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ロボットを通して、より良い社会づくりを

藤田 真理奈・人工知能の研究開発


現在の仕事は何ですか

人工知能の研究開発に携わっています。コンピュータやロボットが人間のように物事を把握・判断できるようにするための方法を考えたり、賢くなったコンピュータ/ロボットが人間の社会にどう役立てられるかを考えたりする仕事です。人工知能分野は日進月歩の技術革新があり、毎日のように新しい発見があるのでとても楽しいです。また、人工知能を通して世の中の問題を解決し、より良い社会づくりに貢献できる点にもやりがいを感じます。

第4回東京公共交通オープンデータチャレンジの様子
藤田さんの作品が優秀賞を受賞

掲載している写真は、昨年参加した、鉄道やバスといった交通データを使ったアプリを募るコンテストの時のものです。作った作品が優秀賞を受賞し、シンポジウムで紹介させていただきました。研究成果を発表するために、このようなコンテストや学会に参加することも多いです。

学院での学びがどのように活かされていると思いますか

三育では、奉仕活動や様々な行事等、教科としては明確に定義されていない学びの機会が多くありますが、私はその中で本質的な課題が何かを見つけ、何を学ぶべきかを自分で考えることや、目標を達成できたかどうかに関わらず、自身を成長させることそのものの喜びを経験しました。今私が従事している研究開発職では、誰も知らない知識を発見し、まだ解決策が分かっていない問題を解決することが求められます。失敗にめげずにモチベーションを保ち続けながら、何が問題なのかも不明瞭な物事に対応する必要がありますが、それを楽しめるのは、三育時代の経験があったからこそだと思っています。

学院時代の思い出を教えてください

行事がたくさんあって楽しかったです。中学生の時、1年間の予定を書き出してみたら、確か2週間に1回くらいの頻度で何かしらのイベントがあり、とても幸せな気持ちになったことを覚えています。私は球技や美術、料理等が苦手で、行事では全然活躍できないどころか、どちらかというと周りの足を引っ張ってしまうタイプでしたが、どの行事にも良い思い出があります。三育は失敗に寛容で、能力による優劣をつけない雰囲気があるので、できないことでも気負わずに楽しめたのだなと思います。

経歴
1987年生まれ。
広島県三原市にある広島三育学院で小学校から高校までを過ごす。2005年に高校を卒業して東京大学に進学。人と仲良くできるロボットの開発に興味があったので、同大学院の修士課程まですすみ、ロボットの頭脳である人工知能に関する研究に携わる。2011年、株式会社日立製作所 中央研究所に入所し、2022年3月まで人工知能分野の研究員として働く。今後は、人工知能技術の医療業界活用を行っている株式会社カケハシにて製品開発に従事する予定。
<学歴>
1999年 私立広島三育学院大和小学校 卒業
2002年 私立広島三育学院中学校 卒業
2005年 私立広島三育学院高等学校 卒業
2005年 東京大学教養学部理科I類 入学
2009年 東京大学工学部システム創成学科 卒業
2011年 東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻 修士課程 修了

2022/05/06

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毎月卒業生の紹介をいたします。
お楽しみに。


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