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外反母趾膝原因

外反母趾(がいはんぼし)とは,足の親指が外側に曲がってきて,その結果,足の付け根部分が突き出るようになる病状を指します。
 この突出した部分は「バニオン」として知られており,炎症を起こし,赤く腫れることがあります。

🟠外反母趾の原因について

 外反母趾は,非常に一般的な足の病状の一つですが,その原因は一つではありません。 

主な原因を挙げてみました。

外反母趾


⭐️遺伝的な要因
 家族に外反母趾の方がいると,発症するリスクが高くなることが指摘されています。

⭐️不適切な靴の使用

高いヒールの靴

 狭いトゥボックスや高いヒールの靴を長時間履くことで,親指に過度なプレッシャーがかかり,外反母趾のリスクが上がると言われています。


⭐️外反母趾(がいはんぼし)のため
 の靴選び

靴選びは大切です


 次のポイントを考慮することが大切です。

1 広めのつま先
    足の指が自然に広がるスペースが   
 あること

2  サポート力
   足のアーチを支えるような設計で 
 あること

3 低いヒール
  高すぎるヒールは足への負担を
 増やすため,フラットないしは
 低めのヒールが理想的

4  柔軟性とクッション性
 歩行時の衝撃を和らげるために,  
 ソールが柔らかくクッション性が
 あること。

5  適切なフィット感
 足にぴったり合うサイズを選び,足 
 が靴の中で動かないこと。

 これらの要素を満たす靴を選ぶことで,外反母趾の痛みを軽減し,さらなる悪化を防ぐことに役立ちます。 

 専門のシューフィッターに相談するのも一つの方法です。

外反母趾


⭐️足の構造
 足の形や構造,アーチの高さなどが外反母趾の発症に関係することがあります。

健康な足のアーチ


 外反母趾は,足の構造の異常に関連しています。
 具体的には,次のような足の構造に関わる要素が影響を及ぼします。

1 第一中足骨(1st metatarsal)
  外反母趾で最も影響を受けるのは第一中足骨です。
 この骨が内側に向かって突出し,大趾が他の趾の方に押し出されることで,足の親指の基部に突出した骨(外反母趾のバニオン)が形成されます。

外反母趾


2  足のアーチ
  足のアーチの崩れや弱さも外反母趾の一因となります。
 特に縦アーチが低下する扁平足は,足にかかる圧力の分布を悪くし,外反母趾のリスクを高める可能性があります。

扁平足になると,足の裏は同じ色となります


3  腱と靭帯
  足のバランスを保つための腱と靭帯が弱くなると,足の骨が正しい位置を保ちにくくなり,外反母趾を引き起こしやすくなります。

腱と靱帯



4  親指の関節
  親指の基部にある関節(メタターソファランジェアル関節)が変形することも外反母趾に繋がります。
 この関節が変形すると、親指が他の指の方に曲がりやすくなります。

 外反母趾は,これらの構造的問題のほか,遺伝的要因,不適切な靴の着用,立ち仕事などの生活習慣も影響すると考えられています。
 治療方法としては,適切な靴の選択,オルソティックス(整形外科用インソール),物理療法,場合によっては外科手術が含まれます。

⭐️関節の炎症や関節リウマチ
 関節の炎症や関節リウマチは,足の骨や関節の位置が変わることを招き,外反母趾を引き起こす可能性があります。

外反母趾と関節の炎症,関節リウマチは異なる条件ですが,いずれも足の痛みや不快感を引き起こす可能性があります。

関節の炎症

関節の炎症


 関節炎は関節の炎症を指し,多くの原因があります。
 炎症が起きると,関節が腫れ,痛み,硬直,動きが制限されることがあります。
 外反母趾がある人は,変形した関節による繰り返しの圧迫や摩擦によって関節炎を発症するリスクが高まることがあります。

関節リウマチ


 関節リウマチは自己免疫性の疾患で,体の免疫システムが誤って健康な組織を攻撃して炎症を引き起こします。
 この病状は通常,手,足の小さな関節に影響を及ぼします。
 関節リウマチは炎症だけでなく,関節の損傷や変形をも引き起こす可能性があります。

 外反母趾がある人が関節リウマチを発症した場合,足の痛みや機能障害が複雑になることがあります。
 炎症や関節リウマチの診断と治療は,抗炎症薬,免疫調節薬,場合によっては外科手術など,さまざまな方法があります。
 リウマチ性の疾患の診断と管理には,通常,リウマチ専門の医師の介入が必要です。

⭐️足の怪我や外傷


 足を怪我したり,外傷を受けたことが外反母趾の発症につながり,原因となることもあります。

 こうしたケースでは,外反母趾は一般的な経過(遺伝的傾向や長期間の不適切な靴の履用によるもの)とは異なり,特定の外傷的イベントが直接の原因となっていることが特徴です。

外傷が原因の外反母趾の場合,以下のようなメカニズムが考えられます。

1  直接的な足の損傷
  足の骨折や脱臼,特に親指の付け根にある第一中足骨やその関節に影響を与えるものは,関節の整合性を損ない,外反母趾を引き起こす可能性があります。

2  軟部組織の損傷
  足の靭帯や腱の損傷も,足の構造を支える要素が弱まることで,外反母趾を引き起こす原因になり得ます。
 親指の付け根を支える靭帯が損傷すると,関節が徐々に不安定になり,外反母趾の変形につながる可能性があります。

3  長期的なストレスによる損傷
  スポーツ活動や職業活動での繰り返しの圧力が足にかかることで,慢性的なストレスが関節や腱に影響を及ぼし,外反母趾に繋がる場合があります。
 治療については,怪我の原因や外反母趾の程度に応じて変わります。
軽度の場合は,フットウェアの変更,オルソティックの使用,炎症を抑えるための薬物治療や物理療法が有効です。
 重度の場合,外科手術が必要となることもあります。
 怪我後の外反母趾は機能的な回復を目的とした治療計画が立てられ,必要に応じて整形外科医や足の専門医による管理が行われます。

🟠外反母趾の症状が現れたら,早めの治療が必要です。
 また,症状の進行を遅らせるためにも,日常生活での靴の選び方や足のケアが大切です。

 

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