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ワシントンDCの厳戒警備の中での大統領就任式 これは空城の計?


228年春、蜀の諸葛亮は、魏を攻撃しました。(第一次北伐)
しかし、先鋒の馬謖(ばしょく)が敗れたため退却。

そして、わずか2千の兵だけを率いて、陽平関の城に兵糧を取りに向かいました。その理由は、次回の北伐に備えることと、敵の魏に兵量を渡さないためでした。


兵量を運んでいる最中、魏の司馬懿が率いる15万の大軍が、陽平関の城に攻めてくるという報告を受けました。

わずか2千の兵では、とても勝ち目はありません。

籠城することもできましたが、諸葛亮は、兵士に次の指示を出しました。

「城門は全て開いて、きれいにそうじすること」と。


しばらくして、司馬懿(しばい)の軍隊が陽平関の城門の前に到着。
そのとき、諸葛亮は、城門の上で琴を弾き始めました。

通常でしたら、城門をしっかり閉めて、敵の攻撃から守りを固めるはずです。しかし、諸葛孔明は、城門をすべて開放して待ち構えていました。しかも、優雅に琴を弾くほど余裕を示して。

司馬懿は、何か計略があるのではないか、と、城門の前で、しばらく進撃するのを躊躇していました。

そんな司馬懿の様子をみて、息子の司馬昭が進言しました。
「何を躊躇しているのですか? この城には兵士がいないので、このまま攻撃すべきです。」と。

次の瞬間、孔明の奏でていた琴の糸が切れました。

司馬懿は、息子の進言に耳を貸さずに、全軍に撤退命令を出しました。

なぜ、司馬懿は撤退してしまったのでしょうか?

城門は全開していたのです。そのまま、進撃すれば簡単に城を落とすことができました。

これは、「空城の計」と言って、敵を欺く兵法の一つになります。

「伏兵が隠れているかもしれない」

敵が、城の中に入るのを躊躇して撤退するのを誘発する心理作戦になります。

2021年1月20日、バイデンが、ワシントンDCにて大統領の就任式を行いました。

バイデン陣営は、この式典の警備のために州兵を配置するように要請。その要請を受けて、トランプは、ワシントンDCに数万人の州兵を配置。
有刺鉄線の柵をつくるなど厳戒態勢で警備にあたりました。

これは、前例のないことです。

ワシントンDCには一般車両や人の通行を禁止して、ゴーストタウンと化しています。すでにトランプ家族もホワイトハウスから自宅に引っ越しており、空っぽ。

バイデン陣営は、警備にあたっている州兵の中に、トランプ支持者がいるかもしれない、と恐れて、兵士に一人一人に身辺調査を行いました。

そして、実際、何人かの兵士が配置替えになりました。

これは、まるで、諸葛亮が行った空城の計に似ているように思います。

どこかに伏兵が隠れているのではないかと、恐れてながらもワシントンDCにやってきたバイデン。

そして空っぽのホワイトハウスに、恐怖に怯えながら入ることになりました。

はたして、実際にトランプは伏兵を隠していたのでしょうか?

この大統領就任式に出席したバイデン陣営の中に、ペンス元副大統領が、不気味な表情で参加していたのが、気になりました。

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