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「人は話し方が9割」を読みました

今年初の投稿をします。内容は永松茂久さんという方の書かれた2020年一番売れた本である「人は話し方が9割」という本の感想です。

2020年はどの本屋に行ってもコミックコーナーでは鬼滅の刃が山積みでしたが、ビジネス書籍コーナーにおいてはこの人は話し方が9割が山積みになっていた印象があります。

「人は○○が9割」というタイトルの本はありきたりですし、話し方に関する本も山程あるので正直言って「今更か…」とう感じはあったのですが、あまりに売れているということで一応読んでみようと思って手にとって読んでみました。

するとこの本に書かれている内容は話し方についてだけでなく、仕事、スポーツ、恋愛等全般に言えることが書かれているなと感じたので、そのことを書きたいと思います。

本要約のyoutuberの方々ように上手い要約はできませんのでご了承ください(笑)僕が得に大事だなと感じたことについて書いていこうと思います。

話す力は「スキル」より「メンタル」

話すことが得意な人と苦手な人の違いは「自己肯定感」が高いか低いか、これにつきるそうです。

「自己肯定感」と話す力に何の関係があるのか説明します。

話すのが苦手だと思っている人ってだいたい「過去に人前で話して失敗した」とか「人に話し方が下手だ」と言われた経験が元となって「自分は話すことが苦手」と思い込んでいる人が殆どです。

これが話し方における自己肯定感が失われてしまっている状態で、このような状態を本書の言葉で言うと「自己否定感」と言うそうです。

しかし著者の永松さんに言わせてみれば何百人と出会った中の、数人に言われたことで自信を無くしてしまう必要は全くないそうです。

そして失った自己肯定感を取り戻す方法は、今度は逆に人から肯定してもらうことです。その為に必要なのが「話している相手を否定しないこと」本書の言葉で言うと「全肯定」というそうです。

話している相手を否定しなければ、相手も自分を否定しなくなる

人は自分を肯定してくれる人を肯定するようにできています。そうやって相手との間に「否定の無い空間」を作ることで「相互全肯定」の状態を作ることができます。そうなれば自然と自己肯定感が高まっていきます。

自己肯定感が高まれば人は自信を持って話せるようになるので自然と話し方が上手くなるとのことです。

私が思ったのはやはり、話し方にしろ何にしろ「自己肯定感」を上げるには周りの環境によるところが大きいのかなと思いました。

いくら自分で自分を「話が上手い」「価値がある」「能力がある」と自己肯定感を高く保ったところで周りの人から常に否定され続けたら自己肯定感は下がってしまいます。

否定する人がいたとしても自分は否定せず、できるだけ周りの環境や人間関係を「相互全肯定」の状態に持っていくこと。自分を肯定してくれる人や、話が上手い人が周りにいる環境に身を置くことが大事なのかなと思いました。

苦手な人には話しかけない

誰しもそうだと思いますが職場や自分の属する何らかのコミュニティに苦手な人の1人はいると思います。話さなくて良い相手ならそれでもいいですが、仕事の関係上話さないといけない人もいるかと思います。

そういう相手がいた場合、永松さんは無理に話さなくてもよいと言われています。できる限りスルーすることは何も悪いことではないそうです。

「苦手な人と良い関係を作りたい」「難しい人とも喋れるようになりたい」と悩んでいる人は多いと思いますが、これは何かを始める際にいきなり上級編に挑戦するようなものです。ゲームで言うといきなりラスボスに挑戦するようなものです。

せっかく苦手な人に勇気を持って話しかけたところで、上手く話せなければまた自己肯定感は下がってしまいます。

それよりは自分の話しやすい人と話す時間を多くして自分の会話力を磨くこと、自己肯定感を高めることが重要であり、それができた上で話せるだけの武器が身についた時に話しかければよいとのことです。

これは私も非常に共感できる内容でした。恐らく苦手な人に無理して話しかけても逆に嫌がられたり、嫌われることの方が多いと思います。

仕事においても自分が苦手な人とばかりコミュニケーションをとっても仕事は上手く進まないと思います。それよりは自分が話しやすい人や、間に入ってくれる人としっかりと話した方が仕事も進んでいくと思います。

