【7/13(木)朝の相場情報】CPIレビュー！利上げ停止or年初利下げはあるのか？！
おはようございます、トレーダーのヒロセです。
朝の相場情報（通称：朝ヒロセ）です。
昨日の米株式市場は3営業日続伸。ナスダック+1.15％、S＆Pは+0.74％、ダウは+0.25％。これでS＆Pは22年4月以来の高値引けとなりました。
ドルは下落。こちらも22年4月以来の水準に低下し、ドル円は138円中盤まで下落しました。
本日は、
15：00 英GDP
20：30 欧州中央銀行（ECB）議事要旨
となっています。
では早速、昨日のCPIを振り返ってみたいと思います。
CPI（前年同月比） 予想：3.1％ 結果：3.0％
コアCPI（前年同月比） 予想：5.0％ 結果：4.8％
と予想を下回る結果となりました。
こちらはCPIの推移ですが、
１年余りにわたる歴史的な利上げが功を奏し、大きな下落となっていることが分かります。
FRBが掲げる物価目標は2.0％ですから、もう少しといったところでしょうか。
ですが、注目したいのはこちらのCPI3.0％というのはあくまでも前年同月比で、という話です。
去年の6月といえば、ロシアのウクライナ侵攻を受けてエネルギー価格が急上昇し、インフレを40年ぶり高水準に押し上げていたという背景があります。
この先に目を向ければ、前年同月比の数字は相対的に低い数字との対比になるので下がりづらい傾向となってくるので、諸手をあげて喜べるかは疑問が残るところ。
細かく見ていくと、
・米金融当局者らがインフレの軌道を精査する上で注目する”住宅とエネルギーを除いたサービス価格”は前月比ほぼ変わらず
・帰属家賃（実質家賃）は21年末以来の低い伸び
・食品とエネルギーを除いた財の価格は今年に入って初めて低下
・米国の家計を大きく圧迫してきた食料品価格はほぼ変わらず
・医療サービスのコストも横ばい
と、強弱入り混じる結果となっています。
やはりどちらかと言うと、『去年の6月が強すぎたよね』という結果に思えます。
とはいえ、前月比ベースでも予想を下回ってはいるので、今後の動きにも注目です。
そして、
今回のCPI受けて7月25・26日のＦＯＭＣでは利上げはほぼ確実視されているものの、それが最後の利上げになるのではという予想が多くなっています。
さらには来年頭には利下げの予想まで。
ちょっとさすがに楽観すぎる気もしますが…。
これまでパウエル議長及びFRB当局者は『年内にあと２回の利上げ』という旨の発言を繰り返していました。
その路線を変えるほどのインパクトは無かったのかなと個人的には考えています。
もちろん7月利上げ→その後スキップという可能性は十分にあるとは思いますが、利上げ終了・利下げするにはまだ時期尚早かなと思います。
では最後に各通貨のインデックスを見ておきましょう。
・ドルインデックス 日足
ドルはここ数か月で１番大きい陰線になりましたね。
前回安値割れ＆強いラインですので、さすがにここは一旦の底になるのではと見ています。
・円インデックス 日足
円は紫線（年足ピボット）の攻防です。抜けられるか？というところですが、赤色の線が週足の10MAなので一旦反発するのではと見ています。
・ユーロインデックス 日足
ユーロは相変わらず底堅い様子。
このパターンは懸念していたすぐ上の水色線（週足ピボット）も抜いてくるパターンかなと見ています。
・ポンドインデックス 日足
ポンドも大きな陰線になりました。白線（月足ピボット）で反発。
とはいえ、ポンドはインフレ率、利上げを考えれば下げれば買うぐらいに考えておきたいところ。
というわけで、狙いとしては【ドルの底狙い】【円の天井狙い】を狙っていきたいと考えています。
ドル円、ポンド円のロングなんかがいいかなと思っています。
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