スペシャルメンター松本さんのご紹介・勉強会報告
今年度のCAPは、領域毎のプロフェッショナルがスペシャルメンターとして参画されています。
スペシャルメンターは期間中1回ずつ、トップクライム・ベースキャンプ双方の参加者へ向けた勉強会を開催!
第3回目の勉強会は、松本 雄真さんに担当していただきました。
スペシャルメンター 松本 雄真さんのご紹介
第7期CAPで「法務」のスペシャルメンターを担当していただく松本 雄真さんは、企業法務、なかでも新規事業に関わる法務整理やIPO支援を得意とされている弁護士です。現在は株式会社リクルートにおいて金融領域の法務を担われつつ、自身の法律事務所も運営されています。
Fintech、ヘルスケア分野での経験もあり、最近はテレビドラマの法務監修まで担当されています。
数々の人気ドラマに松本さんが携われていることを知ると、法務の観点からドラマを観るという新たな楽しみができ、ますます興味深くなりました。
今回は起業時の法務に関し、講義していただきました。
スペシャルメンター 松本 雄真さんによる勉強会
今回のテーマ:法務マネジメントの重要性
松本さんに教えていただいた、企業活動にまつわる法務の重要性の一部をご案内すると…
なぜ法務マネジメントが必要か
→株主、会社の意思決定機関、法令違反、契約、ユーザー、労務、知財など…企業活動を行う上で様々なトラブルが潜んでいるため。
▼説明いただいた事例(一部抜粋)
創業株主間で意見の不一致による会社の意思決定の停止
株主総会での解任決議
投資家との想定外の契約条項
取締役の過半数による想定外の決議
事業活動に関する法律違反による刑事罰、行政処分、サービス停止、サービス修正
契約(支払い、業務、業務の不十分性、損害)のトラブル
ユーザーの不払い、過剰なクレームへの対応
問題社員への対応、残業代トラブル、ハラスメントの主張
知的財産権侵害に係る差し止め、損害賠償、他社による模倣
そして、上記への対処策を具体的に教えていただきました。
まずは企業活動にあたって様々な法的リスクの存在を意識すること!
法務マネジメントの方法はいくつかあるが、困った時には外部専門家への依頼も必要です。ただし、法務専門家といえども専門性やスタンスの違いもあるのでいろいろな人にあたってみることも重要ですね。
個人情報保護法など個人としても身近な法律だけでなく、創業者・起業家として知っておくべき法律とそのポイント、対処法を体系的に知ることができた講義でした。
松本さん、どうもありがとうございました。