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一方その頃NFCでは…2024/2/1

NFCのチャンピオンシップ、サンフランシスコ・49ersVSデトロイト・ライオンズのゲームを、結果は知ってましたが、今更ながらダイジェストで観直してみました。

ブロック・パーディとジャレッド・ゴフというQBの対決が興味深かったせいでもあります。

ライオンズのQBゴフは、プロ入り前から評価が高くラムズ入り後も割と早めにスターターの座を確保し、2年目にはプレーオフ進出、3年目にはスーパーボウル出場という順調すぎるキャリアを歩んで「将来のスーパースターは確実」と思われましたが、結局、3年目が頂点で後は怪我もあって徐々に成績は降下。そして2021年からはエースQB同士のサプライズ・トレードでライオンズへ。

エース同士とはいえ、相手のマシュー・スタッフォードはもうベテランと言ってもいい選手で「まだまだ若手有望株ともいえるゴフを手放すなど信じられないラムズの所業…」と当初は思われました。
ですが、なんとスタッフォードを獲得したラムズはそのシーズン脅威の快進撃を見せ、ついにはまさかのスーパーボウル制覇!!

一方のゴフを擁したライオンズは地区最下位に沈み、プライドもボロボロの残酷過ぎるコントラストとなってしまいました。

ゴフの1歳下のパトリック・マホームズという超カリスマに魅了されている私は「ジャレッド・ゴフという、かつて将来が嘱望されたQBがいたなあ」などと、もはや「過去の人」扱いし始めていましたが、なんとなんと今シーズンいきなりの超カムバック!!
ライオンズを30年ぶりの地区優勝に導くと最終的にはチャンピオンシップ進出。

「いやあ、おみそれしましたゴフさん」って感じです。

ところで、エリートで出発し一度こっぴどく挫折した後、復活したゴフに対し、49ersのパーディはまだプロ2年目の若手も若手。

しかもゴフとは対照的に、プロ入りの際もドラフト全体の最下位指名という全く期待枠を外れた「育成枠」的な存在。

シーズン当初は全く期待されていなかったにもかかわらず、トレイ・ランス、ジミー・ガロポロというエースQBやキャリア実績十分のバックアップQBが相次いで故障して離脱したために仕方なくって感じで回ってきた出場機会を完璧に生かし、チームをプレーオフ進出に導くとともに、今シーズンは2年目で完全エースに君臨。
ここ数年グダグダしていた名門チームをNFCの1位シードに押し上げると共に、順当にチャンピオンシップに進出させたという、まさにシンデレラ・ストーリーの主人公。

パーディってプレースタイルはオーソドックスで特に何かが凄いって感じではないのですけど、メンタルはめっちゃ強い感じがします。逆境に強いというか、リーダーの素質があるんでしょうね。
ある意味、大先輩のジョー・モンタナを思わせるところがあります。

一方のゴフはエリートの弱点というか、ちょっとメンタル弱めな感じもして、肝心な所で何かコケる印象が抜けません。
まあスーパーボウルにまで到達しているQBにこう言うのも変な感じですが、しかし若い割に頼りがいがありそうなパーディと比べると、戦場の指揮官としてはやや信頼感に欠けるというか、才能はもちろん素晴らしいけれど、でも「スーパースターにはなれないやつ」ってとこです。

その二人が激突したNFCチャンピオンシップ。
最初に躍動したのはゴフの方。
ランを中心にゴリゴリと相手を負い詰めハーフタイム時点では24-7という完全勝ちペース。

ところが後半の49ersの反撃が凄かった。第3クオーターで17点を挙げて一気に追いつくと、最後は34-31という3点差での逆転勝利!

やはり土壇場に強いパーディと何かここ一番に弱いゴフっていう印象になってしまいました。

しかしまあ、ここまで可哀そうだと判官びいきではありませんけど「ゴフがんばれ~!」って言いたくなるのも確か。よく考えれば実績も含め相当優秀なQBなんですけど、なんでしょうね、この弱者感。
ともあれ来シーズンを見守りましょう。

ってことで、NFCは49ers。AFCはチーフス。
パーディVSマホームズ。
カイル・シャナハンVSアンディ・リード。

アグレッシブで面白いスーパーボウルになりそうです!!

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