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ライバル対決は想定外の展開に(2022/10/12)

WEEK5。
私が個人的に最も注目してたのはチーフスVSレイダースのマンデーナイト。
理由はAFC西地区のライバル対決ということもありますが、それより単純に私が両チームの大ファンだからです。

私がレイダースのファンになったのは1982年。
1982年といえば、マーカス・アレンがフィールド上を縦横無尽に走りまくって最終的にレイダースがスーパーボウルを制した(相手はワシントン・レッドスキンズ)シーズンです。何と気づけば40年前ですね。NFLのファンになったのもあの年のレイダースに魅了されたからでした。
黒と銀のチームカラー、海賊のロゴマーク。チアはイカしたレイダーレッツ。
私の勝手な思い込みもありますが、レイダースといえばプレーはとにかくアグレッシブ。時にダーティといえるほど激しく、メンバーは(今は違いますけど)素行不良で他チームをお払い箱になった連中ばかり、しかしそんな彼らが一致団結すると、しばしば意味不明のミラクルを起こす、プロらしく華やかでカッコいい集団という印象です。

一方のチーフス。
最初のイメージはレイダースと同地区の地味なチーム。
90年代初めにジョー・モンタナとマーカス・アレンという超スーパースターを獲得して注目を集めることもありましたが、結局、その後もパッとせず、依然としてイメージはマイナーチーム。
そんなチーフスのイメージが変わったのが2017年。当時ルーキーだった現在のエースQBパトリック・マホームズが大活躍!
もちろんそこに至るまでに名将アンディ・リードが着実にチーム力を向上させていたという布石はありましたが、それまではどちらかというとディフェンシブなチームで、今の破天荒なハイパーオフェンスを確立できたのはマホームズという規格外のプレーぶりはもちろん卓越したカリスマ性を合わせ持つ攻撃のリーダーを得てからでした。
2017年以降の快進撃ぶりはわざわざ言うまでもありませんが、とにかく今のチーフスは(マホームズが出場する限り)毎試合が極上のエンターテインメントになる魅力的なチームです。

その両チームの対戦ですが、ここまでレイダースは1勝3敗。チーフスは3勝1敗。まさに対照的。
普通にやればチーフスが圧勝しそうな感じです。
ところがそうはならないところが同地区のライバル対決というか、強い相手には燃えるレイダースの真骨頂というか。
ともあれゲームは最後の最後まで1点を争う大接戦となりました。

序盤はレイダースのペース。攻撃ではRBジョシュ・ジェイコブスのランが冴えに冴えチーフスディフェンスを圧倒し、ディフェンスではパスラッシュの勢いがすさまじくマホームズに全く自由を与えない展開でした。
またチーフスはリーグを代表する名キッカーであるハリソン・バッカー(開幕戦で負傷)を2戦目以降欠いていて、いまだに代役が見つからない状態で、キッキングゲームは最大の弱点となっており、この試合でもFGやポイントアフター・タッチダウンの失敗がゲーム展開をかなり苦しいものにしていました。
さらには試合後に大きな問題になったチーフスのDTクリス・ジョーンズに対するラフィング・ザ・パッサーの不可解な判定などもありました。

しかしそこは千両役者パトリック・マホームズとその頼りになる相棒TEトラビス・ケルシーのホットラインが中盤以降大爆発。ケルシーはなんとこの試合4連続タッチダウンパス成功という記録を打ち立てました。

ところが、いったんは逆転に成功したチーフスでしたが、キッキングゲームのまずさもありリードを大きく広げることができません。
7点差で迎えた最終盤、QBデレック・カーの見事なTDパスもあり、レイダースは1点差に迫ります。しかしここで同点ではなく逆転を狙って2ポイント・コンバージョンを行って失敗。
結局、1点差のままチーフスが逃げ切り、かろうじて勝利を挙げました。

毎度、いろんな意味で予想を超えてくる両チームの対戦でしたが、こんな展開はまさに想定外。
チーフスは伝家の宝刀「マホームズ~ケルシー」の力技でどうにか勝ち星を拾うことができて一安心というところでしょうか。
またレイダースにとっては2勝3敗と1勝4敗では大きな違いです。強敵相手に勝てるチャンスが十分あっただけに悔しい試合となりましたね。

ところで今週の他のゲームの結果ですが、ラムズとベンガルズという昨年の両カンファレンスのチャンピオンが負けてますね。
ラムズはプレスコットを欠くカウボーイズに負けたのは痛いですね。
ベンガルズは相手が好調ラマー・ジャクソン擁するレイブンズなのでまあ仕方がない部分もありますが、今シーズンはかなり苦戦の序盤となっています。

あとスティーラーズはビルズに38-3でボコボコにされてます。いくら相手が最強ビルズとはいえ、キツイですねえ。やはりチームのレジェンドだったロスリスバーガーの後継者がいまだに見当たらずQBの力量不足が響いている感じでしょうか。

また意外なのはドルフィンズがジェッツに敗れたこと。
ドルフィンズはエースQBと優秀なバックアップQBの両方を不運にも欠くことになって、早くも勢いが失速してきたかな?

チャージャーズとバッカニアーズは勝ってますが、パッカーズが負けてますね。
これも心配。それだけジャイアンツが好調だということでしょうか?

そしてイーグルスはまさかの5連勝!!
どうしてしまったのでしょう?

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