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暴の化身の誕生。その名はRダゴン~メギドPvP考察~

まず初めにこちらの動画を見て頂きたい。


9月3日に私はこの動画を投稿した。
何故ならPvPにおいて、Rダゴンは新たな暴力装置として活躍する……と思ったからだ。

9月5日。Rダゴン実装から5日目の今、私はその考えが非常に甘かった事を痛感している。

彼女はPvPの勢力図を塗り替える……Rジズ、タナトス、ブリフォー、Cアンドロマリウスのような、「壊れた」メギドである可能性が高い。

雑文ではあるが、今回はRダゴンが今どのようにPvPを壊しているのか……について語らせて頂ければと思う。

なお、私はほぼ毎日PvPに籠ってはいるが、PvPは公式からの情報も無く、個人の主観で語っている。
また何人かのメギドに対して辛辣な意見を述べることがあるかもしれないが、それはそのメギドの基本的な性能、人格を毀損する目的ではなく、あくまでPvPという特殊な環境での評価だ。ご理解いただけると幸いだ。

なお、筆者はニコニコ動画でいくつかPvP解説動画を投稿している。併せて見て頂けると理解が深まると思う。


1.RダゴンはどのようにPvPを破壊したのか?



最初にRダゴンの性能を見てみよう。
まず体力。大体HP1900が平均なメギドPvPの中で、2400越えは非常に高い。

そして攻撃力。メギドPvPでは基本的に400越えしていればアタッカー適正がある……と判断される。なのでこちらも合格点である。

防御力はPvPだと飾りなので割愛するが、素早さも及第点だろう。とりあえず現状採用率の最も高いかばう役であるCラウムより速いのなら問題ない。

ステータス的にはPvPに向いている性能はしている。
だがスキル、奥義は全くPvP向けではない。

PvPでは回復は基本的にしない。何故なら攻撃力のインフレが進んでる現状、いくら回復しても追いつけないからだ。

同様に、攻撃力バフやフォトン強化も基本的には選択肢に入らない。
大抵のメギドはウァサゴ奥義からのRアモン奥義やCゼパルスキル。後列ならタナトスが二度スキルを撃てば終わる。

なので慣れたPvP勢はバフるより殴ったり、かばう事を優先する。

このステータスと技のアンバランス……PvPでこの壁に泣いたメギドは非常に多い。

ではスキル、奥義がPvP向きではないRダゴンが何故今PvPを破壊しているのか?
それはただ一点、覚醒スキルが「壊れた」性能をしているからである。

Rダゴン実装前のPvPは1つの課題を抱えていた。
3ゲージで列フィニッシャーと呼べる存在が、今まではCビフロンスしかいなかったことだ。

彼女のソウル消費奥義は列奥義で3ゲージ。以前も述べたが、これはPvPでは破格のコストパフォーマンスを誇る。
それを魂衣状態で悪用するCマリネクロが2022年のPvPを破壊したのは記憶に新しい所だ。

そんな中で情報が公開されたRダゴン。
覚醒スキルが自身にスキルを追加するのを利用し、ゼパルのような運用ができる事にPvP勢は強く注目した。

ゼパルのような動きができるフラウロス。それに現状不足してる高体力アタッカーであり、3ゲージ列フィニッシャーができるメギド……

情報を見たPvP勢の共通認識がこれだった。
この時点で概ね「強い」と我々は判断していた。

これを貼って遊ぶくらいの余裕はあった

だがその見通しは甘かった。
ここからいくつかの要因が重なって、Rダゴンは環境を破壊していく

まず彼女の特性。
初手は何もしなくても攻撃力バフが30%乗る。

これがまず不味い。

メギドPvPでは攻撃力が400を超えていればアタッカー適正があると判断される……という事は先に述べた。

そして実は500を超えるメギドはいない。
というのがPvP勢の共通認識である。一応Cウァレフォルが条件付きで500を超えるが……基本的にはそれくらいである。(追記。Rアスモデウスを忘れている。グリフィンドールは72点減点。)

さて、Rダゴンに話を戻そう。
彼女の素の攻撃力は419。この時点でアタッカーとしては合格なのだが、初手は攻撃力バフが30%乗る。

その結果、攻撃力は540を超える。
フォトン的なロスもなく、無償で!

この攻撃力で覚醒スキルを撃つとどうなるか?と疑問に思う皆さんに1つ聞いてみよう。

列攻撃を持つトルーパー……まあタナトスでいい。
そんなタナトスでイベントの低難度ステージで前列にスキルを撃ったことは無いだろうか?

