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原宿 メロディハウス -1973- 僕と音楽と(11)

その昔、原宿竹下通りは、閑静な裏路地だった。今の姿は想像も出来ない。
明治通りから入ってほどなく右手にその店はあった。

大学は西早稲田の理工キャンパスにあったので、授業が終わると、バスに乗り、
懐に余裕があると、原宿で降り、金欠の時は、渋谷まで乗り、道玄坂から百軒店に入り、
ヌード劇場を傍目に、「ブラックホーク」でコーヒー一杯で、レコード片面をリクエストした。尤もリクエストしなくても、人がリクエストしたアルバムで、新しい音に沢山会った。

青山にPied Piper Houseがオープンするのは、75年の暮れだから、僕の学生時代は、
もっぱら原宿竹下通りの輸入レコード店、
「メロディハウス」にお世話になった。
タワレコもHMVも勿論まだ無い。洋楽が邦盤としてリリースされる方が少ない時代だった。

Linda Ronstadt「Don’t Cry Now」
Jackson Browne 「For Everyman」
Little Feat「Dixie Chicken 」
Tom Waits「Closing Time」
74年に入るがJoni Mitchell 「Court and Spark」
珍しいところでは、Larry CarltonのBlue Thum盤「Singing / Playing」

此処で出逢ったアルバム達をターンテーブルに乗せると、何故か、東京の雪景色が目に浮かんでくる。

調べて分かった事だが、大阪心斎橋に、THE MELODY と名前を変え、今もあるそうだ。
いつの日か、訪ねてみたい。

本日の一曲
Larry Carlton「Easy Evil

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