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投資での基本的な考え方

ひろ理んです。

お金欲しいな、空から降ってきたら良いのになって思ったことありません?
きっと皆一度は考えたことがあるはず。
お金が全てではありませんが、全てにお金がかかるのがこの世の道理。
でも預金しても全然増えないし、どうしよう?

ダメですよ?
いくらJKに言われても普通に犯罪ですからね!?

という訳で多くの人は投資を考えるかと。
でもやったことないから分からないや…
うん、普通はそうだよね。
やったことないのにできる人なんてそうそういないいない。
そこで多くの人がお手本を探すと思います。

例えばこの方。

50億稼いだカリスマ投資家・テスタが投資に必要なメンタルを伝授【億り人】 - YouTube

あとはこんなのとか?

【全部暴露】1000万円全世界株/S&P500/高配当株を買った結果【米国株 積立NISA 投資信託】 - YouTube

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これ見てどう思った?
おっしゃ、これで一安心や!と思ったら多分投資に向いてないよ。
大人しく銀行に預けておこう。

はっきり言っておくと、彼らの口車に乗った時点で儲かると考えてはいけない。と言うかプロじゃないし。
いや、別に嫌いだから言ってるんじゃなくて。
煽りとかそういう話でもなくて。
至って真面目な話。

いやいや、こいつ頭おかしいんじゃないか?と思った方、回れ右しちゃう?
その時点でバイアスにかかっているけど多分気付かないはず。
特定の人の話だけを聞いてそれ以外の情報をシャットアウトするのは、金融リテラシー以前に情報リテラシーに問題があること思うんですが、あ?と思った方は以下の記事を読んでみてね。
生存バイアス|グロービス経営大学院 創造と変革のMBA (globis.ac.jp)

論理的な間違い

ここから先は回れ右しなかった人向けのお話。
もう一度テスタさんのこの画像を見てみよう。

動画を見る前におかしい点があることに気付きません?
どこだろう?

レッツシンキングターイム!!






分かった?
答えは「株高の今がチャンス」というところ。
何でおかしいねん???
そう思う方がいるはずなのでこれから説明してこうと思います。

投資はリターンを得るための行動であるとします。
まず最初に、何を買えば(あるいは売れば)リターンが得られそうか予想するじゃないですか。価値あるものを安く買って高く売るか、ゴミを高く売って安く買い戻すかのどちらかでないと利益にならないはずですからね。
まぁ転売みたいなものだと思ってもらえれば。
(配当狙いの人もいるかもですが、微々たるものなので今回は無視します)

ここでマクロ経済学の需要と供給の関係を。

利益を大きくしたいので買い方は少しでも安く買いたいし、売り方は少しでも高く売りたいと考えるのが普通よね。
逆に高く買いたいと思う人も、安く売りたいと思う人もいないはず。
いるとしたらドMだよ?
うまい棒1個に1億円も払うの?

買い方は高く売れると考えるから買い、売り方は安く買い戻せると考えるから売るはずですよね。
両者がある価格でお互いに合意するから取引することができる訳です。

「30分で判る 経済の仕組み Ray Dalio」より

そして天井知らずで上がり続けるものも、下がり続けるものも存在しないことが分かります。
値上がりし続ければ最終的に誰も買わなくなり、値下がりし続ければ誰も売らなくなるので、商売が成り立たなくなりますからね。

つまり銘柄の価格が上がったということは、その分だけ魅力が減って割高になったということ。つまり、将来得られると予想されるリターンが少なくなることを意味します。
逆に値下がりすればそれだけ魅力が増えて、期待リターンは大きくなると言えます。
どんなに良いものであったとしても、高値で買っては利益にならないどころか損する可能性が高いです。
今までずっと値上がりしてきたから良いものだと考えるのは無理があろうと思われます。
皆が一つの対象に集中して賭けていれば定義上バブルですし、新規参入者の後に誰が買ってくれるのでしょうね?
他の条件が同じであれば株安の時にこそ手を出すべきなのに、誰も下がっているときに買おうと思わない…

頭では分かっていても難しいんだってば!!

まずは自分をコントロールすることから始めてみようね。
この話は前期経済学でやると思うので興味があればぜひ



ねぇ、他の条件が同じって何?
条件が違ってくれば買う理由ができるんじゃね?と考えた方はまさにその通りなんですが、それは次回のお楽しみ。


さて、ここで日経平均を見てみよう。

お、こりゃ良さげじゃん?
上がってるのを見るときっと多くの人は買いたくなるはず。

少し前だけど、テスタさんは「今からでも遅くない!」とか「戦争終われば株は上がる!」とか言ってますしね。

ところがどっこい
盛り上がっている方には大変申し訳ありませんが、ヘッジファンドの動きは逆のようです。確認してみてね。
(米株も見てみると良いよ)
SEC.gov | Form 13F Data Sets
海外ヘッジファンド、日本の金融・テクノロジー株の持ち高減少-13F - Bloomberg

皆が強気のバイアスにかかっているときに売ったという訳です。

ちなみに、僕のポジションとしては買い持ちの約半分指数を空売りしています。7月初めにやっておきました。
小難しい言葉で言えば株へのエクスポージャーを減らしていて、実質的な一部利益確定となります。
その分についてはこの後上がろうが下がろうが一応ノーダメという訳です。残りはこれから様子を見て考えます。

ちなみに買っているものとしては三菱商事、東京エレク、MUFG、武田薬品。去年の秋に割安と判断したものだけを選んでいます。MUFGについてはYCCが持続可能ではないと踏んでいました。
銀行株についてはもしかすると別かもしれませんが、他については市場全体が下げたときに下げ幅が比較的マシになると考えていて、弱気相場で相対的に良いパフォーマンスを発揮できるポートフォリオにしたつもりです。

祖父のようにまだ降りていない人もいて、勿論ギリギリまで残っていた人が一番の勝者だとは思いますが、危ないもの、不確定性の高いものに賭けないのもまた投資だと思いますね。

最後にBridgewaterの創業者であるレイ・ダリオは次のように述べています。

市場はポーカーのようなものだ。
賢い人が賢くない人からお金を奪う。

また、Berkshire Hathawayの筆頭株主であるウォーレン・バフェットはこう述べています。

ポーカーをやり始めて20分経っても、まだ誰がカモか分からないときは、自分がカモなのだ。

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