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MONGOL800 ライブ初参加のご報告 地元川崎でモンパチに会ったのだ

MONGOL800 25th LAST PARADISE TOUR 2023-2024 inカルッツ川崎(24/1/8)参加報告

「沖縄フリーク」(嫌な言葉)として、ずっと密かに聞いてきたMONGOL800(モンパチ)。しかし残念ながら今までライブに行く機会はなかった。とくに2019年にオリジナルメンバーの儀間さん(ギター)が脱退してしまったことで、勝手な喪失感で「もうあのモンパチは見れないんだ…」などの妄想にとらわれていた。

しかし今回、結成25年を冠したツアーチケットを入手した。最大の動機は会場だ。その名も、カルッツ川崎。いかにも今風な名前だが、要は旧・川崎市民体育館。そしてその真裏にあった富士見団地は、私の物心ついた時から小学4年生まで住んでいたところ。すでにザ・クロマニヨンズのライブで2度ほど行ったことがあり、その際には懐かしの近所を回り歩くセンチメンタルジャーニーは済ましていたが、今回もやはり同じような行動に。そんな場所でライブをしてくるなど、本当に感慨深い。

話が逸れるが、この地域は実は川崎区の中でも中心地で、裁判所(横浜地裁川崎支部)あり、教育文化会館(きょうぶん。その前は産業文化会館・さんぶん)あり、そして競輪場、競馬場まである。いまはすっかり変わってしまったが、川崎球場にはロッテオリオンズが本拠地としていた時代が、私の幼少期だ。

ということで、初めてのモンパチのライブである。客層は意外に若いし女性が多い。8列目のキヨサクさん正面という好位置でもあり、気分はあがる。そして開演時間の17時。…始まらない。まわりも取り立てて動揺もしていない。モンパチはこれが仕様なのだろうか。ライブといえば、クロマニヨンズしか行ったことのない私は、若干とまどう。

約10分遅れで開演。ホーン(トランペット・サックス)の音がとても良い。そしてクロマニヨンズと比べて、音がそこまで大きくない!(50歳を過ぎたおじさんには、これ重要)
セットリストは事前に調べてしまったので、意表を突かれるということはないが、やはりライブである。感動で涙が自然にあふれる。

アンコールも含めて終演は19時20分ごろ。やはりちと長い。しかし大丈夫。途中でMCタイムという名の「休憩時間」が取られる。いちいち比較して申し訳ないが、クロマニヨンズはきっちり90分で終わる。MCもほとんどない。これに慣れていたので、なんとなく長いなぁ、という感覚はあるが、しっかり楽しませることを主眼にしたライブなので、不快な感じはまったくない。

アホのような話だが、「あなたに」「小さな恋のうた」を初めてライブで聞いた瞬間、「本当にモンパチは存在するんだ!」という謎の感動に包まれ、おじさんは号泣である。たぶん隣の常連らしき女性たちは、「このおっさん大丈夫か?」というくらい号泣である。仕方ない。この2曲は初めて聞いてからそれこそ約20数年経っているのだ。

帰り道は、小学4年生まで通った、宮前小学校前を通り、ハローブリッジ経由で川崎駅へ。途中、市役所が激変しており、驚愕する。会場に行くときはそこまで気づかなかった。お店も無くなってしまったものもあるが、残っているものもある。やはりセンチメンタルになってしまうのは仕方ない。

楽しい時間と、切ない時間。両方を感じさせてくれたモンパチのみなさんに、感謝である。
(おわり)

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