「アマビエ信仰とタイ伝統医学 その3」

ヒロのタイ・コソコソ話 その3

「アマビエ信仰とタイ伝統医学 その3」


タイでは病気や 体の調子が悪くなる”原因”は、
大きく分けると2つある!
と言われています。

一つは、
SEN理論などに代表される、身体やエネルギーのバランスの乱れからくるものと、
四元素のバランスの乱れなどによって引き起こされるもの。

もう一つは!

そういう内的要因では無くて、
外的要因
どういうことかと言うと、
”呪い”や、”悪霊”などからくるもの
です。

この”呪い”や”悪霊”になってくると、
なかなかをつけるのが難しくなってくるのですよね。
なぜならここからは”物質”があまり関係しなくなってくるので。。
でも!
ある意味ここからがいよいよ面白いってことでもありますので!


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まずは”呪い”
これはまあ一番単純なレベルで説明をつけるとすると、
まずは『ストレス」と置き換えることはできるのかなと。

現代のところ考えられているストレスの大きな理由の一つが、
集団から自分が切り離されること!
と言われています。
ストレスはかなり原始的な(猿的なw?)時代に人が獲得した機能の一つで、脳の発達とともに、”想像”することが可能になったから起こり始めたとも言われています。

一種の、生存本能、防衛本能から生まれたのだと思います。

うーむ。

でもやっぱ根元からいこう!
ヒロスタイルはとことんまでいく!なので(笑)

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ではそもそもなぜ?人には生存本能があるのでしょうか?
人だけではなくて、生き物というものがこの地球に誕生したときから、
生き物はずっと進化を続けて、ずっと生きようとしてきました。
それはなぜなのか?

これは俺をずっと悩ませている難題で、
どうしても答えが見つけれれないところなのです。

進化の歴史は、
それが強者生存でも、適者生存でも。それはまあ一旦置いといて。

もう一つ前まで考えると、
なぜわざわざ進化してまで生きようとするのか?生き残ろうとするのか?
という根本の疑問がそこには残ります。

進化は決して簡単に出来ることではありません。
何千回、何億回、という天文学的な積み重ねの中で、
天文学的な数の失敗の中から、
たまたま、
一つの成功例が生まれ、
そして、そこから新しい種、というものが生まれていく。
天文学的な試みの中で偶然生まれた特異点です。


ああ、もうこれアマビエ信仰まで絶対たどり着かんな。。。(笑)


ちょっとストレスの話、進化の話なども面白いので今度また書きますが、
とりあえずは
先に今回のメインテーマであるアマビエ信仰の話を最後まで行きます!


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呪い=ストレスなど(もちろん他にも色々考えられます)

とすれば、

悪霊=まさに今回のようなウイルス的なもの と言えるのかな?

とふと思ったのです。

日本にアマビエ信仰という妖怪?シャーマン?的な発想が、
今この21世紀でもいまだに復活するのであれば、
(ちなみにアマビエをご存じない方は、一度検索してみてください)
ウイルスなどという言葉も知らない、おそらくイメージすらできない昔の人たちが、

これは悪霊の仕業だ!

と考えたであろうことは、ある意味当然の結果のような気がするのです。

そしてそれは”悪”かどうかはさておき、”霊”というのは、
どちらにしても人間の目に見えない何か?なので、
ある意味、的を得た表現なのかもしれないなと。

パンデミックということは過去には起こらなかったでしょう。
今のように世界は一つではなかったし、
1日でこれだけの多くの人が海を越えて移動することなど絶対なかったからです。
地球規模での交流は遥か昔からあったとは思いますが、速度が全然違う。
例えば、稲作などの農耕が地球全土に伝わるには1000年ほどかかったと言われています。
1000年かかる速度では、パンデミックは起こらない。

ただ、ある特定の部族の中で、
なんらかの謎の伝染病や感染症が蔓延して、
その部族の多数の方が、
意味もわからずに突然似たような症状が出て、最悪亡くなっていく。
ということは、
過去に数えきれないほどすでに起こっていたと思います。

記録には正確に残っていなくても、
一つの文明がそれで壊滅的な打撃を受けて、
最終的には崩壊してしまったなどということもおそらくはあったと思います。


そして、悪霊といってしまうとあれですが、
ウイルス、と言ってしまうと、

それは実際に”全くの外的要因”として、

つまり自分の体のバランスとは全く無関係の話として、
この世界に実際に多々存在しているのです。

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そして人のできることは、
一つは自分自身の免疫を高めることですが、
もう一つは、
ワクチンとか治療薬の開発も、その時々の知識の範囲の中で行われていたと思います。

薬草や漢方など、
その時代時代に手に入るもの、考えうる対応策で、
それをなんとかしようと試みてきたのは間違いないと思います。
そういう方々の目に見えない数多くの努力の上に、
今こうして人類が繁栄できているのかもしれません。

ワクチンが本当にいいのかどうかはまた全く別の話になってしまいますが、
少なくとも、そういう努力の積み重ねはあったと思います。

で、
その一つの形が、”呪術”というものとして、現代まで伝えられてきたのではないかなと。

なので呪術とは、
この世の中には人知を超えた目に見えないものや力が存在する!
ということを、結局は現在まで伝え続けてきていることの一つなんじゃないかと。
決して鼻で笑ってすぐに否定するような話ではなくて、
人類の知恵の結晶の一つが、
大事な遺産の一つが、
”呪術”というものなのではないかなと。
そう考えたのです。

伝統医療や、伝統的なものに深く関わると、
昔話や伝承的なものは、決して荒唐無稽な作り話なんかでは全くなくて!
突き詰めれば、かなり意味のある何かを伝えようとしている場合がとても多い、というかほとんど!
と感じざるをえません!w

アマビエ信仰はただの迷信ではなくて、
少なくとも、
そういう人か何かが実際に存在したのではないかなと。

さらに考えると!

アマビエ様には、あの姿には、おそらくなんらかの意味が隠されているのかもしれないなと俺は思っています。

つまりあの絵が効くのではなくて、

”あの絵は何かを象徴している”なのではないかなと。


何かの治療法、何かその時のその症状に効果があったことを示しているのではないかと?


そしてそれは、タイの民間伝承でも、はっきりと今に残っています。
あくまで”呪い”や”悪霊”に対する方法
としてですが、
ある特定の状態の時には、こういう治療?(呪術)をすればいいのだよ。
という資料ははっきりと残されています。

これはタイ伝統医学や、民族文化的なことを考える上で
とても面白い参考になる資料なので、
『タイに伝わる呪術』
として、後ほどまとめてご紹介します。

次回は、”呪い”とストレスについて

続く。。。

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