価値観が似ている人でも、恋人になるとは限らない。

今日は映画の話をします。
「ファンタスティックビースト 2」
ハリー・ポッターのスピンオフ作品です。

生まれて初めて、同じ映画を2日連続で観ました。それがこの「ファンタスティックビースト2」です。
友人と観に行ったのですが、衝撃的で面白くて、小学生の頃、「ハリーポッターと死の秘宝」を学校の図書館で借りていた頃を思い出しました。

「読み終わりたくない」という気持ちと
「先が気になってページをめくる手が止まらない」という気持ちがせめぎ合ってヒートアップして、ついに読み終わった後のあの達成感と脱力感。

1回目に映画を見終わった後は、まさにヒートアップの最中でした。映画は終わっているのに、物語がまだ熱を持っていてその熱がどくどく体を巡っている感じ。
映画や本の醍醐味です。

今回は、その中でも最もどくどくしたセリフについて書いていきます。

●リタの最期の言葉

主人公ニュートの元恋人にして、ニュートの兄のテセウスの現婚約者、リタ・レストレンジ。(以下リタ)

ニュートとリタは学生時代、周囲とうまく馴染めないという点で孤独感を共有していました。
1度は恋人になるニュートとリタですが、別れてしまいます。
友人に戻った後でも良好な関係であるようで
顔を合わせると昔話を和やかに繰り広げます。
(元恋人が兄の婚約者っていうのは複雑な気分になるんだろうか、、)

そんなリタですが、彼女は映画の終盤に
悪の魔法使いグリンデルバルドによる炎に巻かれて亡くなります。
亡くなる瞬間、リタはテセウスとニュートの方を見て「愛してるわ」と残します。

そのセリフが、テセウス(兄 現婚約者)に言ったのか、ニュート(弟 主人公 元恋人)に言ったのかがはっきりとしないのです。
リタから見て、手前にテセウス奥にニュートが重なるようにリタの方を見ていました。
婚約者か、元恋人か。

私は、このセリフは2人に対して言ったものだと思っています。
テセウスに対しては
「恋人として愛しているわ」
ニュートに対しては
「友人として愛しているわ」

というのも、リタにとって婚約者のテセウスに
負けないくらい、ニュートの存在は大きいものだと思うからです。
恋愛感情として好きなのはテセウスですが、
孤独感を共有していたのはニュートでした。

「価値観が似ている人でも、恋人になるとは
限らない」

お互いの気持ちだけでは成立しない恋愛に
ハリーポッターシリーズとはまた違う、大人の
恋愛を感じました。