【7/11(火) 朝の相場情報】米インフレ抑制に自信…日本は黒田バズーカ以来のインフレ期待でYCC修正あるか？
おはようございます、トレーダーのヒロセです。
朝の相場情報（通称：朝ヒロセ）です。
昨日の米株式市場は慎重な雰囲気で今週のスタートを切りました。ナスダック+0.18％、S＆Pは+0.24％、ダウは+0.62％となりました。
ドルは続落。円は上昇し、ドル円は3週間ぶりの141円台前半で取引終了しています。
本日は、大きな指標はありません。
明日のCPIに向けて、様子見の動きとなりそうです。
その前に、米FRB当局者の発言が増えてきました。
FRBのバー副議長など3名が利上げについて言及しましたが特に目新しいものはなく、これまでFRB及びパウエル議長が主張してきた
・インフレ率は依然高すぎる
・年内に２回の利上げ
・良い兆候があらわている
・今後はデータ次第
といった内容です。
ですが、中でもアトランタ連銀のボスティック総裁は
と、インフレ抑制にかなりの自信をのぞかせています。
内容としては、
・多くの統計がピークアウトを示唆しており、実際に活動が減少し始めている
・月次データは不安定でも基本的なトレンドは正しい方向に向かっている
・２％目標を守るには時間がかかるだろうが、インフレ期待は十分に抑制されている
そして最後に「これら全てを考慮すれば、累積的な効果により（インフレの）目標回帰が可能やで」と発言しています。
たしかに…。という感じですね。明日のCPIの重要さは変わりませんが、やはりアメリカのインフレとの戦いは終盤まで来ているように感じます。
一方で、
日本はインフレ期待が上昇してきました。こちらは新発10年国債から物価連動国債の利回りを差し引くことで金融市場が予測する先行きの物価上昇率を示すブレーク・イーブン・インフレ率（ＢＥＩ）というものですが、
いわゆる「黒田バズーカ」で一時的にインフレ期待が上昇した2014年11月以来の高値に挑戦中です。
上昇している要因として、５月の毎月勤労統計で賃金上昇率が加速したことや円安基調の継続が挙げられています。
野村証券のストラテジストによると
「インフレ期待の上昇は14年より地に足が着いており、国内の物価、賃金の上昇を考えれば、まだ上昇する余地があるで」と分析。
これらの動きにより、日銀が今月27、28日に開く金融政策決定会合で政策修正を行うとの警戒感が高まっているという状況です。
現在日本のインフレ率はようやく3％台に乗ったというところなので、すぐに利上げ（YCC修正）とはならないとは思いますが、今後の動きに注目です。
最後に各通貨のインデックスを見ておきましょう。
・ドルインデックス 日足
ドルは大きな陰線となりましたが、節目のラインにそろそろ到達。今日あたりで一旦底になるんじゃないかなと見ています。
・円インデックス 日足
円も節目のラインに到達。こちらも今日あたりで一旦天井になりそう。
紫線（年足ピボット）あたりで売りたいと思っています。
・ユーロインデックス 日足
ユーロは相変わらずの強さですが、すぐ上の水色線（週足ピボット）が案外厄介かもしれません。抜けられるか？一転下落という可能性もあるかもしれません。
・ポンドインデックス 日足
ポンドは一時、大きく下落するもすべて下髭で返すという強さ。
引き続き強そうですね。
というわけで、【ドルの底狙い】【円の天井狙い】このあたりを狙おうと思っています。
ドル円、ポンド円ロング、ユーロドルショートなどを検討しています。
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