マガジンのカバー画像

読書ノート

6
自分の人生に役に立った本の備忘録です。
運営しているクリエイター

#エッセイ

【読書ノート11】「幸福に死ぬための哲学ー池田晶子の言葉」

幸福に死ぬ。人生は一度きりなので、最期はそうやって思えるように生きたいなと思いますが、「幸福」と「死」という言葉がならぶと、幸せなのか幸せじゃないのかよくわからなくなります。 この本は5年前に買いました。でも、なぜ、この本を手に取ったのかよく覚えていません。きっと、どうやってこれから生きて行ったらよいか、考えていた時なんだろうなと思います。 「幸福に死ぬための哲学ー池田晶子の言葉」は、哲学に関する多くの作品を遺さた池田晶子さんの作品の中から、11のテーマにそって文章が引用

【読書ノート】「もしも一年後、この世にいないとしたら。」

最初にこの本を読んだときは、まだ世の中はこんなに大騒ぎになっていなかったけれど、世界や日本のニュースを見ていると、自分や家族がいつどうなってもおかしくないんだなと改めて感じています 40年近く生きていれば、「昨日まで元気だった人に明日会えなくなる」という経験の一つや二つはあります。ですから、「この世から人がいなくなることがある」ということは、なんとなくわかっているつもりです。でも、こうやって毎日ニュースをみていると、そのことを真剣に考えさせられます。 昨日、初めてリモート

文章のゴールとは

この仕事をしていると、毎日、何かしら文章を書いています。依頼者とのメール、所内のメール、法律相談のメモ、契約書、契約書へのコメント、交渉相手に出す書面、裁判所に提出する書面などなど。 毎日、文章を書いていると、それが当たり前になりすぎて、「何のためにその文章を書いているんだっけ?」と、文章を書く目的を忘れるそうになることがあります。 2週間ほど前、新宿の紀伊國屋書店に寄ったらたまたまこんな本に出会いました。 その中で、著者の三宅香帆さんは、ジャパネットたかたの高田明さん