力を持ちます。例えば、切り傷や出血した場合に酸味の食材を摂取することで止血を助けることができるとされています。 止咳作用:

          【酸っぱいものを食べたい・苦手?】中医養生学

          【謎】伊尹は食医だったのか?中医日本茶論

          伊尹(いいん)は薬膳の基礎を作った人と言われますが、いわば食医に近かったのではないか?という疑問が生まれます。伊尹は、確かに「食医」としての側面を持っていたと考えることができますが、厳密に言えば彼は現代の意味での「食医」や「医師」ではなく、古代中国の政治家や軍事指導者としての立場が強調されています。しかし、彼の食養や薬膳に関する業績が後の中医学における食療(しょくりょう)や薬膳に大きな影響を与えたことを考えると、彼が現代の食医に近い役割を果たしていたと推測することは十分に可能

          【謎】伊尹は食医だったのか?中医日本茶論

          【謎】伊尹と陸羽は誰に中医学を習ったのか?中医日本茶論

          伊尹と陸羽は中医理論を知っていたと考えられます。しかしながら、伊尹と陸羽が直接的に「中医学」の体系的な理論を学んだかどうかは、歴史的な記録には明確に記されていないため、推測の域を出ません。しかし、彼らが持っていた食養や薬膳に関する知識は、後の中医学の理論に通じる要素が多く、その影響や繋がりがあると考えられます。以下に、伊尹と陸羽がどのようにしてその知識を得たのか、また中医学との関係について考察します。 1. 伊尹の学びと中医学との関係 伊尹は、商王朝の時代に生きた人物で、

          【謎】伊尹と陸羽は誰に中医学を習ったのか?中医日本茶論

          【お粥と雑炊の違いと効果効能】中医養生学

          お粥は中医学において、胃腸を健やかにし、体のバランスを整えるための「薬」として特別な位置づけがされています。特に、胃腸が弱ったときや、風邪の予防、体力を回復したいときに推奨されます。ここでは、お粥の持つ効能や効果、作り方、そして中医学的な視点から見た役割について、さらに詳しくご説明します。 1. お粥の効能「粥有十利(しょうゆじり)」について お粥には「粥有十利(しょうゆじり)」と呼ばれる10の効能があるとされ、以下のような健康効果をもたらすとされています。 色(しき)

          【お粥と雑炊の違いと効果効能】中医養生学

          【食べ物の消化吸収時間と運化作用】中医養生学

          中医学では脾の「運化」は消化吸収の過程を非常に重視し、それが身体の健康に与える影響が大きいため、理解が深いほど健康管理に役立ちます。以下、各ポイントをより詳細に解説します。 1. 運化(うんか) 「運化」は中医学における基本的な概念で、食べ物や飲み物を消化し、そこから得られる栄養を体全体に運ぶ働きです。これにより、エネルギーや栄養素が気血に変換され、全身に供給されます。 運化水穀(うんかすいこく) 運化の「水穀」とは、食物を消化吸収し、栄養素を身体に供給することを指しま

          【食べ物の消化吸収時間と運化作用】中医養生学

          【体にわるい食べ物は美味しい】肥甘厚味 食養生薬膳

          1. 体に負担をかける食べ物:肥甘厚味(ひかんこうみ) 「肥甘厚味(ひかんこうみ)」とは、脂っこいものや甘いもの、濃い味付けのものなど、体にとって負担が大きい食べ物を指します。中医学では、こうした食べ物は胃腸に負担をかけ、体のバランスを乱しやすいとされています。具体的には以下の食べ物が挙げられます: 脂っこくて味が濃いもの(例:揚げ物、カレーなど) 甘いもの(糖分が多い食品やお菓子など) 生ものや冷たいもの(体温より低い食品や冷たい飲み物など) 過剰な水分(必要以上

          【体にわるい食べ物は美味しい】肥甘厚味 食養生薬膳

          【バランスの良い食事とは?メリットは?】中医養生学

          今回は中医学における「良い食事」について解説します。これは、健康を保つための基盤として、食材の選び方や調理方法まで含めた総合的な考え方です。 1. 食事の基本バランス 中医学では、食事の8割を植物性食品で、2割を動物性食品で構成することを理想としています。 植物性食品:8割(葉野菜4割、穀類・根菜類4割) 葉野菜(4割) ビタミンやミネラルが豊富で、デトックス効果や胃腸の調子を整える力があります。小松菜、ほうれん草、キャベツ、レタスなどが代表的です。葉野菜は体内で不足

          【バランスの良い食事とは?メリットは?】中医養生学