見出し画像

designってなんだろう?

designの語源はそもそも何なんだ? もう37年もデザインや広告の仕事をしていたのに、、、、

そんなことにたまたま出会ったので書いてみます。

もともとはdesignareというラテン語で、deは「〜から」signareは「しるし=サイン」。つまりは、「しるし」によって何かから脱却していくこと。

これは松岡正剛さんの「デザイン知」という本に書かれていたものですが、そもそもはヴィレム・フルッサー(1920~1991)というチェコの哲学者によるものです。

何かからの脱却のためにしるしをつくると言われても、戸惑いがありました。しかし、よくよく考えてみると、意味もなく・目的もなくモノや情報をデザインしていたわけではなく、そこには達成したい目的があったり、困っている人がいたり、不自由を感じることを変えたいという思いがあったはずです。

そもそもなぜこの本と出会ったかというと、ユニバーサルデザインについていろいろ勉強していくうちに、そもそもデザインって何だろう?という疑問にぶち当たったからです。

プロダクトや施設のデザインでユニバーサルな発想はとてもわかりやすいのですが、グラフィックデザインの分野においてのユニバーサルデザインは色覚の多様性や視力の弱い方(高齢者含む)などへの配慮です。また、そもそも読む気にならないような情報量、難しい言葉遣い、敬語の使い過ぎなどで文意が分かりにくくなってしまうこともあります。

designがしるしによって何かから脱却していくことだとすれば、より伝わりやすくすることがグラフィックデザインなのかもしれません。まだまだ入り口に立ったところなので、これからもっと学んだり実践したりしていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?