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僕が夫に出会うまで 感想文追記

『読書感想文という名のラブレター』追記

はじめに…
七崎さんの歩んできた人生あっての
今現在の七崎さんを慕っています。。。

ありのままを綴ったエッセイを出版し、同性婚の実現に向けて自ら声をあげ活動をされている七崎さん

同性婚、そう、私は今まで関心を持つことはなく、気にもとめずにいました。結婚の自由を奪われてる人がいるという事。私にとって当たり前と思っていた理が、実はそうではなく辛い思いを強いられている人がいるという事を、七崎さんの書籍『僕が夫に出会うまで』によって気付かされたのです。

その時に大きな衝撃と感銘を受け、現在に至ります。

ふと世の中には、どれほどの人が、今までの私と同じように無関心のままに過ごしているのでしょうか…
現に今までの私の周りの環境では、話題になるということもなかったというのも事実です。自身に関係がないと気にもかけないものだと、身をもって痛感し考えるきっかけとなりました。

果てしもなく怖い想像までした夜もありました。
ひとりひとりの意識が変わるか、もしくは世代交代という長い年月が必要なのではないかと…もしかしたら、私は、その先の当たり前の未来を見ることが出来ないかもしれない…

確かに、今は昔とは違ってきているようです。気にして周りを見渡せば身近なところで、我が子達の世代は個性も認められつつあり、互いに偏見を持たない子が多い様に肌で感じています。

確実に良い方向へ向いているように思えます。

ですが、この先、同性婚が認められたとしても、長年、人の心の中に刷り込まれてきた何気ない偏見に繋がってしまうような潜在意識は、新しく生まれ変わる時代と共に薄れゆくものなのかもしれないと…
おそらく私の中にも少なからずあるのかもしれません。

七崎さんは、世の為、人の為、次の世代の為にと、世の中を変えようとずっと活動されていて、とても素晴らしいことだと思います。

力になりたいと思う気持ちに偽りはないのですが、同性婚に関することに賛同や寄付をしたりしても、ただの真似事をしているだけの自己満足に過ぎない気がして、常にこれでいいのかと自問自答を繰り返しながら、私にはいったいなにが出来るのだろうと、日々考えて過ごしていました。
…とはいっても、実際は、なかなか答えは出せないまま日常の生活に流されていました。

そんなある日のこと。
七崎さんご夫夫の同性婚が叶わぬものとなってしまいました。
パートナーシップを解消されてしまったのです。
お二人は別々の人生を歩む選択をされました。

今でも七崎さんは事あるごとに謝られています。

Twitter上での公の場でするやりとりではなかったと…配信などでも何度かお見かけしました。ですが、その度に私は申し訳ない様な複雑な心境でもありました。何故なら知ることが出来てよかったとも思えていたからです。

お二人が出会い、結婚式をあげられ、ご夫夫として過ごされた日々があったからこそ、このエッセイが綴られる大事なきっかけとなったのでしょう。いろんな意見もあるかと思いますが、私は、ありのままに生きる彼を知ることが出来てよかったと思っているのです。

書籍が話題になり反響が大きくなる程〝幸せなご夫夫像〟というような過大な期待に対する相違にも、おそらくずっと悩み苦しまれていたことでしょう。私もいちファンとして例外ではありませんでした。

読了後、すぐに開設当初からのブログを現在まで、まとめて読ませて頂いたので、ご夫夫の在り方の変化にも気づいてはいましたが、それでも、お二人の間には絆があると信じていたこともあり、やはりショックは隠せませんでした…

七崎さんは、同性婚の実現に向けて力を入れていたから尚更、いろいろな想いを抱えて過ごされていたのだと改めて思うと、胸が苦しくなりました。

ですが、
かけがえのない時間は確かにありましたね。
お二人が共に、心から笑い、苦楽を共にし、幸せに満ち溢れていた心温まる日々は、当時ブログを読んでいた多くの人々の心を癒したことでしょう…
遅ればせながら、私もその中のひとりでした。

リアルタイムでなかった事だけは残念でしたが、幸せな時間の共有にはとても感謝しています。生きる意味を見失っていた私の道しるべとなりました。

(余談ですが、我が子に悩み苦しんでいたところを、お二人に救われ、お二人の決断に泣き崩れた私を叱咤して元気づけてくれたのは我が子でした)

七崎さんに出会ってから、私の人生観は大きく変わりました。今は、同じ時代を生きていることを実感し、大切に生きていきたいと思っています。

昨年まで、LGBTの意味すら知らなかった私が、今年は東京レインボープライドへ足を運ぶことになるという、想像もしなかったことも実現したのです。
大きな大事な一歩を踏み出せて感謝しています。来年はボランティアとして参加しようと心に決めています。

先日の大阪地裁での同性婚訴訟も、札幌での判決は意味を深く理解する事もなくニュースを流し見をしていただけの私でしたが、今回は札幌に続く判決を、切に願っていました。
『まだまだ闘いは続いている、声を上げることの大事さ、支援も必要だ』と彼も訴えています。私自身の心境の変化にも驚いてますが、同じ様に気付いてくれる方がひとりでも多く増えてくれたらいいなと思っています。

とりとめのない文面となってしまいましたが
最後に、七崎さんの作中から抜粋させて頂きます

自分を嫌いだったことが1番辛かった…
いつか幸せになれる、生きていてよかったと
思える日がくる、辛い時こそ
自分だけは自分の味方でいるべきだと…

どうかご自分の思うままに生きて下さい。
七崎さんの幸せを心から願いつつ、、、
私は、あまり好きではなかった自分を大事にしていこうと思います。

以前、七崎さんはどこかで、私は見栄もプライドもないのだと笑っていたことがありました。天真爛漫で、気取ることなくありのままで…なんて可愛らしい人だろうと思いました。ですが、彼の行動力となる自由奔放なところが先に際立って、いい意味でも悪い意味でも、常に人の注目を集めてしまうように思えます。
でも、それが彼の最大の魅力であり、人を惹きつける輝きの持ち主なのだと思っています。
私はそんな彼を慕っています。

計り知れない程のいろんな想いを抱えてきたことでしょう、包み隠さず自分に正直に発する彼の言葉には自然と吸い込まれてしまいます。

なにもしなければ変わらないのだと
行動に移すことの大切さも教えてもらいました。

今現在、私の感じたことを正直に残したいという気持ちで、恥ずかしながら無知な感情も、全て露にし読書感想文の追記という形で綴りました。

七崎さんの今後のご活躍をご迷惑にならないよう
末永く応援していきたいと思っています。

追伸 私の人生の応援歌も増えました
いつかななぴぃが紹介していた素敵なシンガー♪
天道清貴さんの曲は、どれも心に響くのですが

『あなたがいてくれたから』
そのまま…すべての感謝に繋がります

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