あれとほぼ同じことが起こる。

一応……1900台の平均的体力の前列メギドはギリギリ生き残る。
だが思い出してほしい。Rダゴンはゼパルと同じような運用ができる。

初撃は耐えられても2撃目は耐えられない。
そもそも素のステータスの時点でアタッカーとしては合格ラインなのだ。

そして、現在でのPvPではコロッセオとの遭遇率が非常に高い事もそれに拍車をかける。

皆さんご存知だとは思うが、ラッシュは防御を無視する手段が無い。
よって低倍率の連撃は防御力による減算を強く受けて、ステータスほどのダメージは出せないのだが……

コロッセオ状態では防御力が30%低下する。劣勢側は60%だ。

30%低下の基本的な状態でRダゴンが1巡目に覚醒スキルを撃てば、メギドにもよるが一撃450程度前列に出す。少しでも削れていれば1900台の平均的メギドは倒れる。
劣勢60%低下状態ならどうなるかは言うまでも無いだろう。

そして実はコロッセオ無しでもRダゴンは強い。

私は基本的にネクロ専門でPvPをしている。そんな中で疑似的に対コロッセオでもCビフロンスと同じような事ができるメギドとしてRダゴンは注目していた。

ある日、チンロン、タナトスを前列に置いたCマリネクロと戦った。
コロッセオ運用をしないのなら、Rダゴンは2ターン目から本気を出すメギドである。
私は1ターン目にRダゴンのゲージを溜めて、2ターン目にタナトススキル、Rダゴン覚醒スキルと仕掛けたのだが……

まずタナトススキルで650ほど削れた。そこからRダゴンの初手覚醒スキルで1600。タナトスはHP1900台のメギドなので落ちたし、それを見越して1ターン目はチンロンを殴っていたのでチンロンも落ちた。

もちろん相手はCマリネクロ。2人とも復活する。
ネクロ補正でRダゴンの覚醒スキルのダメージは大きく減算するのだが……

ここでRダゴンの3つ目の強みが生きる。
ラッシュメギドでインキュバスオーブを装備できる事だ。

固定ダメージのついた2度目の覚醒スキルでチンロンとタナトスが再び落ちた時、笑ってはいけないとは思いつつ変な笑いが漏れた。

Cマリネクロに編成されたこの2人を1ターンの間に2度落とせる……と言うのは、正直今までのPvPではあってはならない光景だったからだ。

そもそも初手の覚醒スキルでほぼ即死レベルのダメージを出せるのである。
なので別に初手にインキュバスオーブを使う必要は無い。2巡目、3順目の適当なタイミングで使えばいい。

さて、ここでRダゴンの性能をまとめてみよう。

特性がもたらす初手の異常な攻撃力と狂った覚醒スキル。それにより単独で前列ですら破壊できる性能を持ち、インキュバスオーブの特性でそれの底上げができる。そして技発動による固定ダメージをつけることで、2度目の覚醒スキルも異常なダメージを出し、それによって実現される異常なリスキル性能の高さ!

今、Rダゴンのオーブは色々な方向性を試す……という段階はほぼ一瞬で通り越して、大体インキュバスオーブを装備している。

これに関しては異論はあるかもしれないが、今のメギドPvPによる「破壊者」達が求められているもの……「オーブ装備だけで性能を完結する事ができるか?」という条件を、Rダゴンはインキュバスオーブで満たしていると思っている。

そして皆さんお気付きだろうか?
私はさっきからRダゴンが「前列に」覚醒スキルを撃った時の話しかしていないのだ。

素の性能で前列を単独で破壊できるメギドが、後列に覚醒スキルを撃てばどうなるか……それを書くことは野暮だろう。

今はもうこう叫ぶしかない

なお、先ほど「出番が無い」と言った列回復スキルだが、回復するのにわざわざスキルを使ってしまうのが問題なだけであって、それが暴れ散らした後におまけでやってくれるなら地味に嬉しい。

ありとあらゆるものを壊した後に回復する姿は変な笑いしか出ないが。


2.Rダゴンはどんな編成で組まれているのか?