その上で自分がその苦手な人と話せるだけその人を理解できたり、対等に話せるだけの実力が身に着いた時に話せばよいと思います。

しかし私的補足を加えると苦手な人だからと全く話さなかったり、無視をするのはよくないと思います。苦手な人であっても最低限の挨拶や、声をかけれるだけの内容があれば声をかけたり気配りすることは必要と思います。

また必ず伝えなければいけないことは、苦手な人であっても必ず伝えること。これをしていればだんだんと苦手な人でも話せるような関係に近付いていけるのではないかと思います。

【補足】嫌いな上司の対処法

これについては色々な対処法が書かれてましたがちょっと笑ってしまった内容も書かれていたので紹介させていただきます。

それは「あだ名をつけて笑い話に変えること」です(笑)おそらくこれは使っている人も多いのでは無いでしょうか?

もちろん私も使っていましたが、この方法はあまり良くないと思っていたのですが、永松さん曰く「暗い気持ちを抱えたままでは自分自身も愚痴っぽくなってしまい人が離れていってしまう恐れがあるので、自分の心を軽くする為にも、嫌いな人のことを笑い話に変え、その人から受けるダメージを最小限に抑えるのは非常に有効」とのことだったのでこれからも使っていこうと思いました(笑)

ただし言いすぎて悪口大会にならないこと、また本人の耳に入らないように言う場面や相手を選ぶことは注意しなければならないかと思います。

いい会話は「安心」から生まれる

人のパフォーマンスはリラックスしているときに上がります。それは会話においても同じであり「安心」からいい会話が生まれるとのことです。

スポーツ選手などでも試合前のウォーミングアップ等の際には気合いが入りまくって険しい顔をしているよりは、笑ったり話したりしながらリラックスしている印象があります。やっぱりリラックスしていた方が最高のパフォーマンスを発揮できることを知っているのかなと思います。

緊張してパフォーマンスが下がる相手とは極力話をしない。これくらいのスタンスで良いそうです。

どんなに話すのが苦手な人でも自分が信頼している友達や家族には流暢に話せます。嫌な人とのコミュニケーション改善に躍起になるのではなく、一緒にいてリラックスできる人や自分を否定しない人達との環境に身を置くのが大事なのだとのことです。

そして話しやすい人とたくさん話すように意識して、できる限り自分自身も「話しやすい空間」を作っていくことが「話すのが苦手」というメンタルブロックを外すことにつながります。

そして最終的に誰と話す時でも親しい友人や家族の人と話す時のようなリラックスした精神状態で話せるようになることが、嫌な人とのコミュニケーション改善につながると思いました。

まとめと最後に

おさらいさせてもらいますが「人は話し方が9割」を読んで僕的に大事だと思ったのは以下の3項目です。

①話す力は「スキル」より「メンタル」

②苦手な人には話しかけない

③いい会話は「安心」から生まれる

あとがきに書かれていましたが「話し方は心の姿勢」であり「話し方のスキルを上げること」=「心を磨く」ことなのだそうです。話し方は日頃の心のあり方が形になったものだからだそうです。

そして心が変わり話し方が変わると、人間関係は大きく変わるそうです。それは周りから話しづらい人、苦手な人、嫌いな人がいなくなります。そして周りには自分の心の姿勢と似た人が集まってきて、大好きな人たちと毎日楽しく過ごせるようになります。すると心はさらに磨かれ、話すのがもっと上手くなっていきます。

より正確に言うと、話し方が上達したことによって自分自身が苦手な人、嫌いな人と上手にコミュニケーションが図れるようになるからです。

そうなればきっと自分の人生も、もっと充実したものになっていくと思いました。

永松さんの本は今まであまり読んできませんでしたが、他の著書に「20代を無難に生きるな」や「男の条件」等があり少々過激というか、パワーのある印象を持っていたのですが、この本は非常に読みやすく、やさしい口調で書かれているのが印象的な良書だと思いました!

他にも書きたかった項目や良いと思った話は色々とあったのですが多くなりすぎるので今回は上記3項目の紹介のみとさせていただきました。気になる方は是非読んでみて下さい。

またこのブログではあまり書きませんでしたが、この本にはもちろん話し方のコツやテクニック的な内容(拡張話法等)もしっかり書かれており充実した内容となってました。機会があれば他の著書も読んでみたいと思います。

もしこのブログが面白い、役に立ったという人がいればスキもらえたら非常に嬉しいです。

それでは最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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