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【序文】あの人の手のひら

「手相見られるんですかっ!? 私も見てくださいー」

ふとした会話の流れで、私が手相観としての顔も持ってると話すと、結構な確率でこう言われる。
不思議なもので、命術(生年月日で占う)やタロットができるとカミングアウトしていた時よりも(私は手相は後から身につけたので)、相手は気軽に見て欲しいと言ってくる。
鑑定に来てくださるお客様のように、なにか話したいことがあるわけではなく、その人は自分が持っているもの、目の前にあるものを評価されたいのだろうな、そして未来に希望を寄せているんだろうなと受け止めている。

確かに、手相観は手のひらから性格やこの先訪れるイベントを"観る"技術。

手のひらには潜在意識が現れると考えられている。人間の脳の中で顕在意識はたった約1~2割で残りが潜在意識だと言われている。その潜在意識を可視化する手段の一つとして手相がある。
つまり、手相には、生まれながらの資質の側面と、今このときの側面で、その人がどんな考え方や感じ方をしているかが現れていて、その延長線上に未来予想図が描かれている。

今抱えていること、過去あった出来事のこと。
手のひらには、辛い出来事に遭遇したことも刻まれる。
その人が悩んでいる、傷ついている、という確かな印が。

でも、その経験をバネにして、過去の辛さを糧に日々を重ねている大人は多い。
「前に、あんなことがあってねー。でも勉強になったわ」なんて笑顔で話してくれる人。
かつては痛手であったはずの、その人の手のひらの印は、不思議な事に過去の受け止め方の変化とともに変わっている。

社会人になっても20年近くのキャリアを持ちながら、今、したたかに軽やかに生きている女性(Beautiful 40’s)の手のひらには、その人が今放っている魅力だけでなく、これまでの経験を糧としている様子が現れているんだろう。

その人の手のひらを拝見しつつ、ご本人からのお話を伺いたい。

このたび、「東京で、強く、美しく、賢く働く40代女性のためのライフスタイルメディア&コミュニティ “Beautiful 40's”」にてインタビュー連載をさせていただくことになりました。
この文章は、Beautiful 40'sの編集部に提出した企画書の原稿をリライトしたものです。リード文としてちょこっとだけ本原稿にも生かしております。よろしかったら、こちらもご覧くださいませ。

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