ドラ○もん 第1巻 「未来来」
死にそうなときに音楽は効かない。小説も読めないし、映画なんて見る気もおきない。外出もできないし、そもそも布団から起き上がることもできない。昼も夜もまどろんでいて、生きてるのか死んでるのかよくわからない時間が過ぎる。今日が何日で何曜日かなんて興味もない。なんにも興味がない。死ぬことにも興味がない。
だから目の前にドラ○もんが現れたってきみはなんにも感じない。ピクリともしない。「ぼくドラ○もんです」ってお決まりの声色を真似ても、一瞬だけチラッと僕を見るけど、また目をつむる。