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ワイフのこと

「キミに出会った日が、僕の人生で最もラッキーな日だったよ。」

このセリフを、機会あるごとに……(そうだなぁ、半年に一回くらいの頻度かな?)……ワイフに言う事にしています。

「まあ、嬉しい!」

ワイフの機嫌が、たちまち良くなります。魔法の呪文。

結婚して30年。

ワイフは、おっちょこちょいで、短気。家事は不得意です。だから夕飯の支度や掃除は僕がします。

「キミは、ただそこに居て、ビューティフルに佇んでいれば、それで十分!」

これが、魔法の呪文その2。

ワイフの精神年齢は、10歳くらいかもしれない。いまでも無数のクマのぬいぐるみを家じゅうに広げて、着せ替え人形あそびを、3時間くらい無心にやっています。

それから、部屋の模様替え。

これは完成したかと思えば、またすぐ気に入らなくなって、家具をあっちへ動かす、こっちへ動かすということを、毎日のようにやっています。

「キミの模様替えは、まるで毛沢東の永久革命だね」と揶揄すると、「そうなの! タイヘン!」と皮肉られている事にぜんぜん気がつかない。

僕の母がボケて老人ホームに入らなければいけなくなった時、ワイフは「どうしてもワタシが行かなきゃ!」と急きょ日本に向けて飛び立ち、母が新しい環境に慣れるまで、毎日そばに居ました。そういう、情に深い面がある。母は、そんな息子の嫁のことを、とても誇りに思っています。

ワイフの意向を尊重するカタチで、フロリダの田舎に住む羽目に陥ったわけだけれど、それもまた楽しい。

結局、結婚というのは、ひとりでは到底行けない処へ二人で行こうとする試みなのかな? と最近は思っています。





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