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世界史14 スエズ戦争 アラブの春
⚪︎スエズ戦争(1956) イスラエル(英仏) vs エジプト(ソ連)
「きっかけ」
エジプトはナサル大佐(アラブ人)がスエズ運河の国有化を宣言。(ロシアが援助)
国際政治の力でエジプトの勝利。
⚪︎スエズ戦争の敗北で英、仏が撤退。その後中東の覇権はアメリカ。
これまではイギリス、オランダなどの石油会社「セブンシスターズ」が国際石油価格を決定していた。
しかしサウジアラビア、イラン、イラクなど原油国は原油を安値で買い叩かれることに反発して、OPECを結成。1973年、オイルショックをきっかけに石油価格決定権は産油国が握る。しかし、産油国の多くが独裁政権であり、石油輸出の利益は王族が独占。
⚪︎ナサルのあと
代表的な国と指導者
①シリアのアサド
②リビアのカダフィ
③イラクのサダム・フセイン
④チュニジアのベン・アリ
⑤パレスチナのアラファト
特徴
①アラブ統一
②反欧米
③反イスラエル
④外貨の国有化
⑤社会主義
⑥新ソ政策
軍事独裁による近代化政策。イスラム原理主義に対しては抑圧的。例えば、政教分離、女性開放など。
アラブの春。民主主義の台頭。
・ジャスミン革命
(チュニジアの代表的な花)
チュニジアでベンアリ政権の汚職に抗議する学生の焼身自殺が起こり、軍はデモ鎮圧を拒否。ベンアリ政権崩壊。
・これをきっかけにエジプト、リビア、シリアでも反政権運動が起こる
・エジプトはムバラク政権崩壊。ムスリム同胞団が握る。(イスラム主義者で汚職しないから人気。政権を握る)
・リビア、シリアは内戦状態。
結果、民主化は進まなかった。
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