今、Rダゴンを含んだ編成で最も多いのがゲイボルグラッシュだろう。

と言うのも、速攻ラッシュ系統は単体攻撃がメインで、強力な列攻撃を渇望していたからだ。そんな中でRダゴンはこれ以上ない適材だと言える。

また、ゲイボルグラッシュ……というより、覚醒+1MEを持つラッシュ全般だが、ウァサゴ奥義+Rアモン奥義などで相手のRダゴンを先に撃破できる。

次は村長パだろうか。
こちらもブリフォーアタック、ウァサゴ奥義で相手の鍵となるメギドを撃破しつつ、チャージ、スキルをRダゴンに積むことを狙う。

こちらもゲイボルグラッシュと同様に、相手のRダゴンを先に撃破できることが強みだろう。

そしてCマリネクロ。
こちらはCビフロンスの枠がそのままスライドできる。

去年環境を壊したCマリネクロだが、そのメタができる低速コロッセオに対してはCビフロンスが採用できず、苦しい戦いを強いられていた。

そんな中でほぼ答えと言えるメギドが実装されたのである。採用しない理由が無い。

とりあえず3つほど例を挙げさせてもらったが、正直な所、Rダゴンは今年の新規実装メギドとしては異常なほど遭遇率が高い。

悲しきPvPモンスターたちはこぞってRダゴンを引き、そして色々な編成で試している。

アタック×2、スキル×2、チャージ×1を理想のフォトンと想定して編成を組むPvPの基本の関係上、3ゲージのRダゴンはフォトン的に無理なく運用させやすい。

そして一度ゲージが溜まれば単騎で相手を崩壊させる事ができる。
繰り返しになるが、単独で性能が完結しすぎている。

ゲージが2ゲージになるリーダー運用もこれから注目されていくだろうし、凶悪な覚醒スキルがトランスに依存しない関係上、今採用を見送られている数多くのトランス……バレットアーツや重奏などでも活躍の余地があるかもしれない。


3.RダゴンにPvP勢はどのように立ち向かおうとしているのか?

とりあえず個人的に思いつくものや、他の人の戦略を挙げていこう。

まず定番のインプ。
凶悪なスキルアタッカーにぶつけるのは定番である。

Rダゴン自体は低速なメギドなので、感電などで対策するのは理にかなっているのだが……実際のところ、ここら辺の高速状態異常に関してはシルバートームアリトンと言う解答が存在する。

最も有効打ではあるのだが、それ故に対策も煮詰まっている。
また、タナトスとセット運用されると苦しい択を迫られることになる。

次は先ほど述べた覚醒+1MEからのウァサゴ奥義、Rアモン奥義の連携。

Rダゴンは高体力メギドではあるが、流石にこの連携に耐えられるメギドはいない。
よってRダゴン対策ができて、その上でこちらのRダゴンを生かせるゲイボルグラッシュが今注目されているのだが、こうしたラッシュ系統の編成が常に抱えている課題として、防御手段が存在しないためアクィエルやネルガルパ、ハイオロなどが非常に辛い。

この高速ラッシュ編成が常に抱えている問題を、果たしてRダゴンで超えることができるのか……?これからに注目したい。

バールベリト。

今は全くPvPで見かけないが、その性能自体はRダゴンメタとして非常に優秀である。
メインウェポンが列攻撃覚醒スキルであるRダゴンに列攻撃対象ブレイクは刺さるし、それによるゲージ減少も嬉しい。

また各種素早さオーブを装備したバールベリトは、ブリフォーのコロッセオが発動したRダゴンより僅差で速い。

よって最悪2ターン目にブレイクを狙う事ができるのだが……そもそもそこで2手スキルを使って、他のメギドを止められるのか?と考えると非常に辛い。

身も蓋も無いが、だからこそPvPではブレイクの出番がほぼ無いのだが。

ベルフェゴール。

元々高体力なベルフェゴールはRダゴンの覚醒スキルを喰らっても生き残りやすい。
なので体力が全体的に減ったところで、高倍率全体奥義を叩き込みたい……のだが、悲しきPvPモンスターたちはベルフェゴールを相手にした時の体力調整が非常に上手い。

マスクド・マッドフォラス。

ブリフォーのコロッセオ下でもまだマスクド・マッドフォラスの方がRダゴンより速い。
よって先にオーブを発動し、チェインからRダゴンを潰すのだが……当たり前だが、流石にブリフォーコロッセオ下ウァサゴより遅い。ウァサゴがシェルドレイクでも撃てば通らない。

そして何より低体力後列はRダゴンの餌食である。

なおこれは余談だが、Rダゴン自体は非常に強力な性能をしているが、これが割とRジズに微妙に刺さらない。

一応コロッセオで組めば何とかなるだろうが、基本的には対Rジズ向きではないと思っておこう。

4.終わりに

正直に告白するのなら、動画を作った時はまず間違いなく環境を破壊するメギドだとは思っていたが、流石にここまでとは思っていなかった。

この5日間は数多くのRダゴンと戦う日々だったし、おそらくこの先それが続くという確信が今胸の中に存在する。

だからこそネタ動画では語り切れなかった細かい内容をこうしてお伝えしたのだが、いかがだっただろうか?

何でまた壊れてるんだよ!という意見が多数だと思う。私もそう思う。

まあリーダーに置いたメギドの称号追加システムが追加された今、こうして環境の激変について話す事は意味があると信じたい。

もはや未知のジャングルの紹介記事以上の意味を持ってないのでは?という疑念を頭に浮かべつつ、この記事は次の画像で終わりにしたいと思う。


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