「塔」2014年2月号

【若葉集】掲載歌

初霜の白く染めたる川岸に朝露うまれ家々を撫づ

をうし座のアルデバランてふ赤星をともに見上げし最後の冬に

騒がしき外部の音は消え失せて一人たたずむ冬迎えたり

桜木の紅く色づく立冬に来年のこと話し笑